信念の魔術

成功法則

『信念の魔術』C.M.ブリストル

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内容

信念

 

信念とは?

信念はあなたの宿願を満たすための原動力です。

信じることから沸く熱をこめて、あなたの体内深くに潜む力を躍動させるのです。

その力こそ、あなたを目的のゴールへ導いてくれるのです。

 

「われわれの行動の根源は思い-精神である」R・W・エマソン

「人のまくタネは、その人が刈り取るものである」バイブル

「善も悪もない。人の考えがそれをつくるだけだ」シェークスピア

「だれでも自分の思うとおりの人物になろうと思えばなれるものだ」G・ラッセル

 

成功の秘訣は外界にあるのではなくて、あなたのもつ人間としての「考える力」にある。

「実業界の成功も失敗も、能力によるものではなくて心の持ちようによるものである」W・D・スコット博士

「つぎの五○年間にもっとも重要な進歩を象るのは、精神界すなわち思念または魂のことであろう」ゼネラル・エレクトリックの有名な技師C・P・スタインメッツ

『人間の精神はだれにも表現できないほど偉大だ。もし人間の心を正しく理解するならば、われらにとって地上に不可能はないはずである。信念の力によって想像はうながされ、意力は完成される』学者パラケルス

 

強烈な欲求

なにごとか成しとげたいとか、またはいま現に持つもの以上になにかを得たいと願うならば、まずその欲求をもつことからスタートしなければなりません。

それが私どもすべてにおいてそもそもの始動力になるので、すべてを焼きつくすほどの強烈な欲求がなければ、なにごとも達成できず、なにものも得られないことになるのです。

 

ところが勝負にゆくまえに、心のなかに、今日はきっと勝てるぞという考えが堅く固定していたときで、勝てなかったタメシは一度もなかったと思います。

潜在意識に思考と材料を与え、心の底からの欲求をそえて、勝手に仕事をするように念じてごらん。きっと成果があがってくる。

 

あなたの欲求を潜在意識へ送るときは、その欲求することまたはものが、すでに満たされたのだ、という心構えで、それを既成の事実としてみることも学ばなければなりません。

ことばをかえると、それがみごとに成就したのだというふうにあなたが感じ、また思うことが必要です。

 

ポジティブな思い

私どもが恐怖の思いをいだいていると、それは一種の創造力をもってはたらいて、なにかやっかいな事件を引きつける磁力をもつのです。

それと同じ意味で、明るく建設的な思いは、よい結果を引きよせることになるものです。

 

あなたの心のなかがもし積極的な思いか力ある創造的な考えでいっぱいになっているとき、同時にそこへ消極的な考えや疑念をもちこもうとしても、それはできることではありません。

 

イメージを心に描く

潜在意識を活用するもっとも有効な方法は、心にイメージを描くことです。

想像力を十分にはたらかせて、欲求の品物または希望する地位など、実際に欲求するそのものスバリを、あるがままに完全な映像として心の目に見ることです。

 

ぼくはグリーンへ向かってクラブを振るまえに、球を落とすところを心の目にちょっと描くんだ。

ゴルフは頭、心または脳-なんといえばいいかわかりませんが、それを使ってやるものです。

私は球を打つまえにかならず、はっきりと浮きでたイメージを心に描きます。

心のイメージが筋肉の反射をコントロールするのです。

 

フラソスの医者E・クーエ博士は、暗示にもとづく想像力は意思の力よりも強い、といいました。

「その暗示と意思とがぶつかって戦いあうときには、いつも想像のほうが勝つ。」

 

潜在意識の威力

顕在意識と潜在意識がしっくり調和していっしょにはたらくと、人生の最大の成功が約束される。

 

私は長いあいだ理づめに熟考した末の結論による判断を、そっくり潜在意識の裁決にゆだねて信頼している。

過去の情緒と知恵の集積、現在の感覚と知識、未来の思考とイメージなどをすべて握っているのは潜在意識。

 

潜在意識の威力は多面的です。

おもなものは直覚力、情緒、確信、インスピレーション、暗示、推理、想像力、組織力であり、記憶とダイナミックな精力は、いうまでもありません。

潜在意識は肉体の感覚器官にたよらずに、まったく別の方法で外界を把握します。

 

潜在意識の威力や知恵に頼って、その一見なんの理由もないかのようなことを、素直に行ないさえすればよろしい。

そうしていると、いつの日にか、かつて欲求していたものをこつぜんとして目の前にし、潜在意識に助けられつつ、偶然そこに立っているあなた自身を見出すことがあります。

 

自分自身に向かって、自分には上等の料理ができる、ほんとうにその腕があるのだということをつとめて考えていることです。

というのは、あなたの内部にはその力が潜んでいるので、もしもそれを思ってその信念にすがりつけば、そういう才能が出てきてあなたを助けるのです。

 

繰り返す

ここでとくに強調しておきたいのは、自分がカードにほしいものを書いた文字はどういう意味のものであるかを、人に知らせてはいけないということです。

「他人に自分の欲求していることを口外してはならない」

 

社員がその部屋へ入ったり出たりするときには、かならず目につくようなところへ鏡を置きました。

さまざまのスローガンを紙きれに書いてはりつけていました。

だから一目みて、自信に満ちたものがあると人に思われるような目の力を養うのがいいので、そのためにも鏡の利用はとても有効です。

 

同じ宗教、同じ呪文、同じ誓いを繰り返していると、いつかしら信仰または信念をつくるようになるのです。

いったんその信念がしっかりと根を張れば、いろいろの現象が起こってくるのです。

 

昔から、母親は赤ん坊や小さい子どもたちが眠っているときに話しかけて、みなすこやかに大きく頑丈に育つようにとなお行儀がよくなるようにとか、りっぱな人間になれるとか、いろいろの暗示を与えました。

眠っているときをねらうのですから、これは明らかに子どもの潜在意識に向かって暗示を与えていたのです。

 

他人のために

私どもの日常は、人が気づくと気づかぬとを問わず、常になにものかを売っています

少なくとも一週間に一度は、なにか新しいことに手を出すというのは、つまり創意工夫の尊重で、人生の成功には、それがいかに必要であるかを物語っています。

 

相手がよい男だと思い、そう信じると、その男はよくなる-私どもが受けとるものは私どもの心から出たものなのです。

 

「人にしてもらいたいと思うことを、人に向かってもせよ」バイブル

他人のためになにかよいことをすれば、かならずなにかの形でよい報いがくるものです。

とかく世間は、まず容姿によって人を評価するものですから、その点を心してほしいものです。

 

行動

偉人は直覚力や、たくわえられた知識や経験からくる心のひらめきにもとづいて多くは即決します。

決断を下して行動を起こすと、いままで難関と思われたものが、たちまち空中に霧散してしまうことがあるものです。

 

「行為をともなわない信念は死だ」

積極的な創造的な思考は、行動とそして最終の実現へ導きます。

しかし真の力は行動そのものよりも思考です。常に記憶しなさい。

「なんでも人が心にいだくことは、彼が実現にもってこれるものである」

 

面白かったポイント

結構メモが多くなってしまいました。

本書の中では、信じたり念じたりすることでいろいろと願いが叶った事例がこれでもかというくらい出てきます。

 

単に信じるだけで願いが叶うことはないと思いますが、強い願望を持ち続けることで、成功するまであきらめず行動することができるのだと思います。

イメージトレーニングに近いですね。

 

カードや鏡を使って信念を深めるやり方は、手間もお金もかからないのでやってみる価値はありそうです。

にわかに信じがたい点もありますが、信じて行動することが大切ですね。

潜在意識は誤解を招きそうなのでなかなか他人に話すことに躊躇してしまうテーマですが、もしこの力を使って成功したならこの本を大切な人に贈ってあげたいです。

 

満足感を五段階評価

☆☆☆☆

 

 

目次

1章◇私は信念をつかんだ
2章◇心とはなにか―その実験
3章◇潜在意識とは
4章◇暗示は人間の最も大きな力だ
5章◇イメージを描くということ
6章◇鏡が潜在意識を躍動させる
7章◇世界は心の投影
8章◇思いは必ず実現する

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