本の内容
マーケットで勝つ秘訣は、「チャートを見る→相場観を立てる→リスクマネジメントをしっかり行う」この思考プロセスに尽きる。
ローソク足
マーケットで取引された値段が全て目で見えるのはローソク足だけ。
ローソク足の組み合わせには、その後のマーケットの動きを予想するようなヒントはない。
マーケットにトレンドがある場合、ローソク足と短期・中期・長期の移動平均線がキレイに並ぶ形になります。
買いトレンドの場合、上からローソク足＞短期＞中期＞長期
テクニカルチャートの注意点
逆張りに他ならないトレード方法でトレンドラインに頼ることは、百害あって一利なしのトレード方法と言っても過言ではない。
移動平均線が縄のように絡み合っている局面では、移動平均線そのものにあまり信頼性がありませんので、移動平均線を見る必要がないと言えるでしょう。
仕掛け
ポジションを作る時の売買手法は成り行き注文。
「安くなったら買いたい、高くなったら売りたい」という発想はプロにはない。
常に相場の流れに逆らった形のポジションメイクになりますので、大変危険なトレードと言える。
上昇相場は買われているから強いのであって、基本的に買いから入る。
下落相場は売られているから弱いのであって、基本的に売りから入る。
揉み合いが続いてきたマーケットで急に動き出す場合には、大きなトレンドに発展するケースが多い。
手仕舞い
売りサイン。
１．MACD線がシグナル線を下回った。
２．MACD線がゼロを下回った。
トンボ、トウバが出現した場合には、トレンドの終了の可能性を念頭に置くようにするとよい。
ダイバージェンシーが発生した場合には、利食いの強いシグナルになります。
新規でポジションは作らない。
MACDやストキャスティクスを見るのは、ダイバージェンシーが発生しているかどうかをチェックするためである。
危ないと思ったら即座に成行でロスカットするのが原則です。
反転の兆しが見えたら、また買い直す、売り直すという行動に出ればよいのですから。
ポジションサイズ
自信のあるトレードとそうでないトレードは、10倍くらいのリスク量の差がある。
売買サイズの大小ではなく、相場観の強さに応じて売買サイズを調整できるかどうかが勝負の分かれ目。
常に勝ち続ける、勝ち組は必ずピラミッディングを行っているはずです。
通貨相関
重要なことは「最も強い通貨を買い、最も弱い通貨を売る」
通貨間で強弱がはっきりしているときはトレンドが発生しているということが分かりますので、その強弱の関係のとおりにポジションを取るようにするとよい。
チャートリーディング
マーケットを動かす要因となっている実需の動きが日足のチャートに最も鮮明に現れる。
長めのトレンドが確認できる週足を見る必要はあっても、月足を見る必要はない。
チャートを見たら、強いのか弱いのか、よく分からないのか、自分の相場に対する考え方をまとめます。
これが「相場観を立てる」という行為です。
相場観が定まったら、相場観通りにポジションを作ります。
とにかく1日に1度、日足のチャートを印刷して冷静にチャートを読むこと、チャートリーディングによって得られた相場観どおりにトレードを行うことが重要。
変化が生じたら、その都度チャートを見て相場観を修正していくことが必要です。
この作業を怠ると意固地になり、ロスカットが遅れ、収益状況の悪化に直結します。
面白かったポイント
内容がまとまっていて読みやすいのでFX初心者は必読です。
成績が芳しくない中級者も投資の原則を一通り見直すことができるので、自分の弱点を洗い出すのに役立つのでお勧めです。
紹介されている仕掛けや利食いが機能するかどうかは自分でテストすることが必要でしょうが、考え方は勉強になりました。
順張りトレードを忠実に実行することの大切さを再認識できたのはよかったです。
満足感を五段階評価
☆☆☆☆
目次
第1章 マーケットに勝つために必要不可欠なメソッド チャートリーディングの基本を知ろう!
第2章 知っているようで実は意外と知らない ローソク足は相場を知る最強のツールだ!
第3章 勝っているプロの必須ツール 移動平均線の本当の意味を探ってみよう!
第4章 移動平均線の進化形 MACDの効果的な使い方をマスターしよう!
第5章 順張りでも逆張りでも使える 便利なストキャスティクスの正しい活用法
第6章 ローソク足と一緒に表示される ボリンジャーバンドのここに注目!
第7章 順張りか逆張りか、注文方法をどうするか プロのトレード戦術のキモをマスターする
第8章 豊富なケーススタディで理解する これがチャートリーディングの実態だ!
第9章 勝ち組プロが実践している 低リスクで実戦的なトレード手法
第10章 収益性をグンと高めるには 正しいマネーマネジメントが大切!
第11章 トレードの前・後で必ず行おう! 勝ち組投資家のルーティンワークの中身