経営者稲盛和夫の成功と失敗の法則。
タイトルに魅かれて手に取りました。
本の内容
哲学
心のあり方次第で現実の世界に極楽も地獄も出現するのです。
私は「試練」を経験することが、人間を大きく成長させてくれるチャンスになると考えています。
「人格=性格+哲学」
人間が生まれながらに持っている性格と、その後の人生を歩む過程で学び身につけていく哲学の両方から、人格というものは成り立っている。
どのような哲学が必要なのかといえば、それは「人間として正しいかどうか」。
「成功するための特別な方法はありません。あなたを中心に社員全員が誰よりも一所懸命働くようになれば、必ず成功できるのです」
そうするためには経営者自身が、成功への燃えるような情熱を持ち、先頭を切って誰にも負けない努力を続けると同時に、私心を無くし自らの人格を高め、社員から信頼され尊敬されるようにならなくてはならないのです。
反省
人間は「反省」をすることで、この本来持っている、美しい心を開花させることができるのです。
反省は繰り返し行うことが不可欠です。
なぜなら、「反省」を繰り返さなければ変わることができないほど、人間は頑迷固陋な存在でもあるからです。
「反省ある人生」
毎日、起床時と就寝前に洗面所の鏡に向かい、昨日あったこと、今日自分がやったことを思い返し、人間として恥ずべき点があれば、自分自身を強く叱り、再び過ちを繰り返さないよう戒めるようになりました。
真の成功を成し遂げるためには、自分を慎み、自分を戒めることが大切である。
リーダー
リーダーとして一番重要な資質とは、「常にものごとを深く考える重厚な性格」、「頭がよくて才能があり、弁舌が立つこと」は三番目の資質である。
組織をまとめていくには、徳に基づく「王道」と力に基づく「覇道」がある。
面白かったポイント
「一所懸命に仕事に打ち込むこと」や「努力すること」、という言われてみれば当たり前のことだと思い流しがちですが、稲盛さんの経験や生き方から出てくる言葉はスーッと入っていきます。
100ページ超と多くない文章で文字も大きいので、何度も気軽に読み返したいと思います。
満足感を五段階評価
☆☆☆☆☆
目次
第1章 人生の目的
第2章 思いの力
第3章 自らを慎む
第4章 道をひらくもの