個人や初心者の方がネットショップを開業する時に、どの開業サービスを使えばいいのかまとめてみました。
個人や初心者がネットショップを開業するときに注意すべきこと
個人や初心者が初期の段階で気を付けておくべきことは固定費をできるだけ低くすることです。
これまで、数多くのネットショップ運営について相談を受けてきましたが、
- 有料のショッピングカートを使っている
- 月額課金のネットショップコンサルティングを受けている
という方で、月々の支払いはあるけど、まったく売上を上げることができずに休止している方を多く見てきました。
私自身も昔、初期費用と月額課金のショッピングカートを使い、さらにコンサルティングも受けましたが、まったく売り上げが上がらずに休止してしまいました。
今振り返ると、ショッピングカートやコンサルティングが100%悪いということではなく、自分自身に問題があると思っています。
大きな問題は、初心者にありがちなのが、ネットショップを開業すると決めた時の熱量が高くなりすぎて、必要以上に投資してしまうことです。
熱量が高いうちに、ショップを開設し、商品を並べますが、商品はそんなに簡単には売れません。
SNSやブログなどのプロモーションも頑張りますが、結果が出ないので徐々に更新頻度が減っていき、最終的には放置状態になります。
そして、月額課金の手数料だけがしばらく引き落とされ、最終的にネットショップをクローズしてしまうことになります。
これは非常にもったいないと思います。
立ち上げる時の熱量は大事ですが、ネットショップに限らずビジネスをする上で一番大切なことは、継続することです。
もし、月額料金がかからない無料のサービスで運用していれば、ネットショップを閉める必要はありません。
結果が出なくて放置していても大丈夫です。
放置していても、しばらくしたらまたやる気が出るかもしれませんし、いきなりブームが来るかもしれません。
継続するためには、固定費を極限までに減らすことが大切です。
ショッピングカートの選び方とおすすめ
ショッピングカートを選ぶ時は、次のポイントは外さないで下さい。
- 固定費が掛からない
- 販売手数料が安い
- 独自ドメインが設定できる
- 決済手段が豊富
- スマホ対応
1.固定費が掛からない
初めてネットショップを立ち上げる時は、固定費が無料のサービスを使ってください。
無料なので、気軽にジャンルごとのショップを作れたり、売れるかどうか判断するためにテストマーケティングとしてショップを作ることもできます。
2.販売手数料が安い
固定費がゼロの場合、サービスを提供している会社はどこで稼ぐかというと、販売手数料になります。
販売手数料は、売上金額に何%かの手数料がかかる形になります。
はじめは、売り上げも上がらないので販売手数料は気にすることはないかもしれません。
しかし、販売金額が大きくなるとこの販売手数料が負担になっていきます。
その時に、機能が豊富で月額課金のショッピングカートに引っ越すことを検討することになります。
3.独自ドメインが設定できる
独自ドメインが設定できることは、必須条件です。
ドメインとは、「〇〇〇.com」のように、ネット上の住所みたいなものです。
ドメインの取得には、多少コストがかかりますが、必要経費だと思って取得してください。
もし、独自ドメインを持っていなくて、無料ショッピングカートのドメインを使用していると、将来ショップが成長し、無料のショッピングカートからより高機能なショッピングカートに引っ越すときに住所が変わることになります。
そうなると、お客さんへの連絡も大変ですし、混乱するお客さんも出てくると思います。
また、Googleなどの検索エンジンによるドメインの評価も重要です。
ドメインを取得したばかりの頃は、検索してもあなたのショップが検索結果に表示されません。
Googleが時間をかけて、ドメインを見つけ、コンテンツを解析し、評価をして、検索結果に表示する流れになります。
ドメインの運用歴も評価の一部なので、長くショップを運用すればするほど、評価されやすくなります。
Googleの評価ロジックは公開されていないのであくまで推測になりますが、ドメインを取得してから評価されるまでは、半年から1年かかると見ておいたほうがいいでしょう。
他にもコンテンツの中身やPV数、サイトの滞在時間など、様々な要因で評価されるので一概には言えませんが。
ドメイン利用料はかかりますが、独自ドメインを取得し、ある程度の商品点数や説明文などのコンテンツを入れて、固定費無料のショッピングカートを使って長く運用すると評価も自然と貯まってきます。
独自ドメインを使わずに、無料ショッピングカートのドメインを使っていると、無料ショッピングカートに評価が貯まるのでもったいないです。
4.決済手段が豊富
決済方法を幅広く用意しておくことで、販売チャンスを失うことを防ぎましょう。
まずは、世の中の決済手段の利用実績を理解しておくことが大切です。
総務省の平成27年通信利用動向調査の中で、インターネットで利用する際の決済方法(複数回答)というレポートがあります。
インターネット通販で実際に行われた決済方法の割合を表したものです。
このレポートによると、
- クレジットカード 69.2%
- 代金引換 39.0%
- コンビニ支払い 36.1%
- 銀行窓口・ATM 26.5%
- ネットバック 9.4%
- 通信料金への上乗せ 8.8%
- 電子マネー 4.1%
という順番になっています。
クレジットカードと代金引換とコンビニ支払いの導入は必須です。
クレジットカードは決済が便利でポイントがつくので人気があります。クレジットカードを持っていない学生や主婦の方向けに、代金引換やコンビニ支払いを用意しておくとよいでしょう。
銀行振込は、無料ですぐにできるので、用意しておきましょう。
5.スマホ対応
説明するまでもないですが、スマホ対応は必須です。
スマホ画面でPCと同じ画面が表示されるだけで、お客さんはすぐに離脱してしまいます。
古くから運営しているネットショップで、スマホ対応できていないことをよく見かけますが、非常にもったいないと思います。
逆に言うと、スマホ対応できていない古い業界は狙い目かもしれません。
初心者や個人におすすめのショッピングカートはこれ!
あらためて、ショッピングカートを選ぶ条件は以下のとおりです。
- 固定費が掛からない
- 販売手数料が安い
- 独自ドメインが設定できる
- 決済手段が豊富
- スマホ対応
最初に結論を言うと、5つの条件を満たす一番のおすすめショッピングカートは、BASEです。
代表的な月額料金が無料のショッピングサービスは、
- BASE
- STORES.jp
- Yahoo!ショッピング
- FC2ショッピングカート
- ゼロショップモール
などがあります。
まず、ゼロショッピングモールは、広告が掲載されるので除外します。
せっかくネットショップの商品を紹介しているのに、お客さんが広告をクリックして、お店から離脱させる必要はありません。
STORES.jpは、無料で登録できる商品数が5点までなので除外します。
ネットショップは、ある程度品ぞろえを用意して、賑わい感を出すことが必要です。
次に、残ったショッピングカートの中で、BASEが一番手数料が安いです。
除外したSTORES.jpの販売手数料が5%と一番安いですが、BASEは次に安い水準になります。
決済手数料が3.6%+40円に加えて、システム利用料が3%かかるので、実質6.6%になります。
Yahoo!ショッピングは、販売手数料が2.5~16.5%に加えて、アフィリエイトパートナー報酬原資が1%~50%(1%は必須)、アフィリエイト手数料がアフィリエイトパートナー報酬原資の30%、さらに決済手数料と非常に複雑な手数料体系になっています。
次に、BASEは、独自ドメインが無料で設定できます。
STORES.jpも無料です。
FC2ショッピングカートは有料プランでないとできません。
BASEは、決済方法も豊富に用意されています。
クレジットカード・コンビニ・銀行振込・キャリア決済・後払いが、無料で用意されています。
もちろん、スマホ対応で、BASEアプリも用意されています。
このように、BASEは初心者がコストをかけずに簡単にネットショップをオープンするための条件が整っているのでおすすめです。
ネットショップを立ち上げる時に大事なこと
大事なことは、自分の時間を商品の企画や制作、集客に時間をかけるべきで、ネットショップの仕組み作りに時間をかけても売り上げは上がりません。
世の中には、無料で使える優良なサービスがどんどん出ているので、リサーチしてサービスを使いこなすことが求められています。
ネットショップに限らず、結果を出している方に共通していることはすぐに行動できるかどうかです。
BASEはだれでもすぐにネットショップを立ち上げることができるので、まずはサクッと立ち上げてみましょう。