メンタル・タフネス

成功法則

『成功と幸せのための4つのエネルギー管理術』ジム レーヤー

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内容

時間管理ではなく、エネルギー管理。

行動するにはエネルギーが必要だ。

 

じっとしてエネルギーを消費しないより、エネルギーを消費してから回復する方が効果的なのである。

消費と回復のバランスが重要。

エネルギーを上手く管理した状態を「フル・エンゲージメント」

 

フル・エンゲージメント

 

仕事に終わりはありません。あと、もう一つとなってしまう。

長時間労働は次第に効率が落ちていく。

過食、睡眠不足、運動不足、ストレスを引き起こし、病気を招いたり、若くして死に至る確率が高くなる。

 

休息の時間を作る。

階段の上り下り、ジャグリング。頭が空っぽになる。

 

エネルギーの貯蓄量を増やすためには、自分の限界を超えて頑張ることを体験する必要がある。

短期的な不快感に進んで耐えることが必要。筋トレを同じように増やせる。

 

深い満足感は、新しい課題、高貴な課題に自ら飛び込んでいくことでこそ得られる。

「人を殺さない程度の不幸が人をより強くする」ニーチェ

 

肉体

 

楽しんで過ごす時間を持つことは、すぐれた業績を上げ続けるために欠かせない栄養。

金銭が絡むとやる気を奪う。カネと幸福度はほとんど相関関係がない。

心の底に安心感があれば、飛び出す気になる。

 

情動

 

人に教える仕事についた人は、脳の老化の程度が非常に軽かった。

新しいことを学ぶたびに、脳細胞には新しい回路ができていく。

 

「創造性には、思考が左脳モードと右脳モードの間を行ったり来たりする部分がある」ベティ・エドワーズ

「偉大な天才は、仕事をしないときほどすばらしい作品を仕上げるものだ」「ときどきその場を離れてちょっと休憩するのはいいことだ。休憩から戻ってきたとき、判断力は増しているだろう。ずっと仕事をしていると、判断力は鈍ってしまうから」ダ・ヴィンチ

 

頭脳

 

人間の行動のうち、本人が意識的におこなっているのは全体の5%にすぎないという。

人間は習慣の動物だ。

私たちの行動の95%は無意識におこなっているか、突きつけられた要求や不安への反応としておこなっているものなのだ。

 

「他人を助ける、苦しみを軽くする、長く続く苦労をなくす、誰かが健康になったり幸せになる手助けをする、美的または知的に人を豊かにしたり、社会の環境を改善する。こうした仕事は人生を豊かにする」ジョアン・キウーラ

 

精神

 

「神よ、変えることのできるものについて、それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。変えることのできないものについては、それを受け入れるだけの冷静さを与えたまえ。そして、変えることのできるものと、変えることのできないものとを、識別する知恵を与えたまえ」ニーバーの祈り

 

儀式は自然さを排除してしまうものではない。

むしろ、儀式をおこなって一貫して心の安定を保つことができてこそ、人は臨機応変の対応ができ、リスクを引き受けることができるのだ。

 

テニスのトッププレイヤーたちはほぼ例外なく、ポイントが入ってから次のプレーが始まるまでの、たった16~20秒の間におこなう儀式をもっていた。

短期間に精密に組み立てられた儀式をおこなうことで、驚くほどの回復を得られていたのである。

 

生活を変える3つのステップ

 

面白かったポイント

著者がスポーツ心理学の権威、そして多くのプロテニスプレイヤーを指導してきたということで興味を持ち購入しました。

タイトルに管理術とあるので、少し堅い内容かなと思いましたが、4つのエネルギーを良い状態に改善した事例が数多く載っているのでとても読みやすいです。

 

価値基準を認識し、行動を変えることで生活が改善していくプロセスを読むと自分も生活リズムを変えようと前向きな気持ちになります。

 

どの事例もかつては働き過ぎでエネルギーが枯渇し、家族や友人との時間や長期プランを練る時間など本当に大切なことに時間を確保できていなかったという話は、働いてばかりいたかつての自分の状況を思い出します。

働き過ぎでエネルギーが枯渇すると生活リズムを変えたり、新しいことにチャレンジするやる気も低下するので本当に危険です。

 

忙しい会社や仕事ができるサラリーマンはこういった状況に陥っていると思います。

具体的な習慣がいろいろ提案されているので、いろんな改善のヒントを得ることができたので満足です。7つの習慣が好きな人にはおススメの本です。

 

満足感を五段階評価

☆☆☆☆☆

 

 

目次

第1部 フル・エンゲージメントの力
フル・エンゲージメントとは何か
ロジャーの場合
ストレスと回復のバランスをとる
肉体のエネルギー
第2部 トレーニングシステム
ステップ1―目標を定める
ステップ2―真実と向き合う
ステップ3―行動を起こす
その後のロジャー

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