達人のサイエンス

成功法則

『達人のサイエンス』ジョージ・レナード

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内容

マスタリー

マスタリーとは、「初めに困難であったことが、練習や実践を重ねるにしたがい、しだいに簡単で楽しいものに変わっていく不思議なプロセス」

 

マスタリーに到達するための最善の策とは何だろうか?

ひとことで言えば、勤勉に練習すること、そして最初のうちはできるだけ練習のための練習をするということだ。

 

タイプ

  • ダブラー(ミーハー型。心があちこち移るいやすいタイプ)
  • オブセッシブ(せっかち型。考え方が偏狭でゆとりのないタイプ)
  • ハッカー(のらりくらり型。意気地がなく熱心さに欠けるタイプ)

 

プラトー

「プラトー」(学習高原。学習が伸び悩んでいる時期で、学習曲線が水平になっている状態)

プラトーを愛するとは、永遠の「今」を愛することであり、必ず訪れる上達のスパートを楽しみ、達成という果実を味わうことであり、さらにその後すぐに訪れる次のプラトーを澄んだ気持ちで受け入れることなのだ。

プラトーを愛するとは、自分の人生における本質的で永続的なものを愛することなのである。

 

指導

技能の中には独学できたり、自分でチャレンジできそうなものもある。

しかしマスタリーの旅に出るつもりであれば、一流の指導を受けるのがいちばんだ。

まずどんな技能を習得する場合でも、熟練した教師の手によるマンツーマンか少人数の指導がいちばんいい。

 

初心者を熱心にかつ上手に教え、普通より覚えが遅いし才能にも乏しい生徒をマスタリーに導くという能力こそが、教師という技能の本質であると思う。

教養とか専門知識、専門技能、資格なども教師には重要であるが、初心者に辛抱強く接していく思いやりがなければ、せっかくのこうした取り柄も意味をなさない。

 

達人

達人の秘密はほかにもある。

達人といわれる人は、自己の技量を伸ばすことだけが目的で何かの技能に専念するのではない。

ほんとうは、彼らはまず何よりも練習が好きなのであって、その結果、上達は後からついて来るのだ。

そして上達すればするほど基本の動きを繰り返すのが楽しくなる、というサイクルができ上がる。

 

達人とは、明けても暮れても道を歩み続ける人間なのだ。

進んでトライし、失敗し、そしてまたトライし、生きている限りそれを続ける人間のことなのだ。

 

人間は、使わなければ錆びついてしまう機械のようなものだ。

もちろん使うといっても限界があり、休息とリラックスは健康に欠かせないのだが、人間は一般にエネルギーを使うことによってエネルギーを得ているのだ。

30分のエアロビクスが肉体の疲労を癒す最良の薬となることも少なくない。

知的・精神的な倦怠感は、決然とした行為とか行動への明確な意志によって癒されることが多い。

 

動機付け

外的な動機づけが度を越すと、マスタリーの道の歩みが遅くなるばかりでなく、歩みが完全に停止してしまうことすらある。

いくつかの研究によると、学校の児童は早い時期に「金星」をもらうと、その直後は学習が加速するものの、しばらくすると何度金星を与えても成績は下がっていく。

そこで金星を与えるのをやめると、一度も金星などもらっていない生徒たちよりも下のレベルにまで低下してしまうという。

 

チャンピオンになったランナーのスピードが伸びなくなる最大の要因は、新記録を達成してしまうか重要なメダルをもらうことだという。

 

あまりに簡単に覚えてしまうと、真剣に努力する気がしなくなり、練習の核心部分まで突き進めなくなるというのだ。

 

「企業を活性化する最上の方法は、社員が互いに本音を言うことである。」

 

面白かったポイント

達人への道は、ひたすら練習することにある、というのがわかる本です。

飽きっぽい性格なので、達人を目指す人は尊敬するしかない。

プラトーをいかに楽しめるか。

 

満足感を五段階評価

☆☆☆

 

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