内容
まじめに働いていさえいれば大金持ちになれるというのは、とんだ誤解である。
潜在意識は肯定的な思考と、否定的な思考を区別することができない。
潜在意識は私たちがインプット(入力)する思考を、極めて事務的に処理していく。
願望
「人間は自分が考えているような人間になる」
「自分の脳力がどんなものであれ、それを活用できないのなら、その脳力は無いに等しい」
願望を感情を込めて読むのはもちろんだが、それを繰り返し、繰り返し行うことにより、願望に信念という力が加わるのである。
あなたの大脳コンピュータは、繰り返しの行為によってプログラムされるようになっている。
決断
億万長者など問題にもならないほどの巨額の富を築いたウルトラリッチの何百人かの人々を分析して明らかになったことは、全員が例外なく素早い決断力の持ち主であったということである。
目標や願望のいかんにかかわらず、勝つためには後退するためのすべての道を断絶しなければならない。
「やりたいことは、まず行動によって示せ」
信念
「求め、信じれば、手に入れることができる」
成功は成功を確信する人のもとに訪れる。少しでも失敗を意識すれば失敗する。
自分で認めないかぎり「限界」などというものはない、信念は限界をぶち破る役目を果たす。
不動の信念に支えられて、願望(目標)を最後まで追求する、という強い意欲(モチベーション)が、あなたの人生を大きく左右することを心にとめておくこと。
忍耐
「大きな問題に直面したときは、その問題を一度に解決しようとはせず、問題を細分化し、その一つひとつを解決するようにしなさい」
不幸を幸運に変える、つまり、逆境であればあるほど、貴重な体験を重ねることができるのです。
大きな成功というものは人々が敗北感に屈してしばらく経ったときにやってくるものである。
うまくいくまで、それを繰り返せばよい。これは成功のための重要なポイントである。
「落伍者には勝利はない。勝利者は決して途中であきらめない」
「とにかく何度でも作ってみるんだ。私にはどうしてもこれが必要なんだ」ヘンリー・フォード
マスターマインド
願望を断念するまえに、念のため専門家の意見を聞くという知識を持っていたのである。
仕事の上でどういう人と付き合うかということは、自らの成功を左右するものだ。
計画の組織化
「明確な目標」と「完全な行動計画」があれば、アイデアを富に変えることができる。
私たちを成功させる要素は、アイデアと努力以外にはないのである。
知識は、富を得るという明確な目標に向けて体系化し、活用しなければ、富の蓄積には結びつかないのだ。
知識が力になり得るのは、知識が、目標に向けた行動プランの中で活用されたときだけである。
セールスパーソン
すべての人は自分を売り込むセールスパーソンでなければならない。
自分の脳力(サービス)を売っている人間は、商品を売っている人間と同じように、自分の労働力を売るセールスパーソンである。
したがって、そのような人がより豊かになりたければ、商品を売るセールスパーソンと同じ行動をとるのが道理である。
「最も優れた人は、万人の召使いにもなれる人である」
面白かったポイント
個人を売り込む、自分の地位は自分でコントロールできるという話は興味深い。
下積みから始めて努力によって昇進していく考え方は健全に見えるかもしれないが、たとえ上に一段でも二段でもいきなり上がることが重要で、高い地位にいれば周囲の見通しも良くなるというのは目から鱗でした。
自分を売り込むというのはみっともないというイメージがありましたが、低い地位に甘んじていると見通しも悪いし、退屈で面白くなく、上がっていくのには時間もかかります。
そのため、毎日がマンネリ化し、上がっていく意欲さえも失くしてしまうというのは、本当にその通りだと思いました。
自分の才能や性格、学歴、特技と共に希望する地位やどのように才能を発揮するのかを上手にアピールする書類は、自分自身を有利に売り出す有益なツールですね。作成したいと思います。
マスターマインドはぜひ作りたいと思いました。
そのためには、まず自分を売り込むことが必要だと分かりました。
自分の持っている能力を整理して、目標に対して「情熱」を持つことが不可欠です。
ナポレオン・ヒルの息子の話、USスチールの話、アメリカの独立宣言の話はどれも面白く、決意と信念と行動力が生み出す成功話でとても刺激を受けました。
死を覚悟した決断力はすばらしい。
満足感を五段階評価
☆☆☆☆
目次
序章 思考は現実化する!―ナポレオン・ヒル博士の「成功哲学」が完成されるまでの軌跡
第1章 思考は現実化しようとする衝動を秘めている―成功のための基本的な考え方
第2章 願望の設定は、あらゆるものの達成の出発点である―成功のための第一のステッ
第3章 信念は願望実現の原動力である―成功のための第二のステップ
第4章 深層自己説得を活用する―成功のための第三のステップ
第5章 個人的経験と観察力を高める―成功のための第四のステップ
第6章 脳の中に浮かぶ森羅万象の世界を活用せよ―成功のための第五のステップ
第7章 体系的な行動計画を立てる―成功のための第六のステップ
第8章 速やかに決断せよ―成功のための第七のステップ