FXトレーダーの方の中には、
トレーディングシステム
システムトレード
などの用語を聞いたことがあるかもしれません。
「システム」という言葉を聞くと、なんだか難しいイメージを持つかもしれませんが、システムとはトレードするときのルール集です。
海外の伝説のトレーダーは、独自のトレードルールを作ってトレードしています。
トレードルールを作る必要性
システムトレードとは?
FXトレーダーとして成功している人は
- 優位性のある自分の売買ルールを作っている
- そのルールを守る
- 勉強を続けてルールを改善する
優位性の高いシステムであれば、短期的には勝ち負けはあっても、長期的には勝つことができます。
この長期的に勝ち続けるためには人の感情に左右されないで、機械的に売買するトレード手法であるシステムトレードによって可能になります。
つまり、お金を生み出すキャッシュマシーンを設計することが重要です。
ルールを作ることで、
カンでやっていたトレードからロジカルなトレードに変わります。
ルールを作ることで、
感情をコントロールし、正しく判断、実行することができます。
ルールを作ることで、
トレードの良し悪しを数字で振り返ることができます。
ルールを作ることで、
数字で分析することができ、トレード手法を改善することができます。
トレードルールを作ることはこのようなメリットがあるので、トレードルールはあったほうがいいというよりも、作ることが必須の作業です。
勝てないトレーダーは、トレードルールを持っていないため、負けるのは当然です。
成功しているトレーダーは、自分の売買ルールを持ち、そのルールを守り、勉強を続けてトレードルールを改善しています。
トレードルールを持っているトレーダーと持っていないトレーダーのトレードスキルは大きく差が付きます。
勝てるルールを作ることができれば、短期的には勝ったり負けたりすることがあっても、長期的には勝つことができます。
つまり、勝てるルールが、お金を生み出すキャッシュマシーンになります。
投資の神様ウォーレン・バフェットも
- ルールを作る
- ルールをしっかり守る
とおっしゃっています。
トレードルールは、具体的で明確に数値化、明文化されています。
作るべきトレードルールの種類は、
- 仕掛け
- 手仕舞い(損切り、利食い)
- 資金管理
- 感情コントロール
です。
システムトレードの魅力
プロのトレーダーと対等に戦うことができます。
システムトレードは一定の売買ルールに従うということですから、誰でも実践可能です。
- 長期的に見て運用成績を安定することができる。
- システムトレードでは過去のデータを使って期待されるパフォーマンスを計算することができます。
- 日々の価格変動に伴うストレスから開放される。
- システムトレードでは投資行動があらかじめ決まっているので、価格の変化に一喜一憂する必要はありません。
システム作りの準備すべき6つのポイント
システム作りの準備として整理するべきことは、次の6点です。
投資資金
大きければ大きいほど優位性があります。
投資を始めたばかりの時は、資金も多くあるわけではないので、投資の儲けを再投資するだけでなく、生活を切り詰め、給料をできるだけ投資資金に投入することが大事です。
時間
時間的な制約について考える。
時間の制約によってどんなシステムにすべきかということが、かなり決まってきます。
サラリーマンだと日中の売買はできませんね。
自身の性格
自分を知るということは感情をコントロールする上で重要です。
負けが続いていると判断能力が無くなります。
損を確定するのが嫌で逆指値を入れなくなる。
売買していないと落ち着かなくなる。
負けを取り返そうとして枚数を多くしてしまう。
局面によって異なるテクニカルチャートを信じすぎるときがある等々。
よくあります。
感情のコントロールができないことが原因で負けてしまったトレードはよくあります。
投資目標
月間10%の利回りで回す、最終目標は月100万円のキャッシュフローを稼ぐ等の目標を明確にすることが重要です。
その目標によって、損切りと利食いの手仕舞いの手法も変わってきます。
投資スタイル
ロング投資、ウィークリー投資等の保有期間やアクティブ運用、パッシブ運用など、FXや先物オプション、中国株などの投資対象によって最適な投資スタイルも変わってきます。
勝てるシステムの要素(ルール集)を作成
仕掛けや損切り、資金管理の基準が具体的で明確にし、細かい部分まで明文化、数値化する必要があります。
また、トレードで失敗した点はノウハウとして記録して、次のトレードでは同じ失敗をしないようにします。
トータルで利益を出すことがFXトレードの目的です
トレードは、日単位月単位で結果を求めるのではなく、長期で取り組み、結果としてプラスになることが重要です。
日々のトレードでは、勝つこともありますが、負けることもあります。
日々、一喜一憂しているのは精神上も良くありません。
第一のゴールは長期的な生き残りです。
第二のゴールとして自己資金の着実な増大
そして、第三のゴールとして高い利益を上げること
書籍「投資苑」より
何回勝ったのか負けたのか、数は重要ではない。
重要なのは、「利益総額 > 損失総額」
つまり、トータルで利益を出すことです。
たとえば、勝率40%のトレードルールがあるとします。
各トレードの勝ち負けは、
+9、+6、-4、-3、-5、+4、-1、-3、-5、+6
だとすると、トータルの利益は+4になります。
このように、たとえ勝率が40%というトレードルールだとしてもプラスの利益が出るので、このルール通りにトレードすればお金を生み出し続けられるということです。
つまり勝率〇〇%!という数字だけでは意味がないということです。
仕掛けより手仕舞いを学ぶ
トレードとはいくつかの優位性をコツコツ積み重ねるという、数字と確率の勝負に過ぎません。
仕掛けは重要ではない。
仕掛けた段階では儲かるかどうかは分からない。
FXトレード本のほとんどが仕掛けについてしか書かれていません。
〇〇指標が〇〇なら買い、というような仕掛けのシグナルの解説にとどまっています。
しかし、手仕舞い(損切りと利食い)のスキルで利益額が決まります。
仕掛けを学ぶより手仕舞いを学ぶことに時間をかけることが勝てるトレーダーへの第一歩です。
トータルで利益を出すには、
- 利益の総額を上げること=利食いスキル
- 損失の総額を下げること=損切りスキル
- 勝率を上げる=仕掛けスキル
が必要になります。
手仕舞いのスキルを上げることで、利益を出すための3つの数字である勝率、利益額、損失額を向上させることができます。
すべて数字で考える
稼ぎたいお金は数字です。
トレードもすべて数字で考えることが重要です。
利益を出す方程式
頭に入れておきたい利益の方程式は、
「利益 = 利益総額 - 損失総額」
利益総額は、「勝った回数 × 平均利益」
損失総額は、「負けた回数 × 平均損失」
つまり、
- 勝つ確率を上げる
- 平均利益を大きくする
- 平均損失を小さくする
ことで利益総額が増えます。
- 勝率を上げる
- 平均利益 > 平均損失
を実現するトレードルールを作ることが重要です。
たとえば、あるトレードルールでの実績が、
+4、+6、-4、-3、-5、+6、-1、-3、-5、+9
だとすると、
勝率:40%
平均利益:6.25
平均損失:3.5
利益総額:+4
になります。
ここで、損切りのルールを改善し、平均損失を2に抑えたら、トータルの利益が改善します。
+4、+6、-4、-2、-1、+6、-1、-3、-1、+9
勝率:40%
平均利益:6.25
平均損失:2
利益総額:+13
と利益が大幅に改善します。
勝率は仕掛け、利益は手仕舞いのトレードルールを改善することで向上させることができます。
このように、トレードのパフォーマンスを数字で考えて、トレードルールを改善していくことがFXトレードで稼ぐために必要な作業になります。
利益「額」を増やす方程式
利益の額を増やす方程式です。
利益額 = 平均利益 × 売買回数 × 投資額
売買チャンスを増やす
この方程式で重要なことは、いくら利益を出せるトレードルールだとしても、売買チャンスが少ないと稼げないということです。
売買チャンスは多ければ多いほど稼ぐことができます。
そのトレードルールに売買チャンスは、
1日に10回あるのか
1カ月に10回あるのか
1年に10回あるのか
によって、稼ぐスピードというのが全然変わってきます。
売買チャンスが多いと、稼ぐスピードが上がるし、チャンスを逃しても次のチャンスがあります。
一つのチャンスに執着することもなくなるので、より落ち着いて冷静にトレードすることができます。
売買チャンスを増やすには、仕掛けルールを改善することが重要です。
投資額は多いほど有利
投資額は、多ければ多いほど稼ぐことができます。
平均利益が1万円だとして、投資額(建玉数)が1なら1万円、100なら100万円を稼ぐことができます。
しかし、建玉数を増やすということは、損失額も同様に大きくなることを意味します。
たとえ、トータルで利益を出せるトレードルールだとしても途中でマイナスになる場合もあります。
この場合、5回目のトレードが終わった段階では、-1になります。
+4、+6、-4、-3、-5、+6、-1、-3、-5、+9
途中でマイナスになった段階で、損失額が手に負えないくらい大きい金額だとトレードできなくなります。
投資資金は多ければ多いほど有利なのですが、同時にトレードを続けられる、生き残るための資金管理ルールを作ることが重要になります。
トレードルールの目標数値
まずは、
勝率は50%以上
平均利益:平均損失は、1.5:1以上
を目標にトレードルールを作って、実績を検証していきましょう。
この数字を出すトレードルールをつくり出し、ルール通りにトレードすればおのずと口座の資金は増えていきます。
そして、毎月プラスで終わるトレードルールに改善することができたら、徐々にポジションサイズを増やしていくというステップになります。
勝つための数字まとめ
- 勝率
- 平均利益
- 売買回数
- 投資額
この数字を改善するために必要なトレードルールは
- 勝率 → 仕掛けルール
- 平均利益 → 手仕舞いルール
- 売買回数 → 仕掛けルール
- 投資額 → 資金管理ルール
一番難しい感情コントロール
いくら勝てるトレードルールを作ることができても、実際にそのルール通りにトレードできなければ意味がありません。
まだトレードの経験がない方は、「ルール通りにやればいいんでしょ」、「ルール通りにできない理由が分からない」と思うかもしれません。
実はFXトレードで一番難しいのは、ルール通りにトレードするための自分自身の感情コントロールなのです。
人は欲望と恐怖の感情によってよくルールを破ります。
最初に作るべきトレードルールの種類をご紹介しました。
- 仕掛け
- 手仕舞い(損切り、利食い)
- 資金管理
- 感情コントロール
そして、投資の神様ウォーレン・バフェットの言葉もご紹介しました。
- ルールを作る
- ルールをしっかり守る
ルールを作るというのが、稼ぐためのトレードルールのことで、仕掛けや手仕舞い、資金管理が該当します。
そして、ルールをしっかり守るためのトレードルールが、感情コントロールなのです。
自分の中から湧き出る欲望と恐怖を抑えて冷静にトレードするためのルールを作ることが重要なのです。
自分に合ったトレードルールを作る
トレードルールは、自分に合っていることが一番重要です。
自分に合っているかを見極める要素は以下の点があります。
- トレードの知識
- トレード資金
- トレード時間
- 性格
いくら稼げるルールでも自分に合わなければ、稼ぎ続けることはできません。
たとえば、副業でFXトレードをする方が、稼げるけれど画面に張り付いていなければならないようなトレードルールなら継続することはできないでしょう。
トレードに充てられる時間にとってトレードスタイルも変わります。
また、理想のライフスタイルや欲望や恐怖の感情、抱えている問題、性格などがトレードの成績に大きな影響を与えます。
自分自身のことを深く知り、自分にピッタリのルールを作ることが勝てる秘訣です。
目標金額を決めよう
稼ぎたい目標金額を決めることは重要な作業です。
目標金額によって、必要なトレードルールが決まります。
具体的に、
- トレード資金はいくらか
- 毎月いくら稼ぎたいのか
- いつまでに稼ぎたいのか
を明確にする必要があります。
そして、
- その目標は現実的な数字なのか?
- 目標を達成したら何をしたいのか?
をクリアにします。
非現実的な大きな目標は立てないことが大切です。
無理な目標は、レバレッジをかけすぎたり、過剰にトレードする傾向にあります。
自分で決めたトレードルールを破りやすくなるので、注意が必要です。
目標金額は立ててください。
稼げるトレーダーになるための必須の作業です。
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