就活生と違い転職の面接でよく犯す間違いで多いのは、「話が長い、前置きが長い、長い歴史を話す」というケースです。
業務経験や社会経験が豊富なのでいろんな事例を喋りたくて冗長になりやすいのが原因です。
ビジネスのプレゼンテーションの場においても同様にまず長い前置きから入るのではなく、「結論」から話すのがポイントです。
話の組み立てとしては、
- 結論
- 結論を裏付ける理由
- 具体的な事例
- もう一度結論
がベストです。
限られた時間で面接官にセールスポイントを理解してもらいやすく、仕事ができる印象を与えられます。
面接官はあなたの強みと弱みを見極めたいと思っています。
弱みについての質問に対して如何にうまく回答するのかが重要になります。
これは、ビジネスシーンで商品やサービスを売り込む時も同じです。
その場合の話法としてはYes、But法を使います。
Yes・・・弱みへの指摘をきちんと受け止めます
But・・・自分の意見をきちんと主張する
ここでのポイントはきちんと自分の主張を簡潔に述べることです。
的外れな回答を延々と展開することはコミュニケーション能力がないと判断されかねません。
事前に弱みをリストアップし、それに対する回答を用意しておくべきです。
面接の質問事例集
「今までの職歴について説明してください」
面接官の意図としてはこれまでの経験が当社にとってどう貢献できるかということを見ています。
事前に応募書類を確認していても分からないことを本人の口から説明してもらいたいと思っています。
自分史を語るように長々を話すのは厳禁です。
「誇るべき実績や成果はありますか?」
面接官は前職の成果からどのような実力をお持ちか判断したいと思っています。
成果は数字を含めて具体的に答える必要があります。
もちろん、成果は一人で上げられるものではないということは分かっているので、とういう役割で取り組んだのか、なぜこのような成果が出せたのか具体的に丁寧に説明しなければなりません。
「弊社を志望される理由を教えてください」
面接官としては採用通知を出して本当に当社に来てくれるのかということを見極めたいと考えています。
企業研究が重要になります。
回答するポイントとしては他の会社名でも通用するような抽象的な志望動機では当然熱意がないとみなされます。
何をやりたいのか、何が貢献できるのかを具体的に説明することが必要です。
「前職を退職した理由を教えてください」
面接官としては、退職理由の正当性を確認して同じ理由でまた辞めるリスクを見極めたいと思っています。
前職の満足度が高ければ辞めることは無いはずですし、どんな企業でも万人に満足される労働条件を提供できるわけではないことは分かっています。
なにが要因なのか見極めたいと思っています。
「上司や人間関係や嫌だから」「給料が安いから」と本音を話すのは論外です。
自らのキャリアプランと前職の会社の方針にギャップがあるというように前向きな理由を訴えるのが基本です。
前職の会社の批判にならないように大人の表現を心がけてください。
「あなたの強みは何ですか?」
面接官としてはあなたを採用したらどのような貢献をしてもらえるのか、メリットは何かを知りたいと思っています。
商品を売ることと同様にまずセールスポイントを述べた後に理由と具体事例を簡潔に述べることが大切です。
「大きなミスをした経験を教えてください」
仕事をしてきた人にミスをしたことがないという方はいないでしょう。
ミスをしたことがないというのはリスクをとったチャレンジをしたことがないと思われかねません。
面接官が知りたいのはミスに対してどう対処しその後の仕事にどう活かしているかを知りたいのです。
具体的にはミスの影響の調査分析や解決方法の検討と実行、原因究明と再発防止策の検討と徹底といった一連の流れを説明すると分かりやすくなります。
そのプロセスの中での自分の役割や工夫した点を強調するべきです。