内容
目標
成功を望むなら、成功をイメージすると同時に、そこまでの障害をイメージすること。
そして、成功した自分と今の自分のコントラストを考えること。
成功をビジュアライゼーションするだけでなく、成功するまでのステップと取るべき行動をビジュアライゼーションする。
行動
事前にするべきことをはっきりさせておけば、意識しなくても、行動すべきときに自動的に行動できる。
まず、やるべきことをはっきり決めること。
それをif-thenプランニングに落とし込むこと。
脳は「XならY」という文章を記憶しやすいのです。
目標に対するときには、対照的な視点があります。
「これまで思考」と「これから思考」の2つです。
「これまで思考」とは「どこまでやり遂げたのか」に視点を向ける思考スタイルです。
つまり「これまで進んだ距離に目を向けること」と言い換えることができます。
「これから思考」とは「あとどれだけやらなければいけないのか」に視点を向ける思考スタイルです。
つまり「目標までの距離に目を向けること」と言い換えられます。
「これまで思考」の強い人は、早い段階で達成感を持つために、早く気が緩んでしまう。
「これまで思考」でやり遂げたことを考えると、ついつい他の目標に目がいってしまうという理由です。
つまり「これまで思考」が強くなると「やりかけの目標ばかりがたくさんあって、どれひとつとして達成されたものがない」という事態になりかねないのです。
能力発揮
能力を発揮することを阻害する最大の要因は不安感です。
不安感こそが能力発揮の最大の敵なのです。
目標に向かっているとき、そこで出会う困難を「学び」という視点で捉えることができたら、どうなるでしょうか。
失敗しても「また、ひとつ学んだ」と思えれば、がっかりすることなくモチベーションを維持することができます。
つまり「成長ゴール」は失敗の落胆から、あなたを守ってくれる味方となるのです。
新たなプロジェクトや目標に向かうとき、たとえそれがどんなに難しいものだとしても、多くの人は完璧にやらなければと思うものです。
そのせいで「失敗するかも」と不安になってしまうのです。
誰でも、自分が成長している実感があるとき、仕事を心から楽しみ、喜びを感じることができます。
成長を実感する充実感は「完璧」を目指す緊張感とは、まったく別のものです。
やるからにはそのことに興味を持ち、価値あることだと信じることが大切です。
そのことがあなたの成功へのモチベーションを高め、同時につまらない失敗をする確率を低めてくれるからです。
意志力
ジムに入会し、2ヶ月間ジムに通い続けられた人は、健康を手に入れるだけではありません。
同時に、喫煙者は喫煙本数を減らし、お酒を飲む人はその量を減らし、ファストフードが好きな人はそれを食べる量を減らしていました。
彼らは体を鍛えると同時に意志力を鍛えていて、その結果、衝動をコントロールすることが、前よりうまくできるようになっていたのです。
家庭でも、洗い物をそのままにすることが減り、面倒なことを後回しにすることも減り、約束をドタキャンすることも少なくなったのです。
意志力が関係するあらゆるところで、彼らの生活はドラマチックに向上しました。
自分が達成したい目標に取り組むことで、同時に意志力も鍛えることができるのです。
複数の大きな目標に、同時に挑戦することは避けましょう。
何かをやめるときには、段階的にやめるよりも、一度にすっぱりとやめる方がいい。
面白かったポイント
非常にコンパクトにノウハウがまとまっている本です。
自己啓発本好きな人にとっては、目新しいことがないかもしれませんが、いい復習になるでしょう。
目標を立てること、意識することなく行動できること、目標に対する現在地をどう捉えるのか、というのはマネジメントとして活用できます。
能力発揮を阻害するのは不安感、ピンチでもワクワクできることが成長につながりますね。
満足感を五段階評価
☆☆☆☆
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