内容
忍耐力
忍耐力の基礎となるのが「意思の力」だ。
もし忍耐力に欠けていると思うなら、その原因はあなたの望みにある。
もっと望みの炎を燃えあがらせて、大きなものにすることにより、忍耐力もそれに比例して強くなるものだ。
わずかな人だけが、失敗の経験から忍耐力の重要性を学び取る。
彼らは失敗したとしても、それは成功を生むために不可欠な陣痛にすぎない、としか受け止めないのだ。
このように受け止め、そして再び、すぐに立ちあがっていくのである。
熱心な行動
アイデアというものは生まれたときにほとんど死にかかっているか、あるいは生きていたとしてもすぐに手当てをしなければならない状態なのだ。
その手当てとは、明確な目標と迅速な行動のことだ。
『ご存じのように、感情は理性にすぐさま従うというものではありません。
しかし、精神的にせよ、肉体的にせよ、感情は行動には即座に従ってきます。
それに、同じ思考あるいは同じ肉体的行動の繰り返しは習慣となります。
頻繁に繰り返せば、自動的な反射作用になります』
コツコツと励む人が成功するのは、宇宙の摂理に従い、自分を適応させていくからである。
挑戦、失敗
逆境の中には、すべてそれ相応かそれ以上の大きな利益の種子が含まれている。
「人生には、さまざまな境遇の巡り合わせが絶え間なく起こっているものだ」
私たちは困難を乗り越えて成長していくのである。
どんな状況であれ、失敗したら、その状況を分析してみることだ。
そうすれば、どんな失敗にもそれに見合った利益の種子が含まれているという、深い真理に行き当たるはずである。
肝に銘じ、ことあるごとに思い出していただきたい。
どういった経験をしようが、失敗ではないのだ。自分で失敗と認めるから失敗なのである!
私たちは、大好きな仕事をしているとき、報酬以上の仕事をすることに少しの苦痛も感じない。
あなたが扱っている優秀な商品と、それが提供する多くの利点が、あなたにエンスージアズムを燃えあがらせるのだ。
エンスージアズムのないセールスパーソンは、ただの注文取りにすぎない。
人間は皆、生まれながらのセールスパーソンだ。
「報酬以上のサービスをすることは、必ず報われる」
収入はとりあえずはあなたに対する高い評価という形をとるかもしれない。しかし、やがて高い評価が高い収入を生むことになる。
「私を呼ぶ習慣がついてしまった!」
それは、デュラントが「誰か」を呼ぼうとしたとき、いつもそこにダウンズがいたからである。
しかも、ただいたわけではない。役に立とうという心構えでそこにいたからである。
実験「今後六カ月の間、一日最低一人に役に立つことをすること。そして、その奉仕に対して何の報酬も期待せず、受け取らないこと」
ほかの人たちが先に進むのを手伝うことによって、この方自身もこの世の先端を行っているわけですね。
できるかぎり最高のサービスで奉仕すること、常に前回よりも優れたものを提供すること。
これを実践することによって、あなたは最高の教育を受けることになる。
「二つ以上の頭脳が調和のとれた協力をするとき、一つの頭脳よりもはるかに大きなエネルギーを生み出すことができる」
不安は、非常に強力なので、それとは正反対に位置する信念が善行を行うときと同じ程度の力を持っている。
実際、不安は信念というギアを反対方向に入れたもの以外の何物でもない。
積極的な感情で心を支配するということは、あなたの義務なのだ。
心の平安というものは、本来はシンプルな状態なのだ。
有能な心というのは、基本的な単純さをまず手に入れ、そのうえにほかのものを築きあげる。
人間の頭脳というのは、他人の頭脳から発する振動を受信する脳力を持っている。
第六感は、心の中で熟成して響き渡ってくる心の振動を、腹想によって(あるいはリラックス時に)受け止めて、はじめて理解できる。
普通の人が創造力を最大限に発揮できるのは、通常、四十歳以降である。
アメリカの著名な実業家や銀行家の伝記は、四十代から六十代までが人間の最も生産的な年代であるという事実に満ち満ちている。
人間は三十歳から四十歳にかけて愛と性の感情が調和しはじめる。
面白かったポイント
マスターマインドという考え方は面白い。
気心の知れた信頼できる人とグループを作り、「悩み相談クリニック」を開設することを推奨されていますが、面白そうなので取り組んでみたいと思いました。
エネルギーのある人と交流したり、悩みを解決するために思考を鍛えられるなど、メリットはいろいろありそうです。
何よりも人の役に立つ活動をするのは、人生を楽しくしてくれますね。
「目に見えない相談役」も面白いトレーニングです。
本書の中で、誤解を招きそうなので公表するのに恐れがあったとあるのですが、実践して効果があるので勇気を出して発表したということですから、一度やってみる価値はあると思います。
まずは自分の仮想メンターを選出して、それらのメンバーで構成する想像上の会議を開催してみたいと思います。
満足感を五段階評価
☆☆☆☆
目次
第9章 忍耐力を身につける―成功のための第八のステップ
第10章 マスターマインドの力―成功のための第九のステップ
第11章 モチベーションを生み出す魔法のアイデア―成功のための第十のステップ
第12章 潜在意識は海面下の王国である―成功のための第十一のステップ
第13章 頭脳は宇宙が宿る小さな器である―成功のための第十二のステップ
第14章 第六感は英知の殿堂への扉を開く―成功のための第十三のステップ
第15章 強烈な本能を創造的なものに転換せよ―成功のための第十四のステップ
第16章 失敗も生き物である―成功のための第十五のステップ
第17章 悲しみを通して魂にいたれ―成功のための第十六のステップ
第18章 不安という名の七つの亡霊―成功のための第十七のステップ