書籍『金持ち父さんのパワー投資術 お金を加速させて金持ちになる』で投資はプランであるという教えがあります。
投資の経験・勉強を積むにしたがって、プランの重要性を理解しつつあります。
投資の専門家が投資プランを練る際に踏む5つのステップ
これら5つのステップは不動産でよく使うデューデリジェンス(適正評価手続)のチェックリストと同じようなものです。
1.稼ぐ/作り出す
稼ぐということは、上昇しそうな銘柄を選定することですね。
選定するための手法はファンダメンタル分析やテクニカル分析があり、様々な指標やチャートを駆使しなくてはいけません。
作り出すというのはお金を銀行から借りて不動産を買うということでしょうが、株は不動産と違ってお金を借りて買うことはできないので、購入資金は自分で貯めるしかありません。
2.管理する
管理するとは保有銘柄の業績や株価動向と定期的に確認して、継続保有、買い増し、売却を判断し、最高のポートフォリオを構築するということです。
3.レバレッジを効かせる
私のFX投資の経験からするとレバレッジを効かせると大きく儲けることも可能ですが、大きく負ける可能性もあり、動向を逐次確認しなければいけなく、非常に疲れます。
しかし、金持ちになるためにはレバレッジをコントロールする力を身に付ける必要があることは分かっていますので、再挑戦したいと思います。
4.保護する
金持ち父さんのいう保護するという意味は深く理解できていませんが、先物オプションを購入してリスクヘッジすることだと思います。
5.出る
株をやっていると出口戦略は本当に難しいと実感しています。
Qさんは株価が倍になったら半分売却し、残った株はタダ株としてずっと保有し続けることを提唱されております。
確かに、この運用方法は理想的だと思いますが、倍になるかどうかの銘柄の見極めもとても難しいし、もし銘柄を間違えば、ずっと待ち続けることになり、資金効率から言ってもあまり良くありません。
私の場合は、毎年、確立したルールによって今年の銘柄を選定し、儲かっていようが、負けていようが強制的に銘柄を入れ替えるようにしています。
どのような投資でも上記の5つのチェックポイントから、自分がどのような特性の投資をしているのか、投資プランの考え方を整理することができるのでやってみる価値はあります。
お金の速度
金持ちになるためには、レバレッジを効かせることも必要ですが、資産を買って売るというサイクルを如何に早く回転させるかが重要になります。
書籍『金持ち父さんのパワー投資術』の中でお金の速度として紹介されています。
金持ちがどんどん金持ちになり、平均的な投資家がすべてを失う危険を犯す理由の一つと説明されています。
分かりやすく言うと、仕事で稼いだお金はできるだけ投資につぎ込む。
そのためには必要生活費の水準を下げることが必要です。
投資で儲けたお金は投資に再投資する。
決して遊びや無駄遣いに浪費しないことが重要です。
それを繰り返すことにより、資産が資産を生み、どんどん資産が大きくなります。
また、資産管理する能力も必要ですね。
このような考え方は、Qさんもおっしゃっていますし、当たり前だと思われるかもしれません。
投資を始めた頃は「投資したお金を取り返す」こと自体が難しいですし、うまく儲けたとしても元本が小額のため、儲けも小額なので、新しい資産を買うためのちょっとした足しになるくらいでしょう。
たとえば、資産100万円を保有していたとします。
その場合、5%の利回りで運用したとすると5万円の儲けとなります。
この儲けだと、株を購入することはできませんが、資産が1,000万円になり、同じく5%の利回りで運用したとすると、50万円の資金を投資に追加できます。
50万円だと株を買うのには十分なお金なので、資産の増加速度も指数関数的に上昇していきます。
このプロセスの力を実感するのは資産が1,000万円を超えてからですね。
金持ちになるためには、このような投資プロセスに従って運用することが大切です。
それと同時に市場のサイクルを認識した上で、投資することも重要だと金持ち父さんの教えにもあります。
書籍の中で、「20-10-5の投資サイクル」が紹介されています。
これは『株式市場20年間好調が続き、そのあと暴落があって、次の10年間は商品の価値が上がる。
「商品」とは金、銀、コーヒー、ガソリン、灯油など、主に農・鉱業産品で品質が標準化された有形商品のことです。
そして、5年毎に何らかの悲劇的な出来事が起こる。』というものです。
5サイクルはちょっと怖いですが、当たっているかもしれませんね。
サイクルは長期的周期なので、投資パフォーマンスに直結するものではありませんが、世界は周期的に変動していることを意識する必要はありますね。