内容
努力すると寿命が縮む
意志のちからで欲望を抑えようとすると、勉強や練習の成果が落ちてしまうというのだ。
なぜこんなことになるかというと、「意志力をふりしぼることで脳のリソースを使い果たしてしまう」からだという。
「徹夜で勉強したけどぜんぜん頭に入らない」という経験は誰にもあるだろうが、これは限りある資源を別のところで使っているのだ。
強い意志力をもてば成功の可能性が高まることがわかってきた。
これは素晴らしい話だが、その一方で、欲望を抑え込もうとしたことで身体がストレス反応を起こし、血圧が上昇したりする。
これが長期間続くと、やがては健康に重大な影響を及ぼす。「努力は寿命を縮める」のだ。
自尊心を高める教育は効果がない
「ほめて伸ばす(自尊心を高める)」子育てや教育は、意味がないばかりか有害かもしれない。
バウマイスターは「ほめる」効果を計測するために、中間試験でC以下の学生から無作為に対象者を選び、自信をもたせるための応援メッセージ(君ならできる!)を毎週送り、他の学生には事務的な連絡メールだけを送った。
結果はどうなったかというと、励ましのメッセージを受け取った学生は対照群より成績が悪かったばかりか、中間試験よりも成績が下がってボーダーラインから落第必至になってしまった。
それ以外にも、学生の自尊心が高くなると成績が下がるという証拠が次々と見つかっている。
なぜこんなことになるかは、「自尊心は原因ではなく結果だ」と考えれば理解できる。
50メートル走で最下位だった子どもに1位のトロフィーを渡しても足が速くなるわけではない。
「ほめて伸ばす」という教育方針のバカバカしさはこれに似ている。
自己啓発本の8つのテーマ
①高い外向性(アピール力/説得力)を獲得する
②高い精神的安定性(嫌われる勇気)を獲得する
③組織のなかでうまくやっていく同調性を獲得する
④高い共感力(EQ/コミュ力)を獲得する
⑤高い堅実性(自制心/自己コントロール力/やり抜く力)を獲得する
⑥高い経験への開放性(創造力/イノベイション)を獲得する
⑦高い知能を獲得する
⑧魅力的な外見を獲得する
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☆☆☆☆