内容
今までどんなに否定的な出来事として胸に刻まれていたエピソードの裏にも、自分の持つ素晴らしい資質が眠っているものなんだ。
未来は自分でデザインできる。
大切なのは、自分自身が資質を持っていると信じること、それ自体なんだ。
成功する選手に共通していること、それは、みな、自信を持っているということです。
本当は失敗や負けの中にこそ、次の成功や勝つためのヒントが眠っている。
夢をかなえるのは自分自身であるということだ。
メンタルトレーニングの世界では、「強化の法則」というものがあります。
「自分が達成したい目標を口に出して言えば言うほど、イメージすればするほど、それが達成される確率は高くなる」というものです。
最初の目標を小さくしないこと、ですね。
プレッシャーはなくならない。プレッシャーを相手にするしかない。
ネガティブな感情をなくそうとか、こらえようとするのではないといことなんだ。
外見をポジティブに振る舞うことで、結果的にネガティブではなくなっていく
静かに目を閉じて、自分の心の中を見る膜想ってしたことないでしょう。
自分の心そのものが見られるようになれば、プレッシャーなんてどうにでもなるから。
それにはまず、5分でいいから目を閉じて座ってみることだね。きっとあれこれ雑念が浮かんでくるから
ゾーン
ゾーン(究極の集中状態)は、頭は何も考えず、すべてが無意識下で進行していて、かつ自然と集中できる状態。
この境地に入るために一番大事なことは、今、自分が注意を向けるべきものをはっきりさせることなんだ。
一瞬一瞬向き合うべき目標をしっかり持って、それを常に意識することによって、雑念の無い集中状態に入ることができる。
「前後際断」という沢庵禅師の言葉だ。
前というのは過去の出来事、そして後というのは未来のこと。
その前と後ろの際を断てということは、「今、ここにだけ集中せよ」。
面白かったポイント
心技体という言葉がありますが、心の強化について興味は前からありました。
初めてメンタルトレーニングについて分かりやすく説明された本を読んだ気がします。
心のトレーニングというと怪しいモノが多い印象ですが、著者が福島大学の教授であり、オリンピック選手や史上最年長で最多勝を獲得した下柳選手のメンタルコーチを務めていたということで、素直に吸収したいと思って読みました。
初めて知る概念が多く勉強になります。
内容がとても面白くて分かりやすく、簡単にできそうなことばかりなので自分でもすぐにやってみようという気になります。
高校生の大学受験と高校野球の物語形式とオリンピック選手のインタビューという構成がよかったんでしょうね。
この分野は、もっと勉強する価値があるなと思います。
下柳さんがおススメしている沢庵禅師と瞑想の本を早速購入しました。
満足感を五段階評価
☆☆☆☆☆
目次
田中賢介選手(サンフランシスコジャイアンツ)・白石豊インタビュー
セルフ・ディレクション編
萩原美樹子ヘッドコーチ(早大バスケットボール女子部)インタビュー
プレッシャーコントロール編
下柳剛氏(野球解説者)インタビュー
田畑真紀選手(スピードスケート)・白石豊インタビュー
セルフディレクションマニュアル
プレッシャー克服マニュアル