ハーバードの人生を変える授業

成功法則

『ハーバードの人生を変える授業』タル・ベン・シャハー

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内容

自分のために学びつづける

幸福で成功している人は、ずっと学びつづけています。

つねに疑問をもち、まわりの世界に対する好奇心をもちつづけているのです。

自分のための勉強は、人生のどの時点にいようと、つまり15歳であっても115歳であっても、学生であろうと同じ職場に25年間勤務していようとはじめることができます。

 

勉強の内容は、次の2つの分野で構成してみてください。

「自己啓発」と「仕事に関連する知識習得」です。

それぞれの分野において、現在および将来的に役立つことを学ぶようにしましょう。

そして毎日決まった時間を勉強にあてるようにしてください。

 

失敗から学ぶ

困難に挑戦することは、「自分は失敗を恐れないし、たとえ失敗してもすぐに立ち直れる」というメッセージとなり、心に深く届きます。

あきらめずに立ち向かうことは、勝ち負けや、失敗か成功かという結果よりも、自尊心にとって、長期的にいい結果をもたらすのです。

 

また逆説的ですが、自分は失敗に対処できるという自信は、「失敗すること」により強化されます。

なぜなら、私たちがずっと怖がってきた失敗という化け物は、考えているほど恐ろしいものではないからです。

 

ピーク・エクスペリエンス

「ピーク・エクスペリエンスとは、人間として最高の瞬間であり、人生における最も幸せな瞬間。恍惚や、歓喜や、至福を味わう体験」

 

こういった最高の瞬間は長続きしません。

しかしこの瞬間を体験することで、長期にわたる影響があります。

自分が何者で、これから何をしようとしているのかという洞察と、将来の困難を切り抜けるための勇気と自信が生まれます。

また、いままでは決してしようとも思っていなかったことをするきっかけも与えてくれます。

より幸せになれるだけでなく、失敗から立ち直りやすくもなります。

 

親切な行動

親切な行動以上に「利己的」な行動はない

まわりの人と多くのものを分かちあい、他の人の人生に貢献すること以上に満足感を得られる行為はありません。

 

パートナーシップを築く

長年にわたり、成功したカップルと失敗したカップルの関係について調査研究をしてきた心理学者ジョン・ゴットマンは、長期にわたって良好な関係にあるカップルはポジティブな関わりとネガティブな関わりの比が5対1であると指摘しています。

怒りや批判や敵意を表すといった行為が1の割合だとしたら、互いに親切にする、共感を表す、愛を交わす、関心や愛情を示すといった行為が5の割合だというのです。

 

この研究の重要なポイントは2つです。

1つは、ネガティブな関わりも重要だということ、2つめは、ポジティブなことは、ネガティブなことより多くなくてはならないということです。

カップルの関係に衝突がないとしたら、それはふたりがお互いに重要な問題や相違に向き合っていないということです。

誰もが人として、またはカップルとして完璧ではありません。

衝突がないということは、挑戦を避けているということです。

そこから学ぼうとせず、お互いに対峙しないようにしているだけなのです。

 

PRP法

心をかき乱すような不安な感情に対処するのに役立つ方法のひとつとして、PRP法があります。

PRP法とは、自分自身が人間であることを許すこと(Permission = P)、状況を再構築すること(Reconstruction = R)、そしてより広い視野から見ること(Perspective = P)の3段階を踏む方法です。

最近の腹が立った出来事や、将来の心配事を使ってこの方法を試してみましょう。

 

まず、自分が人間であることを許し、起こった出来事とそのときに感じた感情をあるがままに認めます。

信頼する人に話したり、どう感じているかを書きだしてもいいですし、ゆっくりと時間をとって落ち着いた場所に行き、その経験がいま、実際に起こっているかのように感じるのもいいでしょう。

この段階には5秒、5分間、あるいはもっと長く、必要と思うだけの時間をかけます。

 

次に状況を再構築します。

その出来事がもたらしたよいことは何かをじっくりと考えます。

決して楽しいことではなかったかもしれませんが、それによって何かいいことはなかったでしょうか。

何か新しいことを学んだり、自分自身や他の人についての洞察力がついたり、人の気持ちがもっとわかるようになったりはしなかったでしょうか。

いまあるものにもっと感謝できるようにならなかったでしょうか。

 

最後の段階として、一歩引いて、その状況を広い視野で眺めてみます。

その経験をより大きなスケールで考えることができますか。

1年後、その状況をどう考えると思いますか。

小さなことで大騒ぎをしてはいないでしょうか。

 

子を育てる

困難から子どもたちを守ることは、短期間であれば子どもたちの人生をより快適にできても、結果的には、自信や、失敗から回復する力、人生の意義を知ること、そして対人関係に関する大切なスキルを身につける機会を、子どもたちから奪っているかもしれないということです。

健全な発達と成長のためには、子どもたち自らが失敗に対処し、困難な時期を切り抜け、つらい感情を経験することが必要なのです。

 

本来の自分にもどる

近年、ドイツで発表された論文の中で、店員や客室乗務員など生活のために笑顔をつくらなければならない職業の人は、うつ症状やストレスに悩まされたり、心循環器系の障害や高血圧などの症状を起こしたりしやすいことが報告されています。

もちろん、そうした職業でない人も、1日の中で、少しは仮面をつけなくてはならないでしょう。

社会においては、基本的な礼儀をわきまえるため、怒りやイライラした気持ち、欲情などの感情を抑えなければならないからです。

 

このようなストレスに対処するには、心理学者のブライアン・リトルがいう「本来の自分にもどる時間」をもつことです。

「本来の自分にもどる時間」とは、信頼する友人に気持ちを語ったり、心に浮かぶあらゆることを日記に書きつけたり、ただ単に自分の部屋でひとりで過ごしたりする時間のことです。

 

「わからない」を受け入れる

私たちは「わからない」という状態を恐れます。

自分の人生はいまこれでいいのかと確証を求めたくなります。

「悪い知らせ」よりも「知らせがないこと」のほうが怖いのです。

はっきりとした悪い診断より、あいまいな診断のほうが私たちを不安にさせます。

知りたいという欲求は人間の心の奥深くに存在しています。

神を見いだすことにより、私たちは知らないことからくる不安を軽くしようとします。

先行きに不安を感じる状態のときは、人は確かな知識で安心させてくれる指導者にしたがいます。

病気のときは、医者を崇めます。

子どもなら、何でも知っているように見える大人に不安を鎮めてもらおうとします。

成長して、両親が決して完璧ではないとわかると、今度は神、宗教的指導者、リーダーなどにその役割を求めます。

 

負の感情

負の感情を抑制しようとすればするほど、その感情は激しさを増し、私たちを支配してしまいます。

 

可能性を信じる

持って生まれた知的能力よりも努力をほめる言葉をかけられたグループの生徒のほうが、同じ課題をうまくこなし、より幸せを感じたのです。

 

ちょうどいい活動

あなたにとって人生で重要な分野は何ですか。

どうすればそれらの分野を「ちょうどいい」活動で満たすことができますか。

 

天職

①「MEANING(意義)」

私にとって意義あることは何だろう?

何が私に目的意識を与えてくれるだろう?

 

②「PLEASURE(楽しみ)」

私にとって楽しいことは何だろう?

どういうことをしていると楽しいのだろう?

 

③「STRENGTH(強み)」

私の強みは何だろう?

何が得意だろう?

 

これらの質問に答えることによって、天職とは何かというマクロな視点で人生をとらえることができると同時に、日々の生活でどうしたいかというミクロな視点でも人生の道のりを考えることができます。

 

アプリシアティブ

AIの「アプリシアティブ」とは、「価値を認め、その価値を高めていく」ことです。

よいことをきちんと評価することで私たちは気分がよくなり、もっとその面を広げていこうとします。

「現在」を元気づけるための「過去」を引き出し、よりよい「未来」を創造していくのです。

 

面白かったポイント

いい本。

自己啓発が好きな人にとっては知っている内容だと思うが、こういう系の本は定期的に摂取するのはいいと思う。

 

満足感を五段階評価

☆☆☆☆☆

 

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