FXとは、Foreign Exchangeの略で、外国為替証拠金取引のことです。
世界各国の通貨を交換することです。
たとえば、アメリカに旅行に行ったときに、日本円はそのまま使えないので、アメリカのドルに交換することになります。
その時の交換レートが為替レートです。
為替レートは、日々変動しています。
円高とは、他の通貨に対して円の価値が高くなること。
円安とは、他の通貨に対して円の価値が低くなること。
為替レートは日々変動しています。
その変動から利益を得るのがFXトレードなのです。
FXトレードにおける利益・損失の3要素
- キャピタルゲイン
- スワップポイント
- スプレッド
キャピタルゲイン
キャピタルゲインとは、トレードによって発生する為替レートの差から生まれる利益のことです。
FXトレードの主な利益になります。
例えば、1ドルを100円で買うとします。
その後、為替レートが変動し、1ドル110円で売ると、差額の10円が利益になるということです。
スワップポイント
スワップポイントとは、通貨に発生する利息です。
通貨によって、金利は異なります。
そのため、金利差が発生するのです。
金利の高い通貨を買うとスワップポイントを受け取れ、金利の低い通貨を買うとスワップポイントを支払う必要があります。
たとえば、オーストラリアの豪ドル円を買った場合、金利の高い豪ドルから金利の低い円の金利差を1日単位で受け取ることができます。
豪ドル円の買いポジションを持っている間は、毎日スワップポイントが発生します。
日本の金利は、どの外国通貨よりも低水準なので、外貨を保有するだけでスワップポイントを受け取ることができます。
逆に金利の高い外貨を売ってトレードするときは、スワップポイントを毎日支払う必要があるということです。
スプレッド
スプレッドとは、通貨を買う価格と売る価格の差です。
実質的なFX業者の手数料です。
FX業者によってスプレッドには差があります。
通貨の価格には2種類あります。
- Bid 売るときの価格
- Ask 買うときの価格
この差がスプレッドになります。
例えば、これはある銀行の為替レートなのですが、
TTBというのは、Telegraphic Transfer Buying Rateの略で、外貨から日本円に交換するレートです。
この場合は、1ドルが107.54円になります。
TTSというのは、Telegraphic Transfer Selling Rateの略で、日本円から外貨に交換するレートです。
この場合は、1ドルが108.54円になります。
TTSとTTBの差である1円がスプレッドです。
1円が銀行の手数料になります。
つまり、108.54円で1ドル買って、すぐにその1ドルを売ると、107.54円になるということです。
FXの魅力
レバレッジ
FXの魅力はなんといってもレバレッジです。
レバレッジを使うことによって、資金の最大25倍の金額をトレードすることができるのです。
レバレッジとは、大きな石を持ち上げる「てこの原理」という意味です。
小さな資金で大きな金額を動かして稼ぐことができます。
たとえば、レバレッジを使わない通常の為替取引の場合、
1ドル100円の時、10万円の資金があれば1,000ドル購入できます。
そして、1ドル110円になったら、11万円になり1万円の儲けになります。
25倍のレバレッジをかけると、
1ドル100円の時、10万円の資金で250万円分の25,000ドルを購入することができます。
そして、1ドル110円になったら275万円になり、25万円の儲けになります。
つまり、レバレッジが25倍でトレードできるので、
10万円×25倍で250万円分のトレードができます。
1ドル100円なら、250万円÷100円=25,000ドル購入することができます。
そして、1ドル110円で売ると、
25,000ドル×110円=275万円となり、
275万円ー250万円=25万円の利益となります。
つまり、10万円の資金で25万円と資金を2.5倍にすることができます。
このようにレバレッジは、少額で始められて非常に資金効率が良い方法なのです。
ただし、レバレッジはうまくいったときは、一気に稼ぐことができますが、逆にうまくいかなかったときは、一気に資金を失います。
1ドル100円の時、10万円の資金で250万円分の25,000ドルを購入することができます。
そして、1ドル90円になったら225万円になり、25万円の損失になります。
同様に、レバレッジが25倍でトレードできるので、
10万円×25倍で250万円分のトレードができます。
1ドル100円なら、250万円÷100円=25,000ドル購入することができます。
そして、1ドル90円で売ると、
25,000ドル×90円=225万円となり、
225万円ー250万円=25万円の損失となります。
一気に元手を失うどころか、マイナスになってしまいます。
これほど良い方向にも悪い方向にも威力のあるレバレッジですが、コントロールすることはできます。
どのようにコントロールするのかについては、以降の回で説明したいと思います。
FXはトレードチャンス多い
FXは、買いでも売りでもトレードすることができます。
株式投資は上昇しないと儲かりませんが、FXは景気の変動に関係なく、上がっても下がっても儲けを出すことができます。
つまり、単純に株式投資に比べて、FXトレードは儲けるチャンスが2倍あるということです。
そして、FXは平日の24時間は、いつでもトレードができます。
平日の9時から15時に取引できる株式投資と違って、FXは平日24時間営業です。
各マーケットの取引時間帯は、以下の通りです。
東京市場では、8時から18時
ロンドン市場では、15時から3時
ニューヨーク市場では、21時から7時
取引時間帯の中でも、特に活発に取引される時間帯は、
東京市場では、9時~12時
ロンドン市場では、15時~18時
ニューヨーク市場では、21時~25時
です。
その中でも、ニューヨーク時間が、為替レートが活発に動きます。
そのため、稼ぐチャンスが最も増えます。
21時から25時なので、仕事から帰ってきて落ち着いたころの時間帯と重なるので、副業トレーダーにとってぴったりです。
早朝、夕方、夜間、自分のライフスタイルに合わせてトレードすることが可能です。
スマホのトレードアプリも充実
各FX業者が提供しているスマホアプリもどんどん進化していて、トレンドラインが引けたり、各種指標も見ることができるようになっています。
画面が小さいという制約はありますが、機能面だけでいったらほとんどパソコンが無くてもトレードをすることができます。
つまり、いつでもどこでもスマホでトレードすることができます。
FXの魅力まとめ
このように、FXトレードは
- 好きなときに
- どこにいても
- 小額からトレード
することができます。
副業として投資やトレードをやるなら、FXが一番環境が整っていると言えます。
FXのリスク
ここまで、FXの魅力をお伝えしてきました、もちろんリスクはあります。
ここでリスクという意味について考えると、経済学的にはリスクは危険という意味ではなく、リスクとは不確実性のことを指します。
つまり、将来が予測できないということです。
もちろん一般的に未来は予測できないモノです。
しかし、たとえば人口変動は、災害や病気、戦争などによって変化はありますが、ある程度の範囲では予測することができます。
また、大企業の生存も、不祥事や景気変動によって急激な変化はあると思いますが、ある程度の範囲では予測可能です。
FXも、政治経済の変動や金利の変動によって、為替レートは大きく動きます。
また、ヘッジファンドなどの機関投資家の動きによって、激しく動く時もあります。
レバレッジをかけすぎて大損失を被ることもあります。
このように、FXでトレードすることは、大企業で働くことよりもはるかに不確実性が高いので、リスクが高いのと言えます。
しかし、リスクがある分、リターンがあるのがトレードです。
そして、リスクとしっかりを認識し、コントロールすることは可能なのです。
トレーダーを守るFXの仕組み
FXには、レバレッジという大きく稼ぐこともできるけど、一瞬にして資金を失うという仕組みがあります。
レバレッジがFXはリスクの高いものだという認識が広がるきっかけだと思いますが、これは正しく理解してコントロールしてトレードすれば、リスクでも何でもないということが分かります。
これについては、後の回でしっかり説明したいと思います。
FXには、トレーダーを守る仕組みというのがあります。
証拠金とは?
まず、FX取引はFX業者を通じてトレードします。
FX業者を介して、インターバンクという銀行や証券会社間の取引市場に注文を出します。
個人でインターバンクに注文を出すことはできません。
FXの正式名称は、外国為替「証拠金」取引です。
この証拠金とは、FX業者に預ける担保のことになります。
つまり、自己資金の何倍も大きい金額で取引できるのは、証拠金という担保を預けて、FX業者からお金を借りているからなのです。
FX業者は、個人トレーダーから証拠金という担保を預かり、売買手数料で利益を上げます。
必要な証拠金は、取引金額をレバレッジ率で割ります。
多くの業者は25倍に設定されています。
必要な証拠金は、FX業者によって異なります。
たとえば、
1ドル100円で1,000ドルの取引をする場合、
1,000ドル×100円÷25=4,000円の証拠金が必要になります。
マージンコールとロスカット
トレードしているポジションの含み益や含み損が証拠金に加味されます。
つまり、証拠金額は変動します。
証拠金維持率とは、取引金額に対して証拠金が占める割合です。
基準を下回ると、トレードができなくなります。
含み損によって、証拠金維持率が低下するとマージンコール(追証)が発生します。
マージンコールは、イエローカード、警告に意味です。
マージンコールが発生した場合、追加の証拠金を入金するか、決済してポジションを解消しないといけません。
さらに含み損が拡大し、証拠金維持率が低下すると、ロスカット(強制決済)が発生します。
ロスカットは、レッドカード、退場の意味です。
マージンコールやレッドカードは、トレーダーから恐れられていますが、これ以上損失を拡大しないためにトレーダーを守る仕組みでもあります。
そもそもマージンコールやレッドカードになるのは、トレードの手法ややり方に問題があると言わざる負えません。
この証拠金維持率の基準は、FX業者によってバラバラなので、確認しておきましょう。
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