内容
貧乏人から大金持ちになるためには、セールスマンという仕事ほど、チャンスのある商売、あるいは職業はないとおっしゃっているのを、何回も聞いています。
失敗
一つひとつの努力とそれぞれの敗北が、お前の技術、強さ、勇気、忍耐力、能力、自信を磨き上げてくれる。
そして障害物の一つひとつがお前をよりよくするための、またはあきらめさせるための同志なのだ。
挫折こそ前進するチャンスなのだ。
そこから逃げ出し、それを避けようとすると、お前は未来を捨ててしまうことになる。
商品が一つも売れないとき、お前を元気づけ、慰めてくれる者は誰もいない。
そんなときに近づいてくるのは、お前の金を財布から盗もうという輩だけだ。
「もし、成功しようとする決意が十分に固ければ、失敗することはない」
確かに、経験は我々に多くのことを教えてくれるが、その教え方は人生の貴重な時間を無駄に食い尽くしてしまう。
ゆえに、その特別な知恵を学ぶために必要な時間の長さを考えると、経験による教えはそれほど価値があるとはいえない。
原理原則だけが長続きする。
失敗に関しては定義はただ一つだけである。
すなわち、「失敗とは、それが何であれ、その人生の目的に到達できないこと」なのだ。
良い習慣
実は、失敗者と成功者の間にあるたった一つの違いは「習慣」の違いだ。
良い習慣はあらゆる成功の鍵である。
悪い「習慣」は失敗に通じる鍵のかかっていないドアのようなものだ。
それゆえ、他のすべてに優先して私が従う第1の法則は、「私は良い習慣を身につけ、その奴隷になる」
習慣は別の習慣によってのみ変えることができる、というのがもう一つの自然の法則なのだ。
巻物の読み方
私はそれぞれの巻物を30日間、ここに規定された方法で読み続ける。
そしてそれを終えるまでは、次の巻物に進んではならない。
まず、朝起きたとき、これらの言葉を黙読する。
次の昼食をすませたら、もう一度、これらの言葉を黙読する。
そして、一日の終わり、眠りにつく前にもう一度読む。
重要なことは、この3回目には声に出して読むということだ。
そして、次の日、私はこのやり方をまた繰り返す。
これを30日間続けるのだ。
その後でやっと次の巻物に移り、このやり方をまた30日間続ける。
巻物の第2巻
私は今日という日を心からの愛をもって迎えよう。
私は私の敵を賞賛しよう。
そうすれば彼らは友人になるだろう。
私は友人を勇気づけよう。
そうすれば彼らは兄弟になるだろう。
私は常に賞賛する理由を探そう。
決して人の悪口を言わないようにしよう。
人を非難したくなったら、口をつぐもう。
人をほめたくなったら、屋根の上に立って大声で賞賛しよう。
口には出さずに自分の心の中で、彼に「私はあなたを愛しています」と呼びかけるのだ。
この言葉は口には出さないものの、私の目の中で輝き、私の額の皺を拭い去り、私の唇に微笑みをもたらし、私の声の中にこだまする。
そして相手の心は開かれるだろう。
巻物の第3巻
私は成功するまでがんばりぬく。
毎日、人生によって試されていると知っておこう。
あきらめずに何度も試み続け、前に出て戦い続ければ、私は絶対に成功するだろう。
私は常にもう一歩踏み出そう。
それでもだめなら、もう一歩すすむ。
そして、さらに一歩踏み出すのだ。
事実、一度に一歩だけ踏み出すのはそれほどむずかしいことではない。
私は成功している先輩たちの仕事の秘訣を学びとり、自分の仕事に取り入れよう。
時間通りに仕事を終わる仲間が決して得られない有利な立場に自分をおくのだ。
彼らが戦いをやめるとき、私の戦いが始まる。
そして私の収穫はすばらしく豊かなものになってゆく。
私は過ぎ去った日のことは、良いことであれ悪いことであれ、すべて忘れよう。
そして今日こそが人生の最高の日になるように、新しい日の出を自信をもって迎えよう。
「永くやり続けてあきらめなければ、私は必ず勝つ」というものだ。
私はがんばりぬく。
私は勝つ。
巻物の第4巻
私は人間についての知識、自分自身についての知識、私が売る商品についての知識を増やすために、最大の努力をしよう。
そうすれば売り上げは何倍にもなってゆくだろう。
私は商品を売るときの言葉を練習し、改良し、磨きをかけよう。
なぜならば、売るための口上は私の職業の基盤になるからだ。
多くの先輩がただ一つの素晴らしい口上によって、巨大な富と成功を達成していることを決して忘れてはならない。
また、私は販売のマナーと優雅さを洗練させるために、常に努力を惜しまないつもりだ。
なぜならば、それらはあらゆる顧客を引き付ける砂糖のようなものだからだ。
巻物の第5巻
私は時間を無駄にするものは、極力、避けようと思う。
ぐずぐずと延期することはやめ、直ちに行動しよう。
巻物の第6巻
弱者とは、自分の感情が行動を支配するのを許す人のことである。
強者とは、自分の行動によって感情を支配する人のことである。
巻物の第7巻
ニコニコすれば、消化もよくなるだろう。
クスクス笑えば、心の重荷も軽くなるだろう。
大声で笑えば、命も永くなるだろう。
これこそが長寿の最大の秘密だからだ。
そして、今、その秘密は私のものだ。
「これもまた過ぎ去ってゆく」
世間のすべてのものは過ぎ去っていくからだ。
心が締め付けられるような悩みの中にいるときも、私は「これもまた過ぎ去ってゆく」と言って自分を慰める。
笑うことができさえすれば、私は決して貧乏にはならないだろう。
笑うことは自然が私に与えてくれた最大の贈り物だ。
だから私はこの贈り物をもう無駄にはしない。
笑いと幸せがあって初めて、私は本当に成功することができる。
巻物の第8巻
麦の粒が成長して何倍にも増えるためには、大地にまかれて、しばらく暗闇の中に閉じ込められなければならない。
私の失敗や絶望、無知や無力は、実るために私が埋められた暗闇のようなものだ。
さて、麦の粒が芽を出し、花を咲かせるためには、雨や太陽や暖かい風で大事に育てられなければならない。
私もまた身体と心を大切にして、夢を実現しなければならない。
人生の目標を設定するには、過去の最高の業績を考慮して、それを100倍にしよう。
これが将来の生き方の基準になる。
目標が高すぎると心配する必要はない。
面白かったポイント
タイトルのインパクトとビジネス系自己啓発として評判が高かったので手に取りました。
ビジネス、特に経営者や起業家、個人事業主のオーナーには刺さる内容です。
商売の本質がまとめられており、読む人の状況によって刺さるポイントが変わりそうです。
苦しい時やうまくいっている時、調子に乗っているときなど、機会を見て何度も読み返したいと思います。
満足感を五段階評価
☆☆☆☆