内容
標準化
すべてをマニュアル化して、誰でも運営できるシステムが確立されていた。
だから誰にでも引き継げるし、あまり頑張らなくても成果を出せる。
DNAは、オペレーションエクセレンシー( =店舗運営能力が優れている)にあると思った。
運営力を伸ばし、店を標準化する、マニュアル化する、余計なことはしない。
例外はつくらない。
AI
「AIにはプロセスがなかった。思考のプロセスがブラックボックスになって見えない」。
AIは大量のデータから相関関係を見つけるのは得意だが、ビジネスで必要なのはむしろ因果関係を見極めること。
アンバサダーマーケティング
実は、ワークマン側がアンバサダーに報酬を支払うことはない。
その代わり、ページビュー( PV)やフォロワー数、動画の再生回数が伸びるように、新商品の情報を優先的に開示したり、ワークマンの公式ホームページ、オンラインストア、ツイッター、インスタグラムにサイトや動画へのリンクを張ったりするなど、露出拡大に全面協力している。
成果がきちんと表れているかどうか、効果測定までしているのもポイントだ。
土屋氏は言う。「私が気にしているのは、アンバサダーさんのアクセス数がちゃんと増えているのかどうかということ。増えていなかったら、うちの宣伝費を使ってもいい」。
基準となる指標が「増加倍率」だ。
ワークマン以外の投稿と、ワークマンに関する投稿でサイトの PVや動画の再生回数がどれだけ伸びたかを測定している。
面白かったポイント
ワークマンのように仕組み化し、安定成長している会社の話は好きですね。
マニュアル化や標準化、データドリブン、SCMなど、会社の仕組みを作りつつ、店舗のABテストやインフルエンサーマーケティング、共同開発など、考えられる打ち手を的確に打たれている。
当たり前のようにやるべきことをやる、地味ですが一番成果を上げる方法だと思います。
満足感を五段階評価
☆☆☆☆
目次
第1章 ワークマンを変えた男
第2章 大躍進の裏に「データ経営」あり
第3章 ものづくりは売価から決める
第4章 ファンの「辛辣な文句」は全部のむ
第5章 変幻自在の広報戦略
第6章 店づくりは壮大な実験
第7章 継続率99%! ホワイトFCへの道
第8章 「変えたこと」と「変えなかったこと」
第9章 アフターコロナの小売りの未来