妄想する頭 思考する手

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『妄想する頭 思考する手』暦本 純一

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内容

「素人のように発想し、玄人として実行する」

 

偉大な発明家にしても、数々のヒット曲を生み出すプロデューサーにしても、一発必中でもなければ、百発百中でもない。

じつは、山ほど失敗している。

ヒットも凡打も記録に残る野球のバッターと違って、発明や楽曲の失敗作は世に出ない(出ても売れないのでみんな知らない)から、打数の多さや打率の低さが目立たないだけだ。

 

アイデアの源である妄想は、自分の「やりたいこと」だ。

人はそれぞれ、やりたいことが違う。欲望が違う。

だから他人の目を意識した面白さを追求するのではなく、自分の問題から始めるのがいいと思う。

そこで妄想の種としておすすめしたいのが、自分の「好きなもの」だ。

 

好きなものがひとつでは、その「既知」と「既知」のかけ算ができない。

最低二つは必要だ。

三つあれば、組み合わせのバリエーションが増大する。

それだけ、妄想の幅が広がる。

 

新しいアイデアには、何かしら世の中のバランスを崩すようなところに価値がある。

みんなが「こういうものだ」と思っていた常識が、あるアイデアの出現によって突如としてひっくり返る。

それがイノベーティブなアイデアだ。

 

ブレストよりもインプットを増やすことを目的とする場合がある。

その場でアイデアを出そうとするのではなく、「みんなが知らなそうな面白いものを持ってきて紹介する」会議だ。

 

「玄人」になっても無邪気さを維持するには、やはり日頃のトレーニングが必要だ。

悪魔度は仕事をしているうちに自然に鍛えられるが、天使度のほうは自覚的に磨かないと高まらない。

そのための基本戦略が、「既知×既知」の組み合わせを増やすことだ。

専門分野の外にもアンテナを広げて、さまざまな世界の「未知」を自分の「既知」としてインプットする。

「未知」への感度を磨いておく。

それらを組み合わせて、妄想を広げる。

 

面白かったポイント

著者の実績はすごいと思いますが、結局、どうやってイノベーティブなものを生み出すのかについては、既知と既知の組み合わせという、よくあるアイデアの出し方に行きつく。

とにかく、幅と深さを意識してインプットすることに尽きる。

 

満足感を五段階評価

☆☆☆

 

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