発想力

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『発想力 ~「0から1」を生み出す15の方法~』大前研一

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内容

私たちは、総力を動員して、味と関係がありそうな全要素をリストアップした。

結果、さまざまな要素がコーヒーの味を左右することが判明した。

コーヒー豆はもちろん、コーヒー豆の粒径分布、お湯の温度、水質も重要な要素である。

 

戦略的自由度

戦略的自由度を確保するためにはどういう問いが有効か。

「ユーザーが求めているものは、何ですか?」

「私たちは、それを十分提供していますか?」

「ユーザーが満足していない部分の原因は何ですか?」

「それを解決するには、どういう方法がありますか?」

これらの問いを、この順番でぶつけていくのがよいだろう。

こういった思考の道筋によって、正しいゴールに導かれるのである。

 

①ユーザーの目的を考える。

②目的を達成するいくつかの軸(方法)を設定する。

③軸に沿ってどんなことができるのかを検討する。

「会社として何を提供したいのか」ではなく、「ユーザーはいったい何を求めているのか」と、ユーザー側から発想することが重要だ。

ユーザーが求めていること(目的)がわかれば、次にそれを達成するための手段(軸)はいくつあるのか、洗い出す。

その手段の軸に沿って、具体的にできることは何かを検討して実施する。

これが戦略的自由度の発想方法だ。

 

固定費

固定費を遊ばせていては、利益は生まない。

稼働時間を分析して混んでいない時には値段を下げてでも稼働率を上げよ。

稼働率を上げるには、ナローキャスティング、ポイントキャスティングの方法で顧客をシールドする。

 

RTOCS(リアルタイム・オンライン・ケーススタディ)

「他人の立場」に立って考える訓練をするのには理由がある。

実は「自分」という存在は非常に面倒で、「自分のことは自分が一番知っている」と過信しているケースが多く、実際の自分のことがわかっていないものなのだ。

だから自分の問題に関しては、イノベーションが出てこないのである。

 

新聞やニュースで話題になった会社や人物を、そのままニュースとして聞き流してしまうのではなく、自分で現状と課題を調べて正確に把握した上で、解決策を探る。

1例について調査開始から解決策を出すまでの期間は「1週間」が目安となる。

1週間だけ頭を「他人の立場」に明け渡すのだ。

それによって今まで使われていなかった頭の部分が活発に動き、それを繰り返すことによって柔軟な発想ができるようになる。

 

構想、コンセプト/ビジョン、戦略、事業計画

「構想」とはイマジネーションやインスピレーションに基づく「見えないものを見る力」である、と定義することができる。

リアル経済、グローバル経済、サイバー経済、マルチプル経済という4つの経済空間をつないだ事業のイメージを、自分の頭の中で描くことだ。

 

コンセプトやビジョンは、構想を考えることと同義ではない。

あくまで「構想を伝える」ということだ。

いわばビジョンとは、社員やステークホルダー(利害関係者)を動かす共通のフレームワークである。

トップが描いた構想を他の人間にも見えるように説明するツール、という言い方もできるだろう。

 

そして「戦略」や「事業計画」は、コンセプトやビジョンを、具体的な計画に落とし込んだものと言える。

たとえば、コンセプトに沿って新しい事業部を立ち上げる、といったことになる。

つまり、大きくビジネスを変えるためには、何よりもまず「構想」を思い描く力が必要なのである。

 

ナイト氏の言葉に、次のようなものがある。

よく「レストランを開きたい」と言う人がいる。

しかし、レストランの厨房で1日23時間働く覚悟がなければ、また、稼ぎがまったくなくても「この仕事が本当に好きだから」と言えるようでなければ、やめたほうがいい。

 

かんばん方式

「かんばん方式」は、かつて「スーパーマーケット方式」ともいわれ、まさにスーパーマーケットからヒントを得て考案されました。

スーパーマーケットは、顧客の必要とする品物を、必要なときに、必要な量だけ在庫し、いつ何を買いにきてもよい品ぞろえをしておきます。

 

ジャスト・イン・タイムを推進した大野耐一(元副社長)は、この考えを応用し、スーパーマーケットを前工程、顧客を後工程と考えました。

顧客である後工程が、必要な部品を、必要なときに、必要な量だけを前工程に取りに行くことで、前工程がムダに部品を多く造り、後工程に貯めてしまうという、それまでの非効率な生産性を改善することができたのです。

 

面白かったポイント

大前さんの思考法を事例を交えながら知ることができる本です。

思考法としては基本的なものが多く、新しい発見はありませんが、アイデア出しに煮詰まったらパラパラと眺めるといいと思います。

 

大切なのは、思考法を知ることではなく、RTOCSの実践です。

実践することで、知となり肉となる。

大前さんは、これをずっと実践されているから第一線で活躍し続けられているのでしょう。

 

満足感を五段階評価

☆☆☆

 

目次

  1. 戦略的自由度
  2. アービトラージ
  3. ニュー・コンビネーション
  4. 固定費に対する貢献
  5. デジタル大陸時代の発想
  6. 早送りの発想
  7. 空いているものを有効利用する発想
  8. 中間地点の発想
  9. RTOCS/他人の立場に立つ発想
  10. すべてが意味することは何?
  11. 構想
  12. 感情移入
  13. どんぶりとセグメンテーション
  14. 時間軸をずらず
  15. 横展開

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