読書したいけど、時間がない。
もっと効率的に読書したい。
ということで、『レバレッジ・リーディング』を読みました。
レバレッジとは、てこという意味で、何か道具を使うことで効果を増大させることを言います。
このレバレッジというキーワードに惹かれて、この本を手に取りました。
本の内容
読書とは、「投資活動そのもの」
「読書が大事なことはわかっているけど、忙しくて読むひまがない」
という答えが返ってきます。
しかし、これは私に言わせれば、まったく逆です。本当は、
「本を読まないから時間がない」
のです。
最近、読書できていない私にとって耳が痛いですが、これは読書の本質を言い表してます。
特にビジネス書を読むことは、努力の末に成功した人が何十年もかけて体得した知識やノウハウを本を読むだけで得られることができます。
このノウハウを学んで実践することで、もっと効率的にビジネスをすることができる、その結果、時間の余裕が生まれるということですね。
「問題解決のヒントを探す」というはっきりした目的意識があったので、余計なところを読まずにすみ、ポイントを拾うのが早くなったからです。
(中略)
「本って、なにも全部読まなくていいんだ」ということを発見したのです。
私も以前は、本を隅から隅まできっちり読むことが読書だと思い込んでいました。
全部読まないと理解できていないんじゃないかと思っていました。なので、読書する前にはかなり気合をもって読んでいました。
それが読書を遠ざける要因ですね。
しかし、ビジネスの役に立つネタを探すという目的意識を持って読むと、すでに知っていることは読み飛ばして、これまで知らなかったことや役に立ちそうなネタをリサーチするという意識に変わりました。
これは大きな変化です。
ビジネスパーソンの読書は、スポーツ選手にとっての練習だ
本を読めば読むほど、実践で使える知識が貯まります。
読書と経験の累積効果により、どんどん仕事ができるようになります。
ユニクロの社長の柳井さんも「本を読まずに経営するなんて、信じられない」と言っています。
読みやすそうな本を選ぶ。
2000円台よりは1000円台の本というように、なるべく安い本を選ぶ。
読みにくい本を我慢して読む必要はありません。
難しい本はビジネスにおいてあまり役に立たないと思っています。
ビジネスに役立つのは、理論より、実践のノウハウということです。
経験型の本を選ぶべきです。著者が自分自身の経験をベースに書き起こした本。
他人の経験にレバレッジをかけるのが目的だからです。
著者がどんな人なのかは重要なポイントです。
本の選び方は、とにかく読みやすい本、実践型の本を中心に選ぶことです。
これまで学者の書いたような理論的で分厚い本も、何冊も読んできましたが、なかなか読み進めることができず、とても時間がかかりました。
その点、実践型の本はストーリー仕立てで読みやすいし、著者の追体験ができるので、記憶に残りやすいのは間違いありません。
本を読む目的がはっきりしているときにおすすめなのが、「カテゴリー集中法」という選び方です。
そのジャンルの本を、手に入る限り全部、徹底的に読むことです。
新しい知識を得るために、アマゾンでよくまとめて買ったりします。
これはおすすめです。
良いビジネス書には、人を勇気づけ、やる気にさせる力があります。
(中略)
朝の読書は、日々のモチベーションや仕事のリズムを作るペースメーカーの役割を果たします。
いい言葉です。
ビジネス書から知識やノウハウを得ることも大切ですが、モチベーションを上げてくれるのが一番の効果かもしれません。
必ず読みながら重要なポイントに線を引き、印をつけ、ページの角を折ってください。
そうすることで、「単なる本」から「収益を上げる資産」にするのです。
重要だと思ったポイントに線を引くことはとても大切です。
後でまとめようと思っても忘れてしまいます。
私は、キンドルで本を読むのですが、ハイライト機能があるので便利です。
読み終わった後にハイライトしたところをまとめて読むとさらに理解力が深まるので、おすすめです。
線を引いたところは、自分が重要だと考えたポイントです。
他の人は、別のところを重要だと思うかもしれません。
目的意識によって線を引くところも変わるので、線を引いたところは「自分だけの知識資産」ということですね。
本を読んでひらめいたアイデアや、著者の主張に対する自分の考えは、余白や白紙のページにどんどん書き込むべきです。
キンドルではメモはできないので、読みながらスマホのメモ帳にどんどんアイデアを書き込んでいます。
読んだ本の数字を記録するのもいいでしょう。
数を残すことは、読書の励みになります。
私は、エクセルに読んだ本のリストを作っています。
「読書後のフォロー」を行うことが絶対に必要です。
良書との出逢いを条件反射的に現実のビジネスで生かせるように、読書をシステム化することです。
線を引いた部分をパソコンに打ち込んで、メモを作ります。
メモがたまってきたら、今後はテーマ別に編集します。
いつもメモを持ち歩きます。いつも持ち歩いて繰り返し何度も読むと、その内容が、だんだん自分になじんできます。
このメモは、自分だけの究極の本になります。
日常の忙しさについつい忘れがちになるので、メモを持ち歩いて時々見返すという行為はとても効果があります。
私は、スマホのメモ帳に貯めて、スキマ時間に見返すことをしています。
ビジネス書のエッセンスをどんどん実践で活用していくことが重要です。
面白かったポイント
もともと本を読むのが好きなのですが、ほかの人の読書術を学び、もっと効率的な読書活用法を確立させたいという目的で読みました。
読書は時間をかけて丁寧に読むべきもの、という考え方を変えてくれました。
この本は、簡単に言うと、効率的にビジネス書のエッセンスをまとめる方法が書かれています。
目的意識を持つ、ななめ読み、メモにまとめて繰り返し見返す。
ななめ読みがなかなかできず、じっくり読んでしまう方なのですが、本を読む前に目的意識を持つことで、必要な情報を探すという意識になり、もっと効率的な情報収集ができそうです。
本を読む人でもなかなかメモにまとめるというところまでいかないのではないでしょうか?
あらためて重要だと思ったので、まとめメモは早速始めたいと思います。
満足感を5段階評価
☆☆☆☆
目次
第1章 ビジネス書の多読とは何か?―100倍のリターンをもたらす究極の読書術
一五〇〇円が一五万円になる!
ビジネススクールで発見した「多読術」 ほか
第2章 本探しは投資物件選び―ビジネス書の効率的スクリーニング術
投資の手法を本選びに応用する
目的を明確にする ほか
第3章 一日一冊、ビジネス書を戦略的に読破する―訓練不要であなたの読み方が劇的に変わる
本を読む目的を明確化する
カラーバス効果とは? ほか
第4章 読んだままで終わらせるな!―反復と実践によって一〇〇倍のリターンを獲得せよ
最重要な読書後のフォロー
読後フォローをシステム化する ほか