本の内容
場帳は必ず自分で作成しましょう。
なぜなら場帳は、単なる数字の記録帳ではないからです。
自分で記帳(入力)していくことで、頭に数字が入っていきます。
オプション価格
コールの場合
- 日経平均の上昇 ⇒ オプション価格は高くなる
- 残存期間が長いほど ⇒ オプション価格は高くなる
- IVが高いほど ⇒ オプション価格は高くなる
- 権利行使価格が高いほど ⇒ オプション価格は低くなる
プットの場合
- 日経平均の下落 ⇒ オプション価格は高くなる
- 残存期間が長いほど ⇒ オプション価格は高くなる
- IVが高いほど ⇒ オプション価格は高くなる
- 権利行使価格が低いほど ⇒ オプション価格は低くなる
オプション買い戦略
一見単純ですが、利益になる確率が小さい上に、制限時間と価格変動規模の二重のプレッシャーがあるわけです。
つまりオプション買いは、オプションの売り手が不利な状況であることを判断し仕掛けること。
売り手が不利な状況とは、IV(予想変動率)が低いときです。
相場のトレンドに逆らわずに(トレンドの方向に)ポジションを建てますが、上げ相場の時はその押し目で。
また、下げ相場においては、その戻り局面でポジションを建てること。
オプション買いでは基本的に、大きなトレンドに沿った逆張りが基本です。
チャートを見て瞬時に売り、買いを判断するのではなく、一つ一つ条件をつぶしていくことが大事です。
- トレンドはどうでしょうか
- 安値、高値において特徴的なものはありますか
- 1か月あたりの変動幅はどうですか
- 陽線、陰線に特徴的なものがありますか
- サイクル的にはどうですか
- 相場の強弱がチャートから読めますか
ATMから1つないし2つ離れたOTMのオプション買いを基本とする。
スプレッド取引
ブル・シンセティック・ポジション
今後さらに上昇することを想定しつつ、仮に反落しても下げ幅が大きくなければ大きな損失にはならず、思惑通り上伸すれば利益が期待できる戦略
ブル・スプレッド
今後さらに上伸することを想定し、仮に相場が大きく下げても損失が限定された戦略
リバース・カレンダースプレッド
大局上昇トレンドに沿って今後、一時的に反落があっても下げ幅が緩やかであれば利益を得ることができる戦略
カレンダー・スプレッド
一定の狭いレンジ内の動きを想定するなら
面白かったポイント
私はオプション売り一辺倒でトレードしているのですが、リスク無限大も認識していたので、プット買いについてのトレードスキルを身に付けたいと思っていました。
オプション買い戦略の章はとても勉強になりました。
また、スプレッド取引の各戦略の適用する場面について丁寧に説明されているので理解が深まります。
プロの実践トレーディングは、相場に応じた取引プランを複数提示し、どのように取引するのかプロセスを詳細に解説されているので、参考になります。
マーケットの魔術師が指摘されているように、トレードする前にプランを立てることが重要なので、本に記載しているレベルまでプラン内容を深めたいと思います。
本にも書かれていますが、オプション取引では損切りすることが非常に難しいです。
理由は、プレミアムの変動を予測することができないからです。
損切りルールの説明があっさりしているので、もう少し掘り下げてくれれば良かったかなと思いますが、全体的には満足いく内容です。
満足感を五段階評価
☆☆☆☆
目次
日本のオプション市場
日経225とは何か
日経225を取引する前に知っておくべきこと
日経225オプションの価格表とオプション価格のメカニズム
買いの基本
1.買い戦略の魅力と落とし穴
2.買い戦略での戦い方
3.買い戦略のタイミング
4.買い戦略のむずかしさ
5.勝つ確率を高める手法
1.フリートレード
2.デビット・スプレッド
3.レシオ・スプレッド
4.シンセティック・ポジション
売りの基本
1.売り戦略の基本
2.コールを売る戦略
3.プットを売る戦略
4.コールとプットの両方を売る戦略
5.クレジット・スプレッド
プロと学ぶ応用編
プロが教える買い戦略
プロが教える売り戦略
プロが教えるスプレッド取引
1.クレジット・スプレッド
2.カレンダー・スプレッド
1)タイム・ディケイを利用したカレンダー・スプレッド
2)オプション・プレミアムの変化を利用した
3)リバース・カレンダー・スプレッド
4)レシオ・スプレッド
5)シンセティック・ポジション
プロの実践TRADING