内容
新規開業者の1年以内の閉店が目立ちます。
夢
大きな夢を持って、海外に飛躍することが成功の鍵です。
目的を明確にすると、成果が上がりやすくなってきます。
「思い切り自分自身の人生を生きた」と言い切って最期を迎えたい。
開店準備
物事を行うには、準備段階でほとんどが決まってしまいます。
開店時の売上が最低で、その後、口コミによって徐々に売上が上がり続ける方法を教えています。
お客様
お客様の代表的な痛みを解消する項目をギュッと3つにまとめたのが、Q(品質)、S(サービス)、C(清潔。衛生)です。
我々のビジネスを大成功に導こうとすると、お客様の研究しかありません。
一番有効なのは、お客様の観察です。
お客様の動作を観察していると、なぜそのような動作をするのか、なぜもっと違った動作をしないのか等に気付くことがあります。
毎日、新規のお客様が一人ずつでも増えると、ほとんどのお店の問題は解決します。
女性客がターゲットの場合、健康志向と盛り付けの綺麗さがポイント。
特に器には、ある程度お金をかける。
デジタルクッキング
デジタル・クッキングのもっと素晴らしいのは、コンピューターに数字が全部残っているので、いくらでも正確に再現でき、いくらでも簡単に修正でき、出したい味に早く近づくことができることです。
これは大変、面白い、素晴らしいアイデアです。
利益・コスト
小麦を使ったビジネスは、とにかく原価を抑えやすいのです。
麺専門店は、70%前後と非常に高い粗利が見込めます。
個人の新規開業者の平均的初期投資額は、約1200万円程度。
店舗
新規開業後に修正できないもの。
コンセプト、使命、店舗の方向性、立地、内装、外装、店舗レイアウト。
自演自家製麺にすると、美味しい麺だけでなく、さまざまな波及効果が期待できます。
熱々、シズル感、オープンキッチン、待ち時間も楽しい、面白い、楽しい。
繁盛している店ほどメニュー数が少ない。
行列のできている繁盛店はすべて、Outstandingな商品力か、店舗力か、サービスカで勝負しています。
個人の方には上質路線の店舗をお勧めしています。
上質のコンセプトは、「個性」「オーラ」「経験」「非効率性」になります。
ラーメン店は天ぷらがないので、9席のカウンターが最も効率が良い。
回転率が5以上になると、一般的に行列ができ始めます。
夜の営業では、外壁の照明が明るいことも重要。
幹線道路沿いは絶対に避けるべき立地。
駅から500m程度離れることが大切です。
半径500m以内の徒歩商圏で、昼間人口が2万人以上(できれば3〜4万人以上)で、商圏が線路や幹線道路、川などで分断されていない場所。
面白かったポイント
この本はラーメンのレシピ本ではなく、ラーメン店を経営するために準備しておくことが体系的にまとめられています。
単にラーメンの味だけを研究するのではなく、店舗を運営するためには人・モノ・カネに関する幅広い知識が必要になることが良くわかります。
脱サラして飲食店のオーナーになる人が多いとのことですが、麺専門ビジネスの多くの失敗事例を蓄積している大和製作所から開業する前にノウハウを勉強しておくことは必須だと思います。
わずかな勉強への投資によって余計な失敗を防ぎ、繁盛するためのアイデアを考える時間を増やすことができるので非常に有益だと思いました。
マネジメントの話は、ビジネスする上で普遍的なものなので、麺ビジネス以外のビジネスをやっている方にとっても得られることがあると思います。
満足感を五段階評価
☆☆☆☆
目次
序章 麺専門店の王道
第1章 麺専門店とは
第2章 マネジメント
第3章 繁盛の法則
第4章 コンセプト
第5章 資金調達
第6章 店舗作り
第7章 商品
第8章 人材
資料 大和麺学校のご紹介