決算書の読み方最強の教科書

ビジネス

『決算書の読み方最強の教科書』吉田 有輝

更新日:

内容

ROIC

ROIC=税引後営業利益(営業利益-税金費用)÷投下資本(有利子負債+純資産)

会社が事業に投下したお金からどれだけ効率的に利益を生み出しているかを表す指標

 

ROIC=税引後営業利益/売上高×売上高/投下資本

=利益率×投下資本回転率

投下資本からどれだけ効率的に売上を獲得しているのか

その売上からどれだけ利益が出ているのか

 

減損損失

資産の収益性の低下により投資額の回収が見込めなくなった場合に、一定の条件の下で回収可能性を反映させるように帳簿価額を減額させる会計処理

回収可能価額が帳簿価額よりも下回っていたら、その差額を減損損失として損失計上するということです。

正味売却価額(資産を売ったときに得られる金額)

使用価値(資産を使い続けることで生まれる将来CFの現在価値)

 

運転資本

運転資本=売上債権+棚卸資産-仕入債務

売上債権(売掛金や受取手形等)

棚卸資産(商品・製品・仕掛品等)

仕入債務(買掛金や支払手形等)

 

運転資本は、本業から生まれるキャッシュ・フローと、PLの動きのズレを表す。

本業を行なう上でどれくらいのキャッシュを持っておけばいいのかという余裕度を表すもの

 

運転資本の金額は小さければ小さいほどいい

 

回転期間

棚卸資産回転期間(モノを仕入れてから売り上げるまでの期間)

売上債権回転期間(モノを売り上げてから入金されるまでの期間)

仕入債務回転期間(モノを仕入れてから支払うまでの期間)

 

CCC(キャッシュコンバージョンサイクル)

支払から入金までの期間を簡便的に算出したもの

CCC=棚卸資産回転期間+売上債権回転期間-仕入債務回転期間

 

決算書における危険サイン

売上高・営業利益ともに大きく減少している場合

短期有利子負債が現預金残高と比較して大きい場合

営業利益と営業CFの乖離が大きい場合

多額の減損損失が計上されている場合

 

借金

一般的に無借金経営は安全でよいとされがちですが、無借金であることが必ずしも良いとは限りません。

その理由の1つに、窮地に陥ったときに救済してくれる金融機関が見つかりにくいということがあります。

 

のれん

買収時にB社の貸借対照表の資産と負債を時価ベースに置き替える作業を行います。

また、時価に評価替えをすると同時に、商標権や意匠権等の無形資産を識別することもあります。

このような作業を「PPA(Purchase Price Allocation)」、取得原価の配分

 

のれんは単なる買収差額ではなく、買収会社が見込んでいる目に見えない超過収益力ないしは余剰価値だということです。

 

企業価値

企業価値は基本的に事業価値と非事業用資産の合計

事業価値とは、その名の通り事業そのものの価値を表す

非事業用資産は、事業に関係ない資産(投資有価証券や余剰資産、遊休状態となっている固定資産等)のこと

 

企業価値は、「債権者価値」と「株主価値」に分類することができます。

債権者価値は、銀行や社債権者等に帰属する価値なので、基本的には有利子負債の金額と同額になります。

株主価値は、その名の通り株主に帰属する価値を意味しています。

 

面白かったポイント

良書です。

同じ数字を見ても、人によって企業の実力を見極められる度合いも変わってくるのがよく分かる。

これがあれば決算書を読み解く力が一段と上がります。

 

満足感を五段階評価

☆☆☆☆☆

 

目次

-ビジネス

Copyright© まさたい , 2024 All Rights Reserved.