本の内容
人間に素晴らしい成功をもたらしてくれる感情は、愛とロマンスと性欲である。
これまで巨富を築いてきた人々は、まず多くの夢を心に描き、その実現を望み、願望を燃やして、富を得るためのプランを練り、実行してきただけだった。
明確な願望
莫大な富というのは、努力だけでは手に入らないのである。
莫大な富というのは、強烈な願望と不変の法則の働きがなければ手に入らないのだ。
偶然やまぐれとも無縁である。
最終的に勝利を収めるのは、”私はできる”と思っている人なのだ。
あなたが努力して、それが報いられようが報いられまいが、ともかく努力をするのだという決意で実行することによって、結果としてあなたの努力が報いられることになるのだ。
代償
どのような仕事、事業を行うにせよ、それで成功したいと思うならば、まず自分の船を焼き払って、逃げ道を断ち切ることだ。
最終期限
重要なことは、一定期間内にその金をつくるのだという「決意」なのです。
大きな声で読む
あなたの目指す大きな目標や目的、欲しい金額を手に入れる方法などをわかりやすい文章にして、毎日声を出して繰り返し読むようにすれば、それがあなたの潜在意識をゆり動かして、ついにはそれを本物にしてしまう。
失敗
失敗したというのは、あなたの計画が不完全であったということだけなのだ。
「現役から退いた者には勝利はない。そして勝利者は決して引退などしない!」
逆境の中には大きな利益の種子が含まれている。
地位
低い地位からのスタートでは将来の見通しは暗い。
そのため、ヤル気、意欲を失ってしまうこともある。
そしてついに「大志」を見失ってしまうのである。
私たちはそれを「型にはめられた人間」と呼んでいる。
もし望むなら、高い地位につくことも、低い地位にとどまっていることも、自分でコントロールできるということである。
信念
信念は心の錬金術師である。
あなたの潜在意識に、繰り返し繰り返し命令し、自分のなすべきことを常に確認していくことが、信念を自発的に発展させる唯一の方法だ。
潜在意識が作り上げた計画というものは、いわば第六感から湧いたインスピレーションのようなものであるから、常に活発なものにするためにはただちに行動に移すことが大切なのだ。
第六感は、心の中で熟成して響き渡ってくる心の振動を、膜想によって(あるいはリラックス時に)受け止めて、はじめて理解できる。
知識
知識は、富を得るという明確な目的に向けて体系化し、活用しなければ、富の蓄積には結びつかない。
マスターマインド
二人で考えれば、一人で考えるよりも良い知恵が浮かぶ。
三人で考えればさらによい。
それが単純な足し算ではないことを理解しよう。
行動
アイデアというものは、生まれたときにすぐ手当てをしなければすぐ消滅してしまうということであった。
アイデアが生まれたら間髪を入れず、明確な計画と迅速な行動を注入することによって、アイデアの生命を維持させなければならない。
「やりたいことを人に話すのではなく、それを行動で示すことだ」
すべての人は自分を売り込むセールスパースンでなければならない。
あなたの将来がどの程度輝かしいものかは、あなたがお客に提供するサービスの質と量とサービス精神によるのである。
アメリカの著名な実業家や銀行家の伝記は、四○代から六○代までが人間の最も生産的な年代であるという事実に満ちている。
面白かったポイント
「巨富を築く」こと、特に行動するための考え方に重点を置いて書かれた13条件です。
成功の条件だけでなく、失敗する原因もリストアップされているので、自己分析のチェックリストとしても有用です。
年に一度は読み返して自分の成長を確認したいと思います。
特に感銘を受けたのが、「下積みから始める必要はない」という章です。
修行のためにと思って低い地位からスタートしても毎日の決まった仕事に追われ、疲れ切ってしまい新たに挑戦する意欲も失う。
また、高い地位から見れる景色を見ることができないので、視野が広がらないことにもつながるというのは全くその通りだと思います。
自分で自分の人生をコントロールするためにも自分を安売りしないことを肝に銘じたいと思います。
満足感を五段階評価
☆☆☆☆
目次
願望―成功への扉を開かせるエネルギー
信念―願望実現の原動力
深層自己説得―創造的な思考の種子を潜在意識に植えつける
知識―他人より一〇年先んじるノウハウ
想像力―無から有を生む想像力は出番を待っている
計画―目標を立てても失敗する理由はこれだ!
決断力―優柔不断はすべてをダメにする
忍耐力―批判を恐れず困難を克服する
マスターマインド―協力者を軽んじては、うまくいかない
性衝動―人間の本能を創造的なものに転換する
潜在意識―あなたは無限の可能性を秘めている
頭脳―頭は使うためにある
インスピレーション―英知の殿堂への扉を開く勘とヒラメキ