サイトの企画がまとまったら、次はサイトを設計していきます。
まだ、サイトは作りませんよ。
Webサイト・ブログを設計する目的
サイト設計の目的は、ユーザに見てほしい情報にスムーズに移動してもらうことです。
そのためにサイトの導線設計をします。
導線とは、導く線と書き、ユーザにどのように動いてほしいのかを予想してルートを用意しておくことです。
コンビニやデパートなどは、お客さんが店に入ってからの移動ルートを分析し、どこにどの商品をおけば売上が最大化するのかを考えて商品を配置しています。
サイトやブログも同じように、サイトにアクセスしてくれたユーザにどの記事を読んでもらって、最終的に見てほしい情報に導くのかを設計します。
たとえば商品やサービスを販売しているなら購入ページやお問い合わせページに導きます。
アフィリエイトサイトなら、紹介している商品のページです。
1サイト1ターゲット1商品
おすすめするサイトやブログの設計方針は、1サイト1ターゲット1商品です。
サイト企画のところでも解説しましたが、最初はできるだけコンセプトを絞ったほうがいいでしょう。
絞れば絞るほど、ユーザに刺さりやすいコンテンツを作ることができます。
すべての記事をその1人のターゲットに対して書き、その人に1つの商品やサービスを販売するのです。
友人に買って良かった商品を熱烈に語るイメージです。
サイトやブログもこれくらい絞り込んで熱量を持って記事を書かないと買ってもらうことはできません。
自分とは違うターゲットに向かって話をしたり、おすすめする商品がいろいろあると、ユーザは離脱してしまいます。
それくらい絞り込むということが大切なのです。
Webサイトのタイプ
Webサイトのタイプはいろいろあります。
- 商品紹介、アフィリエイトサイト
- ブログ
- Webメディア
- 1ページ(LP、ペラサイト)
などです。
商品紹介、アフィリエイトサイト
商品紹介、アフィリエイトサイトは、商品やサービスを売ることに特化したサイトです。
一般的にWebサイトと呼ばれているもので、企業紹介のサイトや店舗のサイトもこれに当たります。
ページ数は多くなく、
- 商品、サービスのページ
- 商品解説ページ
- 企業紹介、プロフィールページ
- トップページ
がメインの記事になります。
ポイントは、
- プロフィールで信頼性を獲得する
- 商品解説ページでユーザの問題や悩みに答えたり、競合との優位性を伝える
ことです。
商品やサービスの内容によって、商品解説のページをいろいろな角度から制作することになります。
基本的に悩み解決型のサイトになります。
ブログ
ブログは、個人にフォーカスを当てたサイトです。
ブログの内容は、基本的に自由で日記がベースになっています。
- 買ったモノ
- 行ったところ
- 体験したこと
- 読んだ本
- 感じていること
- 学んでいること
などを発信します。
内容は、すべて個人に紐づいているのが特徴です。
たとえば、買った家電をブログで紹介してアフィリエイト収入を得ることができます。
商品やサービスにファンが付くというより、個人にファンがつくようになります。
ファンになると、この人が紹介したものなら信頼できると買ってくれるようになるでしょう。
Webメディア
Webメディアは、あるテーマに絞った雑誌です。
- グルメメディア
- ラーメンメディア
- カフェメディア
- 筋トレメディア
- ゴルフメディア
- コスメメディア
などなど、無数にジャンルが存在します。
とにかくテーマに沿ったコンテンツを網羅的に大量に発信するのが特徴です。
数千から数万記事になるメディアもあります。
コンテンツもいろいろあります。
- 最新ニュース
- 初心者向けのハウツー
- 全国のお店のデータベース
などです。
記事をすべて個人で書くのは不可能なので、基本は外注のライターに依頼することになります。
依頼する時に、サイトのコンセプトやサイト設計、記事の構成などのマニュアルをしっかり作り込んでおかないと、軸がぶれる記事ができるので、メディアのコンセプトとマッチしなくなる可能性があります。
Webメディアの収入は、アドセンスなどの広告収入がメインになります。
メディアなので、情報発信の内容はできるだけ中立・公平になり、特定の商品やサービスを押し出すことはしません。
LP、ペラサイト
LP(ランディングページ)やペラサイトは、1ページ~数ページのサイトになります。
1ページに、商品購入に促す情報をすべて盛り込む形になります。
数千文字以上、商品によっては、1万文字を超えるものもあります。
1ページにすべての内容を盛り込むことによって、一気に理解できるというメリットもあります。
サイトの中のコンテンツをいろいろ辿るよりは、すぐに理解することができます。
今はスマホでサイトを見る人が大半なので、スクロールされるので長文でも読まれます。
むしろ、サイト構造が複雑なサイトの方が離脱される傾向があります。
内容は、
- ユーザの悩み
- 企業紹介、プロフィールページ
- 商品、サービスのページ
- 商品解説ページ
- ユーザのメリット
を1ページにまとめます。
LPやペラサイトの目的は、このページを読んで、購入やお問い合わせにつなげるのが目的です。
どちらかというと、購入意欲や緊急性の高いユーザ向けの商品が向いているでしょう。
SEOには弱いので、広告を出して集客する形になります。
Webサイトの記事構成
Webサイトを設計する目的は、サイトを訪れたユーザを見てほしい情報にスムーズに導くためです。
そのために、ユーザがどの記事でサイトに訪れ、最後にどの記事を見てもらうのか設計します。
記事は目的をもって作成しなければなりません。
記事のタイプは大きく、
- トレンド、ニュース記事
- 価値提供記事
- 商品説明、お問い合わせページ
- トップページ
に分類することができます。
トレンド、ニュース記事の役割
トレンド、ニュース記事はサイトへの集客目的で作成します。
サイト訪問の入り口としての役割があります。
サイトやブログのテーマに合った旬のネタを発信しましょう。
ユーザは最新のネタや流行りの情報を知りたいので、需要があります。
最新の情報を取り扱うサイトやブログであることがユーザに認知されると、定期的に訪問してくれることにつながります。
トレンド記事のポイントは、とにかくスピードが命です。
早く記事を出したサイトにユーザは集まります。
SNSを活用して、記事を拡散することも有効な手段となります。
しかし、このトレンド系記事が商品説明やお問い合わせページにどれだけつながるのか見極めることが重要です。
目的達成につながらないのにトレンド系記事を量産しても意味がありません。
価値提供記事の役割
価値提供記事は、ユーザの悩みを解決するコンテンツです。
記事を読んで「役に立った」と思ってもらうことが目的になります。
サイトへの集客目的に加えて、サイトへの信頼性を高める役割があります。
Webサイトやブログのターゲットに役立つ情報を作成しましょう。
- 旅行ブログなら、〇〇でおいしかったラーメン屋
- ダイエットなら、低カロリーでおいしい料理レシピ
- 筋トレサイトなら、プロテインの選び方
- 転職サイトなら、職務経歴書の書き方
など、ターゲットの悩みを解決するようなコンテンツを作りましょう。
記事の企画は、ターゲットを決め、ターゲットの悩みをリストアップし、関連するキーワードを洗い出すといろいろアイデアが出てきます。
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価値提供記事を作成するためのポイントは、
- 専門性があること
- 調べることが面倒なことをまとめていること
- ノウハウにオリジナリティがあること
- 実践していること
が、ユーザの信頼性を高めることにつながります。
ユーザの悩みを解決する記事を網羅的に揃えることによって、このジャンルを調べるならこのサイト・ブログという位置づけを獲得することができます。
ユーザのお悩み解決記事は、トレンド・ニュース系の記事と違い、コンテンツが古くなることはありません。
時間が経っても、ユーザのアクセスを集めることができます。
なので、この価値提供記事を積み上げることが、サイトやブログのアクセス数を積み上げることにつながるのです。
まさに、資産となるのです。
これらの価値提供記事からスムーズに商品説明、お問い合わせページに導くことが重要です。
商品説明、お問い合わせページの役割
サイトやブログの記事の中で、最終的にユーザに見てもらいたいのは、この「商品説明、お問い合わせページ」です。
このページを見てもらうことで、商品購入やお問い合わせにつなげることができます。
ポイントは、トレンド記事や価値提供記事を見てきたユーザの背中を押すイメージになります。
この商品を買う、サービスを契約する、お問い合わせするのには勇気が要ります。
そんなユーザの不安を解消するコンテンツを用意しましょう。
記事は、このコアである商品説明、お問い合わせページから作りましょう。
商品説明コンテンツの内容は、
- ターゲットの悩みに共感する
- 商品の詳細説明
- 利用した時のメリットや効果
- 商品やサービスの選び方
- 競合や代替品との比較
- 購入者のリアルな声
など、商品やサービスによって揃えましょう。
この記事は、アクセス分析をしながら、何度も何度も改善を加えていきましょう。
改善するポイントは、
- ターゲットのペルソナの設定が正しいのか、具体的なのか
- ターゲットの悩みをすべて洗い出せているか
- 商品やサービスがどのように価値を提供できるのか
- もっと口コミを集める
など、本当に効果があるのか?というユーザの不安を取り除くことを続けていきましょう。
トップページ
トップページは、サイトの顔と呼べるかもしれません。
トップページはこの構成するべき、という決まった形はありません。
- お知らせ
- カテゴリ別におすすめ記事を並べる
- 新着記事を並べる
- サイトの思いや詳細な説明
など、いろいろなパターンがあります。
トップページは、サイトの各記事に導くナビゲーション的な役割を持たせればいいと思います。
いろいろなサイトやブログを見て、お気に入りのトップページを参考にしてみるとよいでしょう。
滞在時間を伸ばす施策
しかし、ユーザが最初に訪れるのはトップページではなく、個々の記事です。
ユーザは記事を読んで満足したら、サイトやブログから離脱します。
なので、いろいろな仕掛けでユーザの滞在時間を伸ばすようにしましょう。
たとえば、
- 記事の下に関連記事を載せる
- おすすめの記事を紹介する
- 人気記事ランキングを乗せる
などで、他の記事に誘導しましょう。
Webサイトやブログの設計の重要性だけ頭に入れておいてください
サイトやブログの記事をやみくもに書き始める前に、事前にしっかり設計することが重要です。
サイト設計がしっかりできていると、コンテンツの内容も網羅され、カテゴリもきれいに整理することができます。
ユーザにとっては、サイトやブログのコンセプトが明確で、欲しい情報にストレスなくたどり着くことができます。
また、サイトやブログを書くことによる目的を明確にし、ユーザに向けてどのような情報を提供すべきなのか最初にロードマップを作ることで、優先順位の高い記事から書くことができます。
記事の目的が明確になっていると、書く内容もターゲットに刺さりやすく、読みやすくなります。
そして、サイトやブログの信頼性を高め、ファンを増やすためにどういう記事でどれくらいの記事数が必要なのかも事前にある程度の見積りを立てることができます。
効率的に記事を書くことができ、制作スケジュールの見通しも立てることができるでしょう。
さらに、ただやみくもに記事を書いて成果が出ないということがなくなります。
毎日、記事を書いているのに、なかなかアクセスが集まらない、商品を販売したり、お問い合わせが増えないということがなくなります。
企画、設計がしっかりできているとアナリティクスの分析もより的確に行うことができます。
- どの記事がアクセスを集めているのか
- 商品詳細ページは、どの記事からアクセスされているのか
- どんな記事が足りないのか
など、次の行動に移せるような分析をすることができます。
初めてWebサイトを作ったりブログを書く方は、企画や設計で何をしたらいいのかイメージしづらいかもしれません。
ある程度経験がないと、一度この記事を読んだだけでは、書いてあることを理解するのは難しいかもしれません。
もちろん、実際にサイトを作ったりブログを書かないと、分からないこともたくさんあります。
しかし、企画や設計の重要性だけは、頭に入れておいてください。
方向性やサイトの構成、記事のネタに困ったり、アクセス数や集客、商品の販売が伸びないと悩んだら、この記事を何度も読み返してみることをおすすめします。
【決定版】Webサイト・ブログ制作に必要なもの
・ドメイン
※業界トップなのでドメイン取得はお名前.comで間違いありません。
・サーバー
※いろんなサーバーを使ってきましたが、エックスサーバーがコスパ最高です。
・ワードプレステーマ
→WING(AFFINGER5)|「稼ぐ」に特化したアフィリエイトテーマ
※テーマも数多く購入しましたが、WINGが一番使い勝手がよいです。このサイトのテーマです。
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