本の内容
株価が右肩上がりの途中なのか、右肩下がりの途中なのか、それを判断することが株式の売買で儲けるうえでは非常に重要だということです。
株価を大きく動かすものは、この「焦り」の強さです。
早く売らなければもっと安くなってしまうと焦った人は、もはや「少しでも有利な値段で」などとはいっていられません。
売値よりも「早く売る」ほうが優先します。
「安く買う」のが最大の目的ではない。
要は、「売値よりも安く買う」というのが最も重要なのです。
移動平均線
株価に対する移動平均線の位置と方向性を見れば、株価のトレンドが即座に把握できるのです。
1本の移動平均のシグナル(株価が移動平均を抜ける)の場合は、そこそこのパフォーマンスであるのに対して、2本の移動平均のクロスをシグナルにした場合は、まったくよくありません。
出来高
「出来高をともなう上昇」とは、「買い意欲が強い」という「実態」をともなう上昇であり、「たまたま」上昇したものではないことを示します。
面白かったポイント
チャートの基本を学ぶには最適な一冊です。
トレンドラインのパターンや天井圏や底値圏でのチャートパターンはよくまとまっていますし、とても分かりやすい説明です。
特に、「トレンドとシグナルのまとめ」は良くできています。
まさに、書籍「オニールの成長株発掘法」に出てくる取っ手付きカップを時系列にまとめてくれています。
「相場局面と投資スタンス」の図解も非常に有益なまとめです。
相場局面を見極めることと、局面に応じた仕掛けルールを開発しなければいけません。
チャートの見るべきポイントが整理され図解されているので、もう少しチャートをきちんと見ようという気になります。
見るべきポイントが多いので全部を一気に覚えられませんが、チャートを見ながら当てはめて会得したいと思います。
満足感を五段階評価
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目次
第1章 チャートで何がわかるのか
第2章 トレンドに乗れば利益はついてくる
第3章 株価の動きのパターンをつかむ
第4章 移動平均線で売買タイミングをキャッチする
第5章 相場の流れを読むヒント
第6章 さらに奥深いチャートの世界
第7章 チャートを活用してトレードを実践する