では、具体的に勝つためのトレードルールを作っていきましょう。
トレードルールの種類は、
- 仕掛け
- 手仕舞い(損切り、利食い)
- 資金管理
- 感情コントロール
です。
トレードルール作成のポイントは、
- 4つの要素をすべて入れること
- できるだけシンプルに
- 具体的で明確に数値化、明文化されていること
- 完璧なトレードルールは作れないと認識する、完璧を目指さない
です。
そして、トレードルールは実践を重ねてどんどん改善していくものです。
市場も変わるし、自分自身のトレードのスキルも変わります。
常に自分にピッタリで稼げるトレードルールを作りこまないといけません。
トレードで失敗した点は、ノウハウとして記録し、次のトレードでは同じ失敗をしないようにします。
そして、勝率や利益額の数字の改善を続けていくと、自然と勝てるトレードルールに成長していきます。
仕掛けのルール
「仕掛け」とは、買いと売りの取引を注文することです。
仕掛け、つまり、買ったり、売ったりするタイミングによって得られる利益が大きく変わるということです。
仕掛けルールでは、
- どのような条件の時に
- どのようなタイミングで
- どのような注文をするのか
を決めます。
仕掛けのタイミングは、テクニカルチャートの売買シグナルを使います。
テクニカルチャートの講座でも説明しましたが、いろんなチャートや手法を組み合わせて、優位性の高い仕掛けルールを作らなければなりません。
有名な手法や分かりやすい手法から勉強して、実践してみましょう。
必ずしも難しい手法が有利というわけではありません。
優位性の高い仕掛け
優位性の高い仕掛けとは、
- 高い勝率
- 1回の売買における利益が大きい
- 売買チャンスが多い
もちろん、勝率と利益は大きければ大きいほうが良いですよね。
しかし、勝率が高く、利益が大きくても年一回しか売買チャンスがないようなルールだと、一回の利益がよほど大きくないと儲かりません。
反対に毎日頻繁に仕掛けサインが出ると、チャートを常にチェックしなければなく、落ち着きません。
投資目標を達成するには、1回のトレードあたり、どれくらいの期待収益が得られるのかを計算し、時間的制約、自身の性格から投資スタイルをバランス良く決めないといけません。
勝率
たとえば、何も考えない新規注文でも、予想するのは上がるのか、下がるのかmだけなので、勝率は50%だといえます。
50%を超える仕掛けルールを作ることが必要です。
利益
伝説のトレーダーは、利益重視の戦略が多いです。
短期トレーダーは、勝率重視で小さい儲けを積み重ねるスタイルが多いです。
長期トレーダーは、利益重視で大きく儲けるスタイルが多いです。
売買チャンス
いくら勝率が高く利益額が高いからといっても売買チャンスが年に1回だと大きく稼ぐことはできません。
売買チャンスの多さが稼ぐスピードを決めるポイントになります。
また、売買チャンスが多いと、たとえチャンスを見逃しても次があるので冷静にトレードすることができるメリットもあります。
仕掛けルール作りのポイント
まず、勝率100%の仕掛けルールは存在しないことを認識すること。
そして、各テクニカルチャートの強みや弱みなどの特性を理解して、複数のチャートを組み合わせて総合的に判断することが勝率を上げる仕掛けルール作りのポイントです。
仕掛けルールは、
フィルター + シグナル
でできています。
フィルター
仕掛ける前に整っておくべき前提条件のことです。
フィルターは、売買シグナルのダマシを排除するために機能します。
たとえば、下落途中での押し目買いサイン、上昇途中での手仕舞いサイン、天井圏での押し目買いなどをフィルターで除外できます。
シグナル
実際に売買するタイミングです。
トレンドフォローorカウンター
次にトレードスタイルとして順張り(トレンドフォロー)型か、逆張り(カウンター)型かを決めないといけません。
順張り投資(トレンドフォロー)
トレンドに乗って大きく稼ぐスタイルです。
トレンドを形成するシグナルに従って売買します。
移動平均線のゴールデンクロスやトレンドラインのブレイクアウトを活用します。
初心者は順張り手法の方が分かりやすいでしょう。
逆張り(カウンター)
カウンターは、相場の天井や底を予想して稼ぐスタイルです。
天井や底など相場の転換点を予想して稼ぎます。
RSI、ストキャスティクス、ボリンジャーバンドなどを活用します。
カウンターは予想をはずすと大損失を被ります。
初心者におすすめなのはトレンドローのスタイルです。
では、どちらのスタイルを選ぶのか良いのか?
ということですが、逆張りはシステムトレード初心者によってはリスクが高い、読みが外れた場合、大きな損失を被るので、順張りからはじめた方が良いでしょう。
仕掛けルールを構築するにあたって、認識しておかなければならないことは、勝率100%に近い、仕掛けは存在しないということです。
チャートによって強みや弱み、仕掛けるタイミングの頻度が異なりますので、複数の指標やチャートの組み合わせることにより、チャートの長所を活かし、弱点を補完しあうこともできます。
なので、様々なチャートの特性を知ることによって、仕掛けルールの優位性を向上させることができます。
仕掛けルールの例
フィルター
移動平均線の傾きで大きなトレンドの流れをつかむ。
たとえば、週足チャートにおける移動平均線の傾きで上昇トレンドか下降トレンドを把握します。
シグナル
日足チャートのブレイクアウトで仕掛ける。
フィルターが上昇トレンドの場合、買いシグナルのみ仕掛ける。
売りサインを無視することで、上昇途中での手仕舞いサイン(ダマシ)を排除することができます。
仕掛けルール作成のステップ
- 稼げる値動きのパターンを決める
- 値動きのパターンを捉えるテクニカルチャートや指標を選ぶ
- 売買サインの条件を決める
- ダマシ排除の条件をフィルターとして加える
利益を出したい値動きパターンの代表例
パターン1:緩やかな上昇から急激な上昇への変化
比較的長期の移動平均線が役に立ちます。
しかし、レート変化の反応が遅いため、売りサインが遅れます。
パターン2:急落後、急上昇する
オシレーター系の指標が役に立ちます。
上昇の流れを判断して押し目買いの方法を探る。
パターン3:急上昇のあと、一定のレンジでもちあったあと、再び急上昇する
保ち合い期間中の売買サインはオシレーター系、トレンド追随型指標を駆使して考える必要があります。
移動平均線では、保ち合い相場においてはダマシが必ず出ます。
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