スピーキング
英語を「話す」ことの課題
英語を話すスピードが上がらない要因として、「英語→日本語→理解→日本語→英語」のプロセスをたどるからです。
実践的に英語を使いこなす人は、「英語→理解→英語」と日本語を介さず英語のまま理解しコミュニケーションしています。
対策としては「音読」です。
音読とはテキストを声に出して読んだり、音声を聴いてまねをしたりすることです。
音読で意識しておくことは次の3つです。
- 単語力
- 語順
- 発音
音読のコツ
音読は文章が自動的に出てくるぐらいまで、最低でも20回、できれば80回ぐらい同じ文章を音読すると身につきます。
「わかっていても聞き取れない」「知っていても口から出せない」というなら、「すべて知っている」状態を作ってから口を動かすトレーニングをしてみます。
英語は腹式呼吸が基本なので大きい声の方が英語の音を出す練習になります。
映画の英語字幕でシャドーイング
字幕が読めるのに、なかなか聞き取れない時に効果的なのが、字幕でシャドーイングです。
シャドーイングとは、英語を聞いた後すぐに追いかけて復唱することです。
映画やアニメのセリフを声に出してマネします。
口の動きをマネするために、アニメよりは実写をおすすめします。
聞こえる音に集中し、聞こえたままマネをすることが大切です。
シャドーイングをすることで、早い英語の音が聞き取れるようになり、口に出してマネするうちに、英語の発音を体に覚え込ませることができます。
注意するポイントとしては、英語の音をしっかり理解したうえでシャドーイングをすることです。
日本語の発音でシャドーイングをしても効果は半減してしまいます。
シャドーイングをする前に、フォニックスでしっかり発音の基礎を身に付けましょう。
音読訓練の用語
リピーティング
音声の後に英語をそのまま繰り返すこと。
テキストを見ながらでもOKです。
シャドーイング
音声を聴いた後に即座に復唱すること。
復唱しながら次の英語の音を聞くため難易度が高い。
リテンション
ある程度まとまった英文を聞いて記憶・保持してから復唱する。
ビジネスシーンで必要なのはスピード
ビジネスの場において、完璧な英語をしゃべろうとして沈黙するよりも、簡単でもいいのですぐに英語が出てくる方が重要なのです。
英語で大事なことは動詞の時制です。
現在形、過去形、未来形、現在進行形
などです。
スピーキングにおいてはこの
- スピード感
- 時制
- 語順
に重点を置いて練習しましょう。
難しいことをしゃべる必要はありません。
簡単な単語でも多少不自然な表現でも問題ありません。
とにかくすぐに、できれば1秒以内で英語を話すようにしましょう。
英語の瞬発力を上げるためには、場面ごとに使える基本フレーズを多くストックしておくことが必要です。
日本語から英語に変換する労力を使うことなく、反射的にしゃべれるまで基本フレーズを身につけておきましょう。
基本フレーズを話している間に次に話す具体的な話の内容を考えることができます。
おすすめは、「瞬間英作文トレーニング」です。
一人フリートーク
リスニングとスピーキングを同時に鍛えられる訓練法として、一人フリートークがあります。
一人フリートークとは、
- 自分に対して英語で質問する
- 英語で質問に答える
ことです。
この方法は、無限に一人で続けることができます。
一人フリートークを続けることで、質問とフリートークが自由に話せるようにコミュニケーション能力が劇的に上がります。
自分のことや自分の仕事に関する英語の単語やフレーズを増やし、整理することができます。
そして、より自分を知り、自分を英語で表現できるので自己アピール能力も高まります。
このように英語のコミュニケーション能力全般を一人で身につけることができます。