内容
アイデアの原石
「違和感」こそがビジネスの原石私たちがふだん生活を送るなかで、「こんなサービスがあったらいいのに」とか「なんでこんなに不便なんだろう」といったモヤモヤとした違和感を覚えることがあると思います。
こうした違和感こそがビジネスのアイデアの原石です。
しかし、違和感をモヤモヤした状態のまま放置していても、やるべきことがわからないのでビジネスは起ち上げられません。
そこで重要なのが「言語化」です。
「どんな課題を解決すればよいのか?」「どう解決するのがよいのか?」「そもそも自分は何がしたいのか?」といったさまざまな問いに対する答えを考え抜き、「いままでにない価値を持ち、新しい実現方法を持つアイデア」を生み出す。
これが、アイデア段階のフェーズの主な活動です。
このフェーズでは、関係者へのインタビューやプロトタイプを使ったヒアリングを繰り返しながらアイデアを磨いていくので、期間としては半年から1年くらいかかります。
なお、運転資金としては500~1,000万円が目安で、主に人件費がかかると思っておきましょう。
ビジネスモデルキャンバス
ビジネスモデルキャンバスは大きく分けて「価値をユーザーにどう届けるか」という領域と、「価値をどう生み出すか」という領域に分けられます。
価値
価値は3つの種類に分けられます。
それが「①入り口価値」「②熱狂価値」「③本質的価値」です。
うしろにいくほど顧客の満足度は高まります。
簡単にいうと、入り口価値は「誰が見ても理解できるわかりやすい価値」、熱狂価値は「一部の人が見れば心が動く価値」、そして本質的価値は「一部の人を虜にするが体感しないと伝わらない価値」です。
入り口価値と熱狂価値を「見える価値」、本質的価値を「見えない価値」と分類することもできます。
バーター取引
サプライチェーンのどこか1か所でもバーター取引ができれば、事業の収益性が高まります。
データ資産
現在のビジネスにおいて成長のカギを握っているのは「データ」であるといっても過言ではありません。
新たに事業を立ち上げる場合は、データ資産をどうやって収集し、どう活かすかまで目論見を立てておくことが必然といえます。
面白かったポイント
ビジネスモデルのやさしい解説本です。
満足感を五段階評価
☆☆☆