内容
リーダーシップ
相手への信頼や期待、そして目的達成への想いが強ければ強いほど、怒りの感情は強くなります。
もっと人を活かせるようにならなければ、自身の能力や 24時間や精神力に限定されて、それ以上は大きな仕事を成し遂げられない。
私にとってのリーダーシップをできるだけシンプルに捉えると、その本質は「人を本気にさせる力」だと私は考えています。
人々が達成したくなるワクワクするような未来の完成形を描き出し、それが絵空事ではなく本当に実現できそうだと信じさせる力。
そして、その物語の中でその人ならではの特別な役割を演じられると相手に信じさせる力。
能力の特徴
ビジネスパーソンは能力の特徴によって、大きく3つの属性に分類できるということです。
具体的には、T型(Thinking:思考力を強みとする人)、C型(Communication:伝える力や人々と繋がる力を強みとする人)、L型(Leadership:人々を統率して動かす力を強みとする人)の3分類です。
超一流
超一流の人々の正体は、〝泥臭い努力を継続できる人〟で間違いないと私は確信しています。
このゲームのルールは、「経験したもの勝ち」です。
周囲からの評価
目的を成し遂げても周囲から評価されないことも多いですが、そんなのは最初から期待しても気にしても絶対にダメです。
私もこれまで、成し遂げても全く感謝されなかったことが圧倒的に多いですが、そんなことは歯牙にもかけません。
リーダーシップは人に感謝されるためにやっているのではないからです。
自分が成し遂げたいことのために、つまり自分のためにやっている。
モティベーションは他者とは完全に切り離して、常に自分の中で独立を保たないと、長い旅は危険です。
他人の目線や評価の奴隷にされてしまわないように注意してください。
自身のモティベーションを独立させ自立させる、これはプロフェッショナルとして長いキャリアを走り続けるための基本です。
戦略人事
私が求める戦略人事の素養は、高度な戦略性、重厚でブレない思考の耐久力、会社の目指す普遍的な価値観(公平性など)が共有できること、そして私のようにクセの強い人間にも負けずにガンガン議論ができるリーダーシップ力…。
面白かったポイント
森岡さんの熱いリーダーシップ論。
価値観が同じタイプなので、読んでいてうなずくことばかり。
自分の強みが諸刃の剣だと知りつつ、うまく折り合いをつける感じがよく分かる。
リーダーシップは、後天的なもので、経験値の量が質に変わることを改めて認識。
モチベーションは、自分のためだけではなく、人のため、世の中のためと広げていかないと保てない。
満足感を五段階評価
☆☆☆☆
目次
はじめに リーダーシップは身につけられる!
第1章 リーダーシップは“特別な人"の能力ではない
① それは生まれつきではなく、意識して、身につける力である
② 「T型」と「C型」のリーダーシップ
第2章 「人を動かす力」の根源は「欲の強さ」である
① 欲とは何か?
② リーダーシップを身につけて得られる絶大なメリット
第3章 欲が足りない人はどうすればよいのか?
① 「3WANTSモデル」でやりたいことを探す!
② 「脳」を慣らせば、「欲」は出やすくなる
③ “討死"も慣れればどうということはない
第4章 日本人のリーダーシップはなぜ育たないのか?
① 「日本でしか使えない日本人」問題
② 日本人女性が抱えるダブルパンチ
③ “羊気質"“痛がり屋さん"から脱却しよう
第5章 リーダーシップを育成しやすい環境へ泳げ!
① リーダーシップを伸ばしやすい3つの環境
② 「大企業の仕事は大きい」という幻想
第6章 仲間を本気にする関係性をどうやって築くのか?
① 共依存関係とは何か?
② 褒めることのリスク
第7章 私自身の悪戦苦闘のリーダーシップ
① 暗黒のリーダーシップ
② 人を活かす存在になれ!
③ 「一緒にやる」ということ
④ リーダーシップとは何か?
第8章 危機時のリーダーシップ ~コロナ災厄から脱するために~
① コロナ問題の本質とは何か?
② みんなで一緒に沈む国
③ プロなら100と0の間で解を見つけよ
④ “責められる覚悟"のない大人たち
⑤ コロナ災厄の出口戦略とは何か?
おわりに 未来は我々がつくる!