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『転職と副業のかけ算』moto (戸塚 俊介)

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内容

会社というのは、自分が何かを学ぶためにある場所ではなく、お金を生み出し、世の中をよくするための組織です。

そして、どこでも活躍できる人とは、組織を成長させられる人です。

 

業界の状況 → 会社の課題 → 部署の役割 → 自分のミッション、と広い視点で見る。

能力を高めるための訓練の場は、「自分が経験したことのない仕事」のなかに潜んでいます。

 

生産性

生産性とは、「会社の業績を伸ばすための本質を見極めて、効率的に行動する力」を指し、5つの要素に分解することができます。

【市場価値(=生産性)を高める5つの力】

① 論理的な思考ができる力

② 構造的に物事を捉える力

③ 物事を俯瞰したうえで、課題を特定する力

④ 課題に対して仮説を立て、誰にでもわかりやすく話せる力

⑤ ①〜④を用いて組織をマネジメントする力

 

職務経歴書

求人は「何らかの課題を解決してくれる人」を求めて出されているので、その課題を把握し「自分が過去に同じような課題を乗り越えた経験」を記載することで「相手が欲しがる経歴」に近づいていきます。

 

職務経歴書を書くとき、僕は「STARS」という手法を使っています。

「Situation:どんな環境で」

「Task:どんな任務を持ち 」

「Action:自分は何を実行して」

「Result:結果どうだったのか」

「Self-Appraisal:振り返ってみてどう思うか 」

 

年収

実は年収というのは、「職種×業界」で大枠が決まっています。

もちろん、役職(役員、部長、課長、リーダーなど)や、企業ランクと企業属性(外資系、日系大手、中小、ベンチャーなど)も関わってきますが、大きな要素は「職種×業界」にあります。

 

転職エージェントとの面談や企業面接で「最も大切な転職の軸は何ですか?」と聞かれた時に「年収です」と言い切るからです。

自分が大切にしていることを企業に伝えるのは、自分の「交渉ポイント」を教えることになるのです。

 

年収の交渉というのは「自分の時間とスキル(労働力)」を、企業にいくらの年収で提供するかという重要な交渉シーンです。

企業が自分を必要としている状態になれば、ある程度こちらの要望はのんでもらえるはずなので、手応えを感じたら少し強気の年収を伝えてもいいと思います。

 

入社後

入社1か月目は社内の人間関係を理解して、自分のポジションを得る。

2カ月目はビジネスの状況を理解して、自分がやるべきことを見つける。

3か月目は、それまでに把握した職場の状況と、自分がやるべきだと思う仕事を役員クラスにも伝え、自分で成果を出す。

 

副業

サラリーマンがブログやコンテンツ配信でお金を稼ぐには、「本業で自分が苦労して得た知見」を発信するのが近道です。

副業の場合、本業と違い企業の看板がないため、「自分」を資本にするしかありません。

自分しか資本がない状態で利用できるものは「自分の持つ知識」や「自分が経験して得た知見」、そして「自分の時間とお金」です。

 

いい会社

よく「本当にいい会社はどこですか?」と聞かれますが、僕は、「自分で働き方をコントロールできる会社」だと思っています。

 

面白かったポイント

年収が上がるように転職し、かつ副業をするという働き方の提案です。

 

本業は、軸をずらしながら新しいことに挑戦し、成長する。

そして、キャリアを定期的に棚卸ししながら、求人を定期的にモニタリングし、企業の課題を解決できる場に移動する。

副業は、本業で得た知識や経験を活用し、労働集約型にならないようにするのがポイント。

 

まさに、自分を商品にし、いかに価値を高めるかの考え方がまとまっています。

サラリーマンか起業かではなく、ハイブリット型の働き方は、企業の理解も進み、仕事環境も整ってきたので、アリですね。

 

満足感を五段階評価

☆☆☆☆

 

目次

◎年収の大幅UPを実現する「軸ずらし転職」のやり方
◎転職に大切な「次の次の会社」を見据えるための思考法
◎採用を引き寄せる「転職エージェント活用/職務履歴書/面接」の実践テク
◎本業での経験を還流させて「副業⇔本業の好循環」を生む方法
◎副業収入を最大化させるTwitterブランディングの秘訣
◎転職と副業のかけ算で「1万分の1の人材」になる道すじ

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