未来に先回りする思考法

ビジネス

『未来に先回りする思考法』佐藤航陽

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内容

可視化

「楽しい」「おもしろい」「悲しい」などの感情は、これまで、複雑で理解しがたい、ブラックボックスとして扱われていました。

これからコンテンツがデジタル化され、読者の傾向がデータとして可視化できるようになると、感情は分析可能なものへと変わっていきます。

業界全体でも、一部の天才クリエイターに依存した産業から、科学的に紐解くことが可能な再現性の高い産業に変わっていくことが予想されます。

まるで、「秘伝のソース」の成分が解析され、量産されるように。

 

使用している言語や属している文化がまったく異なるにも関わらず、ヘビーユーザーや離脱するユーザーのパターンはほとんど同じだったりします。

 

情報の伝達コストが高く、スピードが遅かったために、様々なハブをつくり代理人を立てて「伝言ゲーム」をしていたのが近代の基本構造です。

必然的に、ハブの中心には権力が集中するようになります。

 

タイミング

結局、アイデア自体は、将来における「点」なのです。

そのときは突拍子もないように思えても、時間の経過とともに、技術面や価格面でのブレイクスルーによってピースが埋まっていき、いつかどこかで進化の「線」に取り込まれます。

問題はそのタイミングがいつかということです。

 

タイミングが早すぎれば、コスト、技術、品質、倫理などの面で社会に受け入れられることはなく、逆に遅すぎれば成果はすべて他人に持っていかれてしまいます。

 

グローバル企業

巨大化したグローバル企業は、いつしかこれまで各国家が満たしてきた需要まで、自らの成長のために侵食していかざるをえなくなります。

 

ビットコインはブロックチェーンと呼ばれるテクノロジーを使った暗号通貨で、ネットワークすべてに取引履歴が記憶される仕組みになっています。

そのため、通貨発行者がいなくとも、記録から通貨がどこからどこに移動したかを把握することが可能になり、結果として中央に管理者がいなくても成立するようにできています。

 

経済規模が縮小しているように見えて、実はバーチャル経済に中心が移動していただけだったという世界も、その実現が近づきつつあります。

これから企業や組織が電子マネーやポイントを発行して独自の経済システムを構築していくと、国家はますます国民の資産状況や収入状況を正確に把握することが難しくなってきます。

 

財務諸表

財務諸表という、すべてがデータ化される時代の前につくられた指標だけでは、すでに正確な企業の価値を測れなくなりつつあります。

 

社会的に価値のある取り組みは利益が出しやすくなっている一方で、短期的な利益のみを追求する事業は過剰競争に巻き込まれ、長期的に収益を出しにくくなっています。

経済的な活動には「公益性」が求められるようになり、政治的な活動にはビジネスとしての「持続可能性」が求められる。

あるシステムは、社会に浸透してしばらく時間が経つと「どんな必要性を満たすために生まれたのか」という目的の部分がかすんでしまい、そのシステム自体を維持することに目的がすり変わってしまう。

 

パーソナライズ

初期は様々なターゲットにランダムに広告を配信し、その結果の成否を学習し、徐々に効果の良い配信先を見つけていきます。

配信される規模が大きくなるほど精度が下がる人間に比べ、システムは、扱うデータが膨大であればあるほどパーソナライズの精度が上がっていきます。

システムは膨大なデータを学習していくことで、私たちには因果関係がわからないようなパターンさえ認識できてしまっていた。

 

短期的な合理化が、ターゲットと広告の新しい出会いの可能性をなくし、長期の機会損失につながっていたのです。

 

心理学者のバリー・シュワルツは、情報量と幸福度は反比例すると主張しました。

人はより多くの情報にアクセスできるようになるほど、他人と比較して、選べなかった選択肢のことを思い、後悔してしまうようにできているのだと。

 

能力

企業にとって、機械に代替されずに、システムを作る側に回れる優秀な人材を引き寄せられるかどうかは今後、非常に重要になってきます。

 

「世の中の流れを読み、今どの場所にいるのが最も有利なのかを適切に察知する能力」

 

どのフィールドで戦うかを考えるときは、より自分の能力が発揮しやすく、かつ将来的に拡大していく可能性が高い「穴場」を選んだ方がリターンは大きいでしょう。

結局、価値とは相対的なものですから、市場の拡大に対して人材が足りていなければ一人ひとりの価値は上昇しますし、市場が縮小し人材があふれている場合は下落します。

 

現代は「行動する人」が多くを得る時代です。

 

自分を信じない

Airbnbや Dropboxのような 1兆円規模のメガベンチャーへ出資する投資家でもあり、 Y Combinatorの創業者でもあるグレアムは、自著で「どのスタートアップが大成功するかなんて誰にもわからない」と言い放ちました。

グレアムは自身の主観的な判断を信用しません。

起業家の持つ様々な素質を数値化し、一定の基準を超えたスタートアップには等しく投資を実行するというルールを設け、これまで大きな成功を収めてきました。

 

面白かったポイント

頭の良さが伝わってくる内容です。

しかし、ホリエモンと岡田斗司夫の下位互換感。

超えるほどの面白さはまだない。

 

満足感を五段階評価

☆☆☆☆

 

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