最強のデータ分析組織

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『最強のデータ分析組織』河本 薫

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内容

業務改善と業務改革

業務改善は現状の意思決定プロセスは肯定したうえで、既存のプロセスのなかで工夫を積み重ねることを指すものとしているのに対し、業務改革は現状の意思決定プロセスの一部を否定し、新たなプロセスに改めることと定義しています。

 

各事業部門の業務を一つひとつ学び、その積み重ねで組織横断的な業務を知っていくので、業務の詳細を理解しながら俯瞰的にも見られるようにもなったのです。

私たちはこうした「特権」を持っていることに気づきました。

そして「私たちは組織横断的な業務改革にも貢献する使命を帯びているんだ」と感じました。

 

組織横断的な業務には「連鎖型」と「統合型」の二つがあります。

連鎖型はある事業部門から別の事業部門へ引き継いでいくような業務を、統合型は複数の事業部門の仕事を束ねるような業務を指します。

大阪ガスには連鎖型の業務として、都市ガスのSCM(サプライチェーン管理)などがあり、統合型の業務には収益リスク管理などがあります。

 

相対的に見て貢献度が大きくなるのは「未開拓のエリア」と「大金が動くエリア」です。

 

大切なのは、ただがむしゃらに走るのではなく、戦術的に突き抜けることです。

 

面白かったポイント

大企業のデータ分析組織という間接部門から業務改革を仕掛けていく難しさがよく分かる内容。

今でこそデータ分析にフォーカスが当たり始めているが、結局は支援部門という位置づけなので振る舞い方を間違えないようにしないといけない。

大企業の業務改革部門に居た立場からすると、いちいちうなずく内容でした。

 

満足感を五段階評価

☆☆☆☆☆

 

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