ずっとやりたかったことを、やりなさい。

ビジネス

『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』ジュリア・キャメロン

更新日:

内容

アーティスト・ウェイを、基本的に創造性を軸にして実践される霊性の道と考えている。

 

自分の中にアーティストが住んでいることを認め、大切に守ってやることを学べば、痛みを乗り越え、自由に創造の翼を羽ばたかせることができるようになる。

恐怖を解決する方法や心の傷を癒す方法、自信を取り戻す方法などもわかってくるだろう。

 

基本ツール

創造性の回復には、二つの重要なツール

  • モーニング・ページ
  • アーティスト・デート

がある。

 

モーニング・ページ

三ページほどの手書きの文章であり、意識の流れをありのままにつづったものだ。

「脳の排水」と呼んでもいいかもしれない。

脳の中を掃除することが目的だからである。

 

モーニング・ページは、ただ手を動かし、心に浮かんでくるものをそのまま書きとめることをめざしている。

卑劣なこと、愚かなこと、ばかげたこと、奇妙なこと、どんなことでもかまわない。

 

モーニング・ページに書く怒りや、めそめそした泣き言は、あなたとあなたの創造性の間に立ちはだかっているものを表している。

私たちの潜在意識の中に渦巻き、日々の活動を邪魔しているのだ。

それをモーニング・ページに書き出してみよう。

 

意地悪な批評家である検閲官は、私たちの左脳に住み、しばしば真実を装って破壊的な言葉を発し続ける。

これだけは心に銘記しておこう「あなたの検閲官が繰り出す否定的な意見は真実ではない。」

 

モーニング・ページには、論理脳をいったん停止させ、アーティスト脳を自由に振る舞わせる効果があるからだ。

真剣にモーニング・ページを書いている人は誰でも、自分の内部の知恵の源とつながるようになる。

モーニング・ページは私たちを絶望から救い出し、思ってもみなかった解決へと導く。

あなたが長い間無視してきた創造の能力や、気づいたこともない能力を解き放つかもしれない。

 

アーティスト・デート

アーティスト・デートをすることで、あなたは洞察やインスピレーション、導きなどを受信する。

アーティスト・デートとは、あなた自身の創造的な心を育むために特別に確保される、週二時間ほどの時間のかたまりである。

あなたは内なるアーティストを外に連れ出し、話を聞いてやる必要があるのだ。

 

  • 大型雑貨店に行く
  • ビーチへの一人旅
  • 一人で見る古い映画
  • 水族館やアートギャラリー

どれも時間がかかるがお金はそうかからない。

大切なのは時間をかけることなのである。

あなたの中のアーティスト・チャイルドとふたりきりで時を過ごすのは、自分を養うために欠かせない。

毎週、アーティスト・デートに時間を割くようにしよう。

よい作品の核心には、遊び心があることを忘れずに。

 

モーニング・ページは自分が何を考え、何を必要としているかを知らせてくれる。

アーティスト・デートによって、その解決策が見えてくる。

それに劣らず重要なのは、アーティスト・デートによって、実際の創作に役立つ素材が蓄えられることだろう。

 

アートはイメージを駆使する活動だ。

私たちは創造するために、内部の井戸からイメージを引き出す。

創造の源であるこの内部の井戸は、たくさんの魚が放流された池に似ている。

私たちはそこで大きな魚、小さな魚、太った魚、痩せた魚などさまざまな魚を釣り上げ、調理する。

アーティストである私たちは、そうした芸術の生態系を維持していかなければならない。

もしそれを怠れば、私たちの創造の井戸は干上がるか、よどんでしまうだろう。

 

創造の井戸を満たしておくには、積極的にイメージを追いかけること。

アートは物事の細部に注意をこらすことによって生み出される。

 

創作活動はアーティスト脳の働きである。

アーティスト脳は私たちのイメージの脳であり、創造的衝動の源だ。

アーティスト脳を活発に働かせるには、言葉だけではだめで、視覚、聴覚、味覚、触覚といった感覚に訴える魔法を活用しなければならない。

魔法こそ、アートの基本的な武器なのだ。

 

魔法は喜びや楽しみをもたらす活動の中に潜んでおり、義務的にこなす活動の中にはない。

だから、できるだけ自分にとって興味のある事や、関心を抱けるものを探求してもらいたい。

そして、うまくやろうとせず、神秘を大切にしてほしい。

創造の井戸を満たす時は、神秘的な感覚を大切にしてもらいたい。

 

お香を焚くといった簡単な行為でも、神秘を醸し出すことがある。

すばらしい音楽にほんの十分、耳を傾けるだけで、きわめて効果的な瞑想になる。

創造の井戸を満たすのに目新しさを求めたり、奇をてらう必要はまったくない。

ごく身近なこと、たとえば料理だってかまわない。

規則正しい反復的な行為も創造の井戸を満たしてくれる。

針仕事は心を鎮めてくれると同時に、芸術的なセンスを刺激する。

 

エクササイズ

どの課題を選ぶかについては、二つの指針がある。

自分に訴えかけるものと、強い抵抗感を覚えるものを選んでほしい。

そのいずれでもないものは、後回しにしてもかまわない。

自分にもっとも必要なことに、私たちはしばしば抵抗する。

 

第1週安心感を取り戻す

創造性豊かに育つには、まわりの人の支えと励ましが必要である。

理想をいうなら、まず、家族から支えられ、のちに友人や教師、その他の人々によって支えられることが望ましい。

 

子どもの創作意欲はあまりにしばしば無視されたり、抑圧されたりする。

親は、だいたい善意からではあるが、子どもを創造的な人間ではなく、良識のある人間に育てようとする。

 

影のアーティストは自分に厳しく当たり、夢の実現に向けて努力してこなかったと自分を責める傾向がある。

こうした自分に対する厳しさは、影のアーティストとしての地位を強めるだけにすぎない。

創造性は遊びである。しかし、影のアーティストにとって、自分に遊びを許すのはたやすくはない。

 

はじめての絵、最初の映画、読むに堪えられない最初の詩。

影のアーティストはこれらのまだ練習段階の結果をみて、アーティストになる夢を早くも断念してしまう。

最初は誰でも未熟なのがあたりまえなのだ。

創造性を妨げる障害を取り除くには、あせることなく、おおらかにゆっくりと進まなければならない。

私たちが自分自身に求めるべきなのは進歩であって、完璧さではない。

創造性を回復するには、喜んで下手なアーティストにならなければならない。

初心者であることを自分に許そう。

 

アーティストを表舞台に立たせるのは、才能ではなく、押しの強さである場合が多すぎるからだ。

私たちは脚光を浴びている偽のアーティストに敵愾心を抱きやすい。

本当に才能があるアーティストには一目置くかもしれないが、自己宣伝の天才には憤りを感じてしまうのだ。

 

それは単なる妬みではない。

停滞した自分自身を正当化するための口実なのだ。

「もしチャンスがあったら、私だってもっとうまくできたのに。。」

しかし、恐れのためにその一歩を踏み出せなかったのは自分自身なのだ。

 

自分を肯定すれば、安心感が芽生え、希望がふくらむ。

肯定的な言葉を選び、自分に言ってみよう。

たとえば、「私はすぐれた才能をもつ多作な陶芸家(画家、詩人、音楽家、その他)だ」というような言葉。

それをノートに十回書いてもらいたい。

 

今週の課題

・毎朝、手書きで三ページ、心に浮かんでくることをそのまま書き連ねる。

終わりに、自分を肯定する言葉を書き、否定的な声が聞こえたら、それを肯定的な言葉に変える作業をかならずやってみよう。

 

・自分の中のアーティストとデートをする。

 

・あなたの創造性を認めてくれた三人のチャンピオンを列挙する。

あなたが創造的であることを願ったチャンピオンの殿堂である。

できるだけ具体的なほうがよい。

誰かに言われて励ましになった言葉をすべて思い出してもらいたい。

 

・もしあなたがあと五回の人生を送れるとしたら、それぞれの人生で何をするだろう。

考えすぎは禁物。このエクササイズの目的は楽しむこと。

さらに楽しむために、リストのなかから一つ選び、実際にやってみる。

 

第2週アイデンティティを取り戻す

創造性は、私たちが何物にも脅かされず、ありのままの自分でいられるときに花開く。

創造性を養う基本は自分自身を育てることにある。

私たちは自分を育てることを通して、大いなる創造主との絆を育むのだ。

 

創造性を阻止されている私たちは、ずっと今のままでいることを願っている。

というのも、他人に酷使されることに甘んじている方が、創造的な人生に挑戦するよりもはるかにリスクが少ないからだ。

 

創造性を回復する途上で、宇宙が差し伸べてくれる手を拒絶するケースがよく見られる。

自分が成功することがさもやましいことであるかのように思い、成功が近づくと、逃げ出したくなるのである。

 

喜ぶことのできる能力は、日常の細部に目をやることによってもたらされる贈り物なのだ。

痛みは私に注意を払うことを教えてくれたのだ。

 

仕事場にこう書いて貼っておこう。

「大いなる創造主よ、私が量の面倒をみますから、あなたは質の面倒をみてください」

 

今週の課題

・神に円を描き、円の中に、あなたが真剣に取り組みたいと思っている課題と、支えてくれそうな人の名前を書き入れてもらいたい。

円の外には、少し距離を置きたいと思っている人の名前を入れる。

この「安全性の地図」をモーニング・ページを書く場所の近くに貼っておき、なんらかの決定をくだすときの参考にしよう。

 

・あなたがして楽しいことを二十、リストアップする。

このリストはアーティスト・デートのすばらしいメニューになる。

 

・人生のパイ作り

円を描き、六つに分ける。

それぞれに霊性、運動、遊び、仕事、友人、恋愛&冒険というラベルを貼る。

次に、六つの人生の領域で自分がどれだけ満たされているかを円グラフにする。

 

第3週パワーの感覚を取り戻す

怒りは耳を傾けてもらいたがっている。

怒りは声であり、叫びであり、懇願であり、要求である。

怒りは表現されることではなく、行動を求めている。

私たちは、怒りを燃料として活用し、怒りが示す方向に向かって行動を起こさなければならない。

 

あなたが創造性を回復しはじめると、あらゆるところで幸運な出来事が起こっていることに気づき、びっくりさせられるだろう。

 

手段の前に目的がくることを覚えておこう。

まず、何をするかを選ぶ。

そうすれば、ふつうどうすればいいかはひとりでに見えてくる。

 

人はみな「失敗するのが怖い」と言うが、本当に恐れているのは、「成功するかもしれない」ということである。

夢に向かって小さく一歩を踏み出し、シンクロニシティの扉が開くのを見てみよう。

本気で関わった瞬間に、神意も働くということだ。

本気関わると決心をしたとたん、物質的にもあなたの助けになる出来事の流れが生じ、信じられないような出来事や出会いが次々と起こるのだ。

 

「あなたができると思うこと、あなたができると信じることは、なんなりとはじめるがよい。行動はその中に魔法と恩寵と力を含んでいる。」ゲーテ

 

多くのアーティストは、中盤までは順調にいっていても、不思議なことに、感性が近づくと作品に魅力を感じなくなることがあると訴える。

セラピストによれば、このような突然の意気の喪失は、苦痛を否定し、傷つくことを避けるための常とう手段である。

若いアーティストが立派な業績を上げたり、逆に悪いことをして両親の注目を引こうとするのは、ごく自然なことだ。

そのような若者は無関心や怒りに出合うと、何をしても両親を満足させることができないと思うようになる。

 

どんなに厳しい批評でも、正確に要点をついているなら作者は納得することもある。

とくに、それが新しい作品作りのヒントになる場合はなおさらだ。

 

まず、有益な批評とそうでない批評とを選別する目をもつことが重要である。

役に立たない批評は、ただ打ちのめされたという感覚をもたらす。

たいがいそれは人を見下し、辱める調子で書かれている。

内容はあいまいで、自分勝手であり、不正確なところが多いゆえ、型にはまった非難をする。

無責任な批評から学ぶべき点は何もない。

創造することこそ、批評に対する唯一の治療法なのだ。

 

アートには、卵をかえす安全な場所が必要だ。

理想を言うなら、まず家族の中にそれを見い出し、次に学校の中に、そして最終的には、友人や自分を支援してくれる人々の輪の中に見いだすのが好ましい。

アーティストになりたければ、まず身の回りに安全な環境をつくり、自分の中のアーティスト・チャイルドを辱めから守ることが先決だろう。

 

探偵ごっこ

私たちが捨ててしまった人間(自分自身)を取り戻すための探偵ごっこをしてみよう。

失われていた記憶や自分の思いがけない一面がよみがえると同時に、強い感情が浮かび上がってくるかもしれない。

 

成長は二歩進んで一歩戻るという変わった前進運動である。

そのことを心に銘記し、自分自身にやさしくしてもらいたい。

成長はスムーズに進行するとは限らず、ときには停滞する時期もあるのだ。

落胆してはいけない。

休息時間だと思えばいい。

「楽にやる」ことが創造性を育むカギになる。

ささいなことでいいから、具体的な方法で自分自身に親切にするよう、心がけてもらいたい。

 

今週の課題

・子供時代を振り返る。

好きだったものは?

自分の中で好きだった性質は?

子供時代に達成したことは?

好きだった食べ物は?

 

第4週本来の自分を取り戻す

自分にとって不愉快なことが明らかになりそうになると、かならずモーニング・ページをないがしろにしたり、やめたりする傾向がある。

一定の期間続けると、モーニング・ページは霊的カイロプラクティックとして働く。

それらは私たちの価値観を再編成する。

 

チェーホフは「もし芸術に取り組みたければ、人生に取り組みなさい」と言った。

これは、自己表現をするにはまず、表現する自分をもたなければならないということだろう。

 

意識を高めることに興味がなくても、モーニング・ページを通して自分が本当に求めているものが見えてくると、それを得るために必要な変化を、最後には、喜んで引き受けるようになる。

そのとき、サンスクリット語で霊性の危機あるいは霊的な服従を意味する「クリヤ」を避けては通れない。

心身相関的な症状となって表れることが多いクリヤは、精神が私たちに突きつける最後通告だといっていい。

 

創造性は現実に根差している。

とりわけ、じっくり観察されたものや具体的に想像されたものが創造の基盤になるのだ。

 

アイデンティティの変化には、好みや近くの変化が伴う。

健全なことが進行しているもっとも明らかな兆候の一つは、雑草を抜きたくなったり、古い衣服、論文、持ち物などを整理し、いらなくなったものを処分したくなったりすることだ。

古くなったものや使えなくなったものを処分すれば、新しいものや必要なものが入ってくる余地ができる。

 

鏡の汚れをぬぐうことだといってもよい。

日々のモーニング・ページは、ふだんの自分と本当の自分との間にこびりついている汚れを拭き取ってくれる。

自己イメージが鮮明になるにつれ、それまで気づかなかった好き嫌いを見い出し、驚かされることもある。

 

自分の輪郭がはっきりしてくると、雪の結晶のようなあなたの魂のパターンが現れ始める。

私たちはそれぞれ、二人といない創造的な個人である。

ところが、糖分やアルコールのとりすぎ、ドラッグ、働きすぎ、過小評価、悪い人間関係、害になるセックス、運動不足、テレビの見過ぎ、寝不足など、さまざまな形の「魂のジャンクフード」によって、そのユニークさをしばしば汚してしまう。

モーニング・ページはそうした意識の汚れを自覚する助けになる。

 

素早く動いているときには、休みたいと思うのは正常なことだ。

あなたが学ぼうとしているのは、動くボートの中で横たわって休むこと、つまり、動きながら休む、ということである。

モーニング・ページはあなたのボートなのだ。

自分の内側に目を向け、モーニング・ページを書くというプロセスが、心の中の扉を開け、創造主の助けや導きを引き出してくれる。

 

創造性を回復する旅の途中で、しばしば埋もれた夢や喜びの断片を見い出すために、自分自身の過去を発掘する必要が出てくる。

 

入ってくる情報に気を配り、最小限に抑えて入れば、すみやかに「活字を読まない」ことの恩恵を受けられるようになる。

なにより大切な恩恵は、外向きのエネルギーの流れが出てくることだ。

それにつれ、創造性や感情の流れをせき止めていた障害が押しのけられ、創造のエネルギーが自由に流れるようになる。

 

今週の課題

・環境を考えよう

あなたの理想の環境を説明してほしい。

文章やイメージを自分で書いたり、雑誌から切り抜いたりしてみよう。

 

第5週できるという感覚を取り戻す

ほとんどの人は、自分の中の創造主がいかに膨大な潜在能力をもっているかを理解していない。

 

うまくいっていないエージェントとの関係にしがみつかず、それを手放した。

そのとたん、助けの手が差し伸べられ、それを素直に受け入れたから新しい人生に入っていくことができたのだ。

 

エージェントはしばしば役に立つが、多くの幸運は「隣人」「行きつけの歯医者の兄弟」「私の妻が一緒に大学に通った人物」といったところから来る。

これはまた、幸運には人知を超えた力が働いている証拠だといっていい。

 

幸運の波に乗るには、幸運の源からのメッセージを聞けるようになることだ。

モーニング・ページは、その方法の一つ。

夜寝る前に、導きを必要とする物事をリストアップしておき、翌朝、モーニング・ページを書く時に、回答を聞くのだ。

 

自分の内部のガイドを信頼し、愛するようになると、人と親密になることに対する恐怖が薄らいでいく。

というのも、親密な人たちに、理想的なイメージを投影しなくなるからだ。

 

ひとりになる充電期間をもてないと、創造性は枯渇し、ゆくゆくは、不機嫌になるだけでは収まりがつかなくなる。

「死の脅威」が出てくるのだ。

 

創造性を回復する道の途上にいる多くの人たちは、善人を演じることによって自分自身を妨害するケースが非常に多い。

だが、作り物の美徳には法外な代償が伴う。

ほとんどの人は、自分のやりたいことを断念することで、いい人間であろうとする。

その結果、自らの創造性から離れてしまうが、「自分はいいことをしているのだ」という偽りの精神性を培っていく。

これを私は善人の罠と呼んでいる。

善人の罠は、自己否定の一つにすぎない。

世間帯を保ちたい、大人でありたいという衝動はアーティストをだめにし、終わらせることさえあるのだ。

 

人はみな、自分勝手だと思われたくないばかりに、自分を見失い、自己破壊的になる。

この自己殺人は意識的ではなく、潜在的に進行するものなので、私たちはそれになかなか気づけない。

自己破壊的という言葉の本当の意味は、自分の本性に対して破壊的だということだ。

 

願望のリストを作るのもいい。

自分の中の検閲官を黙らせる最良の方法の一つは、何度も言った通りスピード・ライティングの手法を使うことだ。

自分が今望んでいること、したいと思っていることをできるだけ素早く列挙してみよう。

 

今週の課題

・イメージファイルを作ろう。

経済的な余裕があれば、こんなことをしてみたいという欲求を書き出し、それと結びつくイメージを集めてみよう。

これらをまとめて夢のファイルを作る。

 

・あなたの創造性を妨げているものを正直にあげてみよう。

テレビ、読書のしすぎ、人付き合い、仕事、他人を救うこと、運動のしすぎ。

それらに夢中になっている自分を風刺する絵やマンガを描いてみよう。

 

第6週豊かさの感覚を取り戻す

創造性を阻まれている多くの人にとって、ぜいたくをしている自分自身を想像することさえ難しい。

じつは、ぜいたくは学習されるものだ。

とくに創造的に行き詰まっている人は、自分を犠牲にして他人にばかり気を使っている場合が多い。

 

創造的な生活はなによりもまず、時間のぜいたくを要求する。

私たちはそれを自分で作りださなければならない。

 

創造性は逆説の中に潜んでいる。

真剣なアートは真剣な遊びから生まれる。

 

今週の課題

・人生の豊かさを味わう。

 

・創造しよう。

料理といった単純なことが、他の何かを生み出す助けになる。

物書きとして行き詰まったとき、私はスープとパイを作るようにしている。

 

第7週つながりの感覚を取り戻す

すでにあるものに触れ、それを原稿用紙や大理石といった素材に「降ろす」のがアートという行為なのだ。

私たちは何かをするのではなく、受け取るのだ。

私たちの仕事はただそれを書き起こすことだけである。

 

そのために私たちは創造の源にコンタクトするのだ。

創造することが自然であることをいったん受け入れると、創造主が必要なものをすべてさずけてくれるという考えに抵抗を覚えなくなる。

宇宙は創造を歓迎し、手を貸そうと待っている。

そう信じて創作に打ち込めば、きっとさまざまな助けが得られるのだ。

 

完璧主義はベストを尽くすことと異なる。

ある時点で、あなたはそれを手放し、終わったと言うのだ。

手放す、それが普通の創造のやり方である。

真の創造性に触れている時、私たちはつねに最善を尽くしているのだ。

 

もし完璧にやる必要がなかったら、何をすればいいんでしょう?

自分の壁を超えることです。

 

何かをうまくやれるようになるには、最初は下手でも、進んでやってみなければならない。

境界線の内側にいれば、安全だと感じるからだ。

そのような安全性は代償が高くつく幻想である。

 

成功に執着する俳優は、自分の枠組みを超える役には挑戦せず、はまり役ばかりやろうとする。

歌手は無難な歌しか歌わず、作曲家はお決まりのヒット曲を繰り出そうとする。

内側では行き詰まりを感じ、より満足のいく新しい創作ジャンルに入っていくリスクを冒すことができない。

 

やる価値があるものは下手でもやる価値がある、ということを受け入れてしまえば、選択の幅が広がる。

完璧にやる必要がないなら、こんなことをやってみたい、というもののリストを掲げてみよう。

「だから、やるんだ。もしお前が勝てば、勝つ。たとえ負けても、お前は勝つ」

リスクを負うということは、つねにそういうことなのだ。

 

嫉妬はつねに恐怖を覆い隠す仮面である。

自分が欲するものを手に入れられないのではという恐れ、自分に合っていると思いながら怖くて手を伸ばせないものを、他人がやすやすと手に入れていることへのいらだち。

そういった感情を覆い隠す仮面なのだ。

 

嫉妬は視野を狭めてしまう病だ。

物事を一定の距離を置いてみる能力を狭め、他の選択の余地を奪ってしまう。

嫉妬が私たちに告げる最大の嘘は、「嫉妬する以外方法がない」というものである。

行動こそ自由への鍵を握っているにもかかわらず、嫉妬は、私たちの行動する意思を奪ってしまうのだ。

 

今週の課題

・音楽をゆっくり聴くゆとりを自分に与えよう。

 

・聖なる場所に赴き、沈黙や心を癒す孤独を味わってみよう。

 

・あなたの人生や興味を映し出すイメージを雑誌から切り取って集める。

 

第8週芯の強さを取り戻す

アーティストがもっとも打撃を受けやすい喪失は、批評にかかわるものかもしれない。

内なるアーティストはインナーチャイルドと同じく、真実によって傷つくことはめったにない。

上手に書かれた的確な批評の矢に射抜かれた時は「なるほど」とうなずきたくなる。

「私にもわかるわ。そのとおり!そこのところを変えなきゃ!」と考えるのだ。

 

酷評されてショックを受けると、その傷を何年間も引きずってしまう。

自分の才能を商売のほうに振り向け、リスクの多い独創的な作品を作ろうとする夢を忘れてしまう。

彼らは物書きではなく編集者に、映画監督ではなくフィルムの編集者に、純粋なアーティストではなくコマーシャルのアーティストになり、夢にもう一歩というところで立ち止まってしまう。

 

アーティストとして受けた傷は、恥ずかしがらずに、堂々と受け入れなければならない。

それが傷を癒す最初のステップとなる。

 

自分のしているごまかしに愚痴をこぼすのをやめ、自分が本当に求めているものに手を伸ばしなさい。

 

喪失に見舞われた時、「次に何が必要か?」と自問すれば、かならず前進した。

失ったものに執着すると、決まって行き詰まった。

なんらかの喪失に見舞われたら、内なるアーティストを支えてやるために即座に行動を起こそう。

 

創造性とは、「してしまったこと」ではなく「していること」の内にあるという事実をないがしろにしている。

作品を作ることは、さらに完成度の高い作品を作るためのステップになると言いたいのだ。

プロセスに焦点を当てると、私たちのクリエイティブな生活はワクワクした感覚に満たされるが、生み出されたものだけに焦点を当てると、いつも結果を気にして、落ち込むことが多くなる。

 

アーティストなら、新しい領域に挑戦したいと思うのは当然だろう。

しかし、それが自分をどこに連れていくかはわからない。

そのため、がんばった成果が形にならなければ、と思い込んでいる大半のアーティストは、新たな挑戦がはたして仕事にプラスになるかどうか思い悩んだ揚げ句、往々にして好奇心を否定する道を選ぶ。

 

初心であることを受け入れるのは、アーティストにとって、つねに最高の祈りである。

初心者の謙虚さと好奇心は私たちを探求へと向かわせ、探求は達成へと導いてくれる。

何事も最初は、おそるおそるの小さな一歩からはじまる。

 

創造的な生活が数多くの小さなステップと、ごくまれに起こる大きな飛躍に根差しているという事実。

 

仕事が仕事を生むということなのだ。

創造的な人生においては、小さな行動が大きな動きを生み出すのである。

大それたことを考えるのではなく、日々、小さな行動を実行に移すようにしよう。

大きなことに心を奪われていると、足元の小さな回答を見つけられなくなる。

 

今週の課題

・目標の探求をする。

夢を具体的に細かいところまで思い出してみる。

 

・あなたの夢をリストアップしよう。

模範となる人間を選んでみる。

五年、三年、一年、一カ月、一週間、そして今の行動プランを立て、行動しよう。

 

・新しい子供時代をつくろう。

もしあなたが完璧な育てられ方をしたら、どうなっていただろう?

今、それと同じように自分自身を育て直すことができるだろうか?

 

第9週思いやりの心を取り戻す

仕事を遊びだと思えば、仕事をすることも苦にならない。

絵を描くことも、六十本の先が尖った鉛筆を使うことも、すべてが楽しみとなる。

 

成功者でいるためには、精力的に作品を生み出し続けるリスクを負わなければならず、それよりも、創造性を阻まれた犠牲者でいるほうが楽なのだ。

 

どういうジャンルのアートに取り組むにせよ、行き詰まりを感じることはある。

そのようなときは、充電期間だと思えばいいかもしれない。

 

傑出した監督や俳優たちは、単に才能があるだけではなく、落ち込みを避ける能力や挫折から立ち直る能力に秀でているということだった。

アーティストたちの成功は、つねに挫折の上に成り立っている。

大切なのは、挫折を避けて通ることではなく、挫折した時に、それを乗り越えて生き残る力なのだ。

 

創造の神様と取引をしよう。

「わかりました創造の神様、作品の出来はあなたにお任せします。私は作品を作り続けることに専念します。」

こう紙に書いてサインし、目立つところに貼っておこう。

創造性を妨げる障害物を、跡形もなく消し去ってくれるだろう。

 

今週の課題

・目標を達成した自分をイメージする。

あなたはすでに自分の目標を定め、どちらに向かえばいいかを確認した。

次は想像力を充分に働かせ、自分の目標が達成されたところをイメージするために、たっぷり時間をかけ、細かいところまで味わってもらいたい。

まず、目標を達成した自分になって、聴衆に向かって思う存分自己紹介する場面をイメージする。

これはあなたにとって理想のシーンである。

 

第10週守られているという感覚を取り戻す

多くの人が、仕事を創造性を阻む手段にしている。

彼らはいつも忙しそうにし、自分自身の感覚を麻痺させるために仕事にしがみつく。

三十分程度の散歩さえ、「時間の無駄だ」と言ってしようとしない。

そんな毎日が続くと、しなければならないことや雑用が、日なたのソーダ缶に群がるハエのごとく舞い込んでくる。

 

「私は働いてます」というフレーズは、私たちの社会では、大義名分として通っている。

しかし、実際には、自分自身や配偶者と向き合うのを避け、自分の本心をごまかすために働くケースが少なくない。

 

楽しみというものが、人を創造的にし、自己主張を促し、自分自身の力を感じさせてくれるからにほかならない。

そうしたことがじつは怖いのだ。

 

仕事に逃げ込むこと、大切な目標に向かって一心不乱に努力することの間には、大きな違いがある。

その違いは、費やされる時間の長さで決まるものではない。

仕事をしている間の気持ちの充実感によって決まるのだ。

 

創造的なことをしているすべての人々にとって、モーニング・ページは生命線である。

それは私たちの探求の道であり、自分自身に立ち戻る道なのだ。

 

書くことは物事を整理することである。

遅かれ早かれ、モーニング・ページは物事を整理してくれるだろう。

そして、洞察が道しるべとなって、荒野からの出口を示してくれるだろう。

 

名声への執着は、自分の将来を心配する「不安症候群」を生み出す。

名声にこだわる人は、作品の出来を心配するのではなく、作品が他人にどう見られるかを心配するからだ。

名声という麻薬には、これで十分ということはない。

「もっと」という願望が、絶えず私たちをせっつき、何をしてもまだ足りないという気分にさせる。

しかも、人のしていることが異常に気になり、自分のしていることが楽しめないのだ。

 

「自分を貴重品のように大切に扱うことが、自分を成長させる」

結局、私たちは、自分で自分を認めたがっているのである。

 

名声欲を癒す唯一の薬は創作に打ち込むことなのである。

心底、楽しく創作に打ち込んでさえいれば、他人が何をしているかなど気にならなくなるはずだ。

 

他人の成功に気を奪われるあまり、自分の道を見失ってしまうのだ。

そうなると、被害妄想的な考えばかりが浮かんでくる。

 

アートは本来、創造の喜びを享受するためのものであり、創造性の豊かさを競うためのものではない。

何かにつけて競争したがるエゴは、ほどほどでは満足できず、一番にならなければ気が済まない。

競争の精神が、創造の精神と異なるのは、すぐに結果を求める点だ。

作品を熟成させるには時間が必要である。

あまりにも性急な判断は、もしかしたら大きく成長するかもしれない作品の芽を摘み取ってしまうことになりかねない。

 

今週の課題

・お気に入りの物のリストを作ってみよう。

 

第11週自立の感覚を取り戻す

私はひとりのアーティストとして、心の安定と経済的な安定のバランスをとっていく必要がある。

 

アーティストは精神的にサメにたとえられるかもしれない。

働きつづけなければ、底に沈んで死んでしまうからだ。

初心に立ち返るか、それとも成功の椅子にふんぞり返るか、選択は二つに一つしかない。

だが、クリエイティブな人生を維持したいのなら、初心に戻る謙虚さが必要だ。

 

内なるアーティストを無視すると、その代償がすぐに外側の世界に現れる。

創造行為が機械的になって生気を失い、創造が少しも楽しくなくなる。

その結果、作品の魅力も失われ、経済的にも下降線をたどらざるを得ない。

経済的に安定を図ったことが裏目に出てしまうのである。

 

創造的に生きるのは、自分を表現するための充分なエネルギーが必要だ。

エネルギーを高める一つの手段として、一日に二十分程度、散歩してみてはどうだろう。

散歩は「歩く瞑想」になりうるのだ。

目的はあくまでも心のストレッチであり、結果的には体のフィットネスになっても、それを強調する必要はない。

泳ぐというリズミカルな動作の反復が、論理脳の働きを鎮め、アーティスト脳の働きを活発にさせるのだ。

 

今週の課題

・このままいけば、自分がどう変わっていくかを五つリストアップする。

 

・これから先の半年間、自分自身をどう大事に育てたいかを五つリストアップする。

紙に、自分を育てるための一週間の計画を記入する。

 

第12週信じる心を取り戻す

物事をあるがままに受け入れる勇気を養うためには、まず、自分の目や耳を信じることが必要だろう。

次に、心の中でささやく導きの声に逆らわないことだ。

その声は、私たちの進むべき道を示唆してくれる。

 

創造性を狭い芸術の枠組みから解き放ち、多彩な遊びを含むものとして認識し直す必要があるのだ。

モーニング・ページを書き、アーティスト・デートを重ねていくと、忘れてしまっていた過去の創造の体験が蘇ってくることがある。

 

沈黙を守り、手の内を明かさないようにしなければならない。

魔法の第一ルールは、「口を滑らせないこと」

自分の望みを胸の内にしまっておき、大切に育てることが必要なのだ。

そのようにしてはじめて、自分の望みを叶えることができる。

 

自分の道をふさぐ障害から逃れたければ、自分の意見を軽々しく明かさず、疑り深い人たちの間では沈黙を守り、自分を理解してくれる人を正確に見抜き、その人たちだけに自分の考えを述べる術を学ばなければならない。

 

今週の課題

・あなたが本当に創造したいものは何か正直に考えてみよう。

 

・自分の夢を語り合える人物を五人リストアップする。

彼らは自分の夢や計画を支えてくれそうな人たちである。

 

面白かったポイント

原書は20年前のものですが、今でも通用する名著です。

 

創造性が求められているアーティストやクリエイターのエクササイズとして最適です。

20年以上前と違い、今は誰でもクリエイターになり、発信できる時代です。

しかし、みんな創造性は持っているけど、発揮することを阻む要因があり、それを明確に示しています。

 

モーニング・ページとアーティスト・デートという二つのツールを使って、創造性を回復しているプロセスは今でも必要な行動です。

他にも、なりたい自分のイメージを集める、運動するなどのエクササイズは、今では科学的にも有効な行動だと証明されています。

 

アーティストになりたい人だけでなく、自分の才能を開花させて人生を楽しみたい人におすすめです。

 

満足感を五段階評価

☆☆☆☆☆

 

 

目次

安心感を取り戻す
アイデンティティを取り戻す
パワーの感覚を取り戻す
本来の自分を取り戻す
できるという感覚を取り戻す
豊かさの感覚を取り戻す
つながりの感覚を取り戻す
芯の強さを取り戻す
思いやりの心を取り戻す
守られているという感覚を取り戻す
自立の感覚を取り戻す
信じる心を取り戻す

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