内容
成功
「未熟でいるうちは成長できる。成熟した途端、腐敗が始まる」
私は思考のスケールが小さいと、その人自身も小さいままに終わってしまうと思っている。
ガッツとそれを持続させる力が我々のレストランで成功するためには必要だ。
特別な経験や才能は必要ない。常識を持ち、目標に向かっていく強い信念と、ハードワークを愛せる人物なら誰でもできるのだ。
人には取るに足りないように思えることの一つひとつが、私には見逃せない重大なミスだった。
一つひとつの作業が大事。
困難は百も承知で、私はマクドナルドに完璧を求め、それを何よりも優先させたのである。
瞬く間に成功を収めたことに驚嘆するが、実際にはショービジネス界の人々のように、そこにたどり着くまで30年もの長い下積み生活があったのである。
幸せを手に入れるためには失敗やリスクを超えていかなければならない。
人に任せる
人に仕事を任せるのなら、最後まで口出しはしないのが私の信条だった。
口出ししたくなるなら、最初から任せなければいい。
私は、常にオーナーの夫人たちには夫の仕事に関わるように勧めている。
一人より二人のほうがよいに決まっているのだから。
我々には実際に作業する従業員がいちばん重要だった。
我々の作業工程において、製品は従業員を中心にして、貫流しなくてはならなかった。
さもなければ、工場全体が行き詰まってしまう。
「もし二人の役員が同じ考えを持っているなら、もう一人は余計だ」
どんなものが売れているかといえば、売る側が信じて売っているものです。
「これ買ってください。これは絶対いいものです」そう断言できる商品は売れます(柳井正)
面白かったポイント
すごく面白く読みやすい伝記。
小売業の経営者は必読です。
レイ・クロックは、52歳からマクドナルドを創業し、世界的企業に成長させたということも希望を持たせてくれます。
愛する人も手に入れ、球団オーナーになり、慈善団体設立というアメリカンドリームを叶えています。
物語を通じて、レイ・クロックのあきらめない力を感じ、それが成功の大きな要因だと思いました。
厳しい競争環境の小売業でこれだけの成功を収める過程には数多くの失敗とそれを乗り越えた経験があったと思いますが、それが成長の源になっていると思います。
前半のピアノを弾きながら、ペーパーカップの営業をやっている話も面白いです。
そこでの下積みがマクドナルドで生きたのでしょうね。
将来はどうなるのかわからないので、何を取り組むにしても今やっていることに真剣に取り組み大切さを教えてくれました。
付録には孫正義と柳井正の対談も収録、どちらも尊敬する経営者なので面白ったです。
次は、藤田田さんの本も読んでみたいと思います。
満足感を五段階評価
☆☆☆☆☆
目次
チャンスを逃すな
仕事はハンバーガーの肉だ
セールスの極意
売上げを伸ばす
ストレスに打ち勝つ!
契約の落とし穴
フランチャイズシステム
成功の方程式
知りたいことはゴミ箱の中に
キャッシュフロー
取引先とともに成長する
理想の組織
トップは孤独である
ヒット商品の作り方
球団買収
やり遂げろ!