FXトレードをする準備が整ったら、注文方法について一通りマスターしておきましょう。
FXトレードの注文方法は、単純に買い・売りだけでなく、いろいろな方法があります。
これらを活用することで、トレードプランを確実に実行できるようになります。
勝てるトレーダーの必修科目と言えます。
FXトレードの注文の基本
まず、FXトレードで注文することを、新規注文や仕掛けといいます。
そして、注文を決済して損益を確定することを、決済注文や手仕舞いといいます。
注文には、3種類あります。
- 成行注文
- 指値注文
- 逆指値注文
成行注文
成行注文とは、取引されている価格で注文する方法です。
リアルタイムでチャートを見ながら、タイミングを見て注文します。
価格の変動が激しければ、注文を出した価格と約定する価格がずれることがよくあります。
その価格差をスリッページといいます。
指値注文
指値注文とは、売買の値段を指定する注文方法です。
たとえば、為替レートが1ドル100円の時に、「1ドル105円に上がったら売り」という注文を出すことができます。
もし、そのまま円安になり、指定した価格になると注文が約定されます。
もちろん、1ドル105円に達しなかった場合は、その指値注文は実行されないままになります。
指値注文は、安く買って、高く売る時に使う注文方法です。
逆指値注文
逆指値注文は、名前の通り指値注文の逆で、高く買って、安く売る時に使う注文方法です。
つまり、トレンドに乗る注文です。
たとえば、現在が1ドル100円の時に出す逆指値注文は、
- 1ドル105円になったら買い = 上昇トレンドに乗る
- 1ドル95円になったら売り = 下落トレンドに乗る
ということです。
FXトレードの自動注文
FXトレードには、自動注文と呼ばれる新規注文と決済注文を組み合わせることができます。
自動注文には、3種類あります。
- IFD
- OCO
- IFO
IFD注文(if done)
IFDとは、新規注文と決済注文をまとめた注文のことです。
たとえば、1ドル100円の時に、IFD注文として、
- 1ドル105円で買い
- 1ドル110円で売り
を出します。
もし、想定通りに円安に動いて、1ドル105円になると自動的に新規注文が約定され、さらに円安が進んで1ドル110円になると自動的に決済注文が約定されます。
このように、事前に為替の動きを想定してトレードシナリオを作り、シナリオに沿ってIFD注文を出せば、あとは自動で売買してくれます。
OCO注文(利益確定と損切り)
OCO注文とは、決済注文を2種類出す注文のことです。
たとえば、1ドル100円の買いポジションを持っていたとします。
その時に、2種類の決済注文を出します。
- 1ドル105円で売り = 利益確定
- 1ドル95円で売り = 損切り
今ポジションを持っているけど、チャートを見て決済することができない状況の時に、OCO注文が便利です。
ここまで上がりそうだなというポイントに利益確定の注文を入れ、ここまで下がればポジションを清算するというポイントに損切り注文を入れます。
OCO注文を出しておくと、チャートを見れない時間に為替レートが急変しても安心です。
IFO注文(新規注文と決済注文2種類)
IFO注文とは、IFDとOCOを組み合わせた注文です。
IFD注文は、ある価格になったら新規注文を入れます。
OCO注文は、利益確定注文と損切り注文を同時に入れます。
たとえば、今1ドル97円だとして、
- 1ドル100円になったら買いの新規注文
- 1ドル105円になったら売りの利益確定注文
- 1ドル95円になったら売りの損切り注文
という注文を同時に出すことができます。
注文方法まとめ
FXトレードにおける注文方法をまとめました。
最初は複雑に感じるかもしれませんが、慣れれば自然とできるようになります。
注文の操作は、デモトレードで練習しましょう。
ポイントは注文方法ではなく、為替レートがどのように動くのか想定することと、その動きに対してどのように売買するのかというトレードシナリオを立てることが重要です。
トレードシナリオの立て方は、今回以降に講座で解説していきます。
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