FXトレードの注文方法をマスターしたら、ようやくチャートを読む作業に入ります。
為替レートの動き
刻々と動く為替レートの動きは、欲望と不安と恐怖のいずれかの感情に基づいています。
- 欲に支配されると上昇
- 恐怖に支配されると下落
- 不安になると様子見
まだまだ上がるんじゃないか、乗り遅れると損をするといった欲望に感情を支配されると人々は買いに走ります。
そして、まだまだ下がるんじゃないか、保有しているポジションの含み損がどんどん膨らむと人々は恐怖で売りに走ります。
価格が乱高下していたり、まったく動きがなくてどちらの方向にいくのか分からない状態の時、人々は不安になりマーケットに参加しなくなります。
つまり、為替レートはトレードをしている人々の感情によって動かされているといえます。
トレーダーは、ほかのトレーダーが今後の動きについてどのような認識を持つかに賭けているのです。
チャートの読み方
チャートとは、日々変動する為替レートをグラフ化したものです。
チャートで見ることによって、ビジュアルに理解することができます。
レートの現在の位置や方向を見るために非常に重要な役割を果たし、FXトレードには必要不可欠な存在です。
今後、為替相場がどのように動くのかを予想するひとつの材料になります。
為替レートは、
- 買いたいという心理
- 売りたいという心理
のバランスで決まります。
チャートには、トレーダーの心理が表れています。
つまり、チャートを読むことは、トレーダーの心理を読むことなのです。
そして、為替レートは心理戦で勝った方向に相場が動きます。
ポイントは、自分の同じ方向に便乗して波に乗ることが勝つ方法です。
為替レートの値動き3要素
チャートを読む上で、次の3要素を意識して読むことが大切です。
- トレンド(上昇トレンド、下降トレンド、横ばい)
- 勢い
- 振れ幅
トレンドとは、為替レートの方向性です。
上昇トレンドは右肩上がり、下落トレンドは右肩下がりになります。
横ばいは一定の値幅の範囲でレートが上下して、大きく捉えれば方向性(トレンド)がないという動きです。
為替レートのトレンドが継続すれば、そのトレンドに乗るだけで利益を得ることができます。
逆に言うと、トレンドに逆らうのは得策ではないということです。
継続していたトレンドが反転するかもしれないリスクがあります。
勢いは、為替レートの上昇率や下落率のことをいいます。
上昇トレンドでも、ゆるやかな上昇トレンドなのか、価格が急上昇しているのか判断します。
勢いが出てきた通貨ペアにうまく乗ることが必要ですし、勢いがなくなってきたら警戒して、他の勢いのある通貨ペアに乗り換える必要があるかもしれません。
振れ幅は、為替レートの動く幅、つまり高値と安値の幅のことをいいます。
1日、1週間、1ヶ月単位でレート変動の幅を把握する必要があります。
上下に乱高下しているのか、落ち着いた動きなのかを判断します。
チャートをただ眺めるのではなく、これらの3要素に基づき分解して分析することで、より明確に今の状況を理解することができます。
そして、
- トレンドに乗る
- 勢いに乗る
- 振れ幅をとらえる
ことが勝つための必要なことです。
正しくトレーダーの心理状態を読み、現在の状況を読むにはチャートが欠かせません。
しかし、チャートは過去の動きを分析するためのものなので、先の動きを100%予測することはできませんが、レートがこういう動きになったらトレンドが変化した可能性がある、という目安は分かります。
その目安を基に売買するわけですね。
値幅の単位pips
よくFXトレーダーが成績を報告するときに、何pips取ったという表現を使いますが、このpipsとはどういう意味なのでしょうか?
pipsとは、値幅の単位のことです。
FXトレードの場合、トレードパフォーマンスを表す単位になります。
米ドル円など、円が絡んだレートの場合、
1pips=0.01円
小数点第2位になります。
米ドル円トレードの場合、100.50円で買い、100.60円で売った場合、0.10円つまり10pips獲得したことになります。
ユーロドルなど、ドルが絡んだレートの場合、
1pips=0.0001ドル
小数点第4位になります。
ユーロドルトレードの場合、1.0020ドルで買い、1.0040ドルで売った場合、0.0020ドルつまり20pips獲得したことになります。
チャートの期間
チャートと一口に言っても、いくつかの種類があります。
それは為替相場を図式化する期間によって、一日の動きを示すチャートもあれば、一週間の動き、さらには一ヶ月の動きや、一年単位の動きなど、いろんな単位があるのです。
FXトレードの際、どのチャートを利用するかはトレーダーそれぞれによって異なります。
但し、トレードのスタイルによって大まかな目安はあります。
例えば、その日に購入したポジションをその日のうちに売り払う、いわゆるデイトレードの場合は利用するチャートも一日の動きを示すものなど、短期的なものになるでしょう。
それに対して、長期投資の場合は一年単位のチャートなど長期にわたる為替相場の動向を参考に投資することになります。
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