経営に終わりはない

ビジネス

『経営に終わりはない』藤沢 武夫

更新日:

内容

組織

私としては、そういっては語弊があるけれども、創業期の会社にはあまり優秀な人は入ってこない。

企業が成長して、実績ができて、まして有名になってくれば、人材は集まってくるだろう。

そのときまでに部長だとか課長だとかの階級をつくってしまうと、身動きがとれなくなって、将来に禍根を残すだろう、という考えがあった。

だから、みんなから要望があり、総務の人たちからも矢の催促でしたけれど、私は組織をつくらせなかったんです。

 

重役

重役とは一体なんだろうかといえば、未知への探究をする役です。

重役が未知への探究をしないで、後始末ばかりしている掃除屋であってはならない、というのが私の考えです。

重役になるくらいの人は、なんらかのエキスパートです。

そういう人の担当部門をなくし、部下を管理するわずらわしさから離れてもらって、身一つで大部屋に集まってもらおうというのが役員室です。

 

重役は何もしなくていい。

おれもそれでやってきた。

何もないゼロのなかから、どうあるべきかという問題を探すのが重役の役目で、日常業務を片付けるのは部長以下の仕事だ。

所長であったり重役であったりするのは、対外的な面子もあり、交渉のときにまずいからそうなっているだけで、重要な問題ではない。

 

経営信条

私の経営信条は、すべてシンプルにするということです。

シンプルにすれば、経営者も忙しくしないですむ。

そのためには、とにかく一度決めたら、それを貫くことです。

状況が変わっても、一筋の太い道を迷わずに進むことです。

 

面白かったポイント

本田宗一郎と二人三脚でホンダを大きくしてきた経営者。

内容は若干ライトなテイストではあるが、本当は数えきれない苦労があったのだと想像される。

 

満足感を五段階評価

☆☆☆☆☆

 

目次

-ビジネス

Copyright© まさたい , 2024 All Rights Reserved.