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ビジネスYouTuber田端信太郎のビジネスモデル分析

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SNSで最も影響力のあるサラリーマン(だった)といえば、田端信太郎さんではないでしょうか?

華麗な経歴とTwitterの発信力は素晴らしいものがあります。

 

そんな田端信太郎さんのビジネスモデルを外側から分析してみました。

 

田端信太郎さんのプロフィール

  • 1975年石川県生まれ
  • 慶應義塾大学経済学部卒業
  • NTTデータを経てリクルート
  • 2005年ライブドアに入社
  • 2010年春からコンデナスト・デジタル
  • 2012年NHN Japan(現LINE)執行役員
  • 2018年3月から株式会社スタートトゥデイ コミュニケーションデザイン室 室長

と華麗な経歴です。

まさにできるサラリーマンという感じです。

 

現在は、独立してサラリーマンではなくなっています。

 

3C分析

Customer

田端信太郎さんのビジネスの顧客は、

  • 経営者
  • サラリーマン

になります。

 

その中でも、田端さんのような発信力のあるブランド人になりたい人が対象です。

 

Competitor

競合は、ビジネス系YouTuberになります。

 

ビジネスコンテンツならビジネスチャンネル、発信力を高めるためのコンテンツならビジネス系インフルエンサーがライバルです。

会社の仕組み、主にマーケティング、が分かり、発信力を高めるためのコンテンツを提供できる人は、他にはいないでしょう。

 

Company

トップサラリーマンとして、

  • 注目されている企業での営業やマーケでの実績
  • Twitterでの発信力、書籍出版

が強みになります。

 

田端信太郎さんのSTP分析

Segmentation

  • 男性
  • 20代~40代

 

働いている人が対象です。

 

Targeting

  • 経営者
  • サラリーマン
  • フリーランス

で、

  • ブランド人になりたい
  • スキルアップしたい人

が対象になります。

 

自分の認知度を高めたい人というのは、サラリーマンより経営者やフリーランスの方がニーズがあると思います。

 

経営者は自分のブランディングと事業内容に親和性があれば効果が高いでしょう。

また、経営者のブランディングは採用に効果的ですが、田端さんのマネをするとやけどするかもしれません。

 

フリーランスは、仕事獲得のために自分の名前を売り込みたいのでニーズは高いでしょう。

サラリーマンは、自分の社名を出して情報を発信するのはリスクが高いので、匿名で発信したい人に刺さるかもしれません。

 

田端さんの動きには注目が集まりやすいですが、発信術を学びたい人となると市場はかなり小さくなります。

 

Positioning

  • 注目企業
  • トップサラリーマン
  • メディア事業経験
  • 転職

という経験から、独自のポジションを築いています。

 

田端信太郎さんの4P分析

Product・Price

田端信太郎さんの主な商品やサービスは、

  • オンラインサロン
  • 法人顧問
  • 書籍
  • YouTube広告収入

です。

 

オンラインサロン

オンラインサロンは、高価格帯です。

なので、参加者は年齢層高め、大企業勤務、稼いでいるフリーランスや経営者がメインかもしれません。

 

個人向け

  • 月額9,800円
  • 支援者260人(2020年3月)

 

内容

  • Facebook非公開グループやLINEグループでの交流
  • 交流会を中継し遠隔参加可能
  • メンバー限定生放送
  • 毎月1回開催される定例会への参加権利
  • 不定期で開催されるビデオストリーミング質問会
  • 6ヶ月継続ごとに田端と1:1での相談コンサル1時間の権利発生

 

ベンチャー社長向け

  • 月額200,000円
  • 支援者7人(2020年3月)

 

内容

  • 田端とのビデオ面談を毎月1時間
  • 田端大学の学生が参加するブレスト(GTI)へお題を投稿する権利(3ヶ月に1度)
  • 月1回程度の田端砲ツイートによる貴社案件のソーシャル拡散

 

法人顧問

  • トゥモローゲート社(Chief Twitter Officer)
  • akippa(コミュニティアドバイザー)
  • レバレッジ(マーケティング戦略顧問)
  • wevnal(マーケティング戦略顧問)

 

書籍

  • MEDIA MAKERS
  • ブランド人になれ!
  • これからの会社員の教科書

 

YouTube

  • チャンネル登録者数は、2.3万人(2020年3月)
  • 平均再生回数は、5,000~1万回
  • ほぼ毎日更新
  • 動画の長さは、10~15分

です。

 

noxinfluencerのツールで見ると、Youtube Adsenseの推定収益(月間)は、8.84万円-28.02万円です。

 

コンテンツは、

  • 自己啓発
  • 働き方
  • 仕事術
  • お金

がメインテーマです。

 

ターゲットを若い人にしているからなのか、コンテンツは新卒研修のような会社での振る舞いが中心です。

通勤時のラジオ需要は取り込めると思いますが、情報収集のために動画を見るのはテキストに比べ非常に効率が悪く、新卒研修のような内容をわざわざ動画で見ようとする人はかなり限られるでしょう。

 

YouTubeとサラリーマンとの相性はかなり悪い中、ここまでのチャンネル登録者数と再生回数を伸ばしていることはスゴイことだと思います。

まだ、いろんなテーマを数多く出して、データを収集している段階だと思うので、今後は需要に合わせて最適化していくことでしょう。

 

概要欄には、

  • 会社ホームページ
  • LINE
  • Twitter

が記載されています。

 

Place・Promotion

情報発信は、

  • YouTube
  • Twitterは、22万フォロワー(2020年3月)
  • メディア出演(AbemaTV)
  • ブログTABLOGは、停止中

です。

 

Twitter使いです。

 

田端信太郎さんのビジネスモデルキャンバス

田端信太郎さんのビジネスモデルをビジネスモデルキャンバスを使って分析します。

 

顧客セグメント(CS)

田端信太郎さんのビジネスモデルは誰を対象にビジネスをしているのかというとSTP分析から、

  • 経営者
  • サラリーマン
  • フリーランス

が顧客セグメントになります。

 

チャネル(CH)

どういう経路で顧客に価値を提供しているのかというと、

  • YouTube
  • Twitter

で、必要最小限です。

 

顧客との関係(CR)

顧客とどのような関係を築いているのかというと、

  • YouTubeでは、一方的な情報発信
  • Twitterでは、フォロワーとの絡み
  • オンラインサロンは、定例会や交流会

とプラットフォームでコミュニケーションの密度を変えています。

 

収入の流れ(RS)

  • オンラインサロン
  • 顧問料
  • YouTube広告収入
  • 書籍の印税

 

提供価値(VP)

田端信太郎さんのビジネスが顧客にどのような価値を提供できるのか。

 

今のところ、

  • 新卒サラリーマンのための役立つ情報全般

という感じでしょうか。

 

キーアクティビティ(KA)

田端信太郎さんのビジネスは、サラリーマン向けの情報発信、この一点です。

 

キーリソース(KR)

ビジネスをする上で必要な資源はヒト、モノ、カネ、情報の4つです。

 

ヒトは、田端信太郎さん一人です。

華麗なキャリアと実績、メディアを運営する能力に長けています。

 

モノは、特に必要ありません。

 

カネは、利益率が高いビジネスなので、十分な収益があります。

 

情報は、このビジネス価値の源泉です。

サラリーマンとしての豊富な経験を踏まえた考え方を発信しているのが特徴です。

他のビジネスYouTuberと比べても信頼性と説得力が違います。

 

キーパートナー(KP)

ビジネスを行う上でのパートナーは、プラットフォームの

  • YouTube

くらいでしょうか。

 

コスト構造(CS)

コスト構造は、

  • 動画編集スタッフの人件費

くらいです。

 

情報発信業なので、他業種に比べるとかなり粗利率の高いビジネスです。

 

田端信太郎さんのビジネスから学ぶべき点

誰もやらないサラリーマンインフルエンサー

田端さんの強みは、サラリーマンの立場でありながら、Twitterで情報発信をしてきたことにあります。

しかも、渡り歩いてきた企業は注目されている企業です。

長年のネット活動とメディア運営の能力を組み合わせたレアの存在です。

 

オンラインサロンでサブスクリプションモデルのビジネスを作り、YouTubeにも参入しました。

YouTubeとオンラインサロンの組み合わせは最強です。

ホリエモンや西野さん、中田さんに続く成功モデルになるでしょう。

 

サラリーマン向けのYouTubeは、なかなか視聴者がいなくて伸びにくいですが、

  • このテーマを継続して伸びるのか?
  • 時事ネタや伸びているネタを取り扱っていくのか?

など、今後どのようにYouTubeを運営して、どう伸ばしていくのかに要注目です。

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