PDCAとは、
- Plan(計画)
- Do(実行)
- Check(評価)
- Action(改善)
の頭文字をとったもので、ビジネスの業務の効率化を実現する方法です。
この方法は、ビジネスに限らずあらゆる分野で活用することができる方法で、トレードにも使うことができます。
というか使っていくべきだと考えています。
多くの方は、トレードにおいて「Do(実行)」の部分しか行っていないのではないでしょうか?
トレードする前に計画を立てたり、トレードを終わった後に評価や反省をしてるでしょうか?
そして、その反省点から改善点を見つけ出し、次のトレードに活かしているでしょうか?
このPDCAをしっかり回していないことで、同じ失敗を繰り返したり、判断に躊躇したりすることで、なかなかトレード成績も上がりません。
Plan:トレードプラン
トレードする前にトレードルールに基づいたトレードプランを作りましょう。
以下の講座を参考に具体的なトレードプランを作ります。
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【第25回】FXで勝つために必要なトレードルール
FXトレーダーの方の中には、 トレーディングシステム システムトレード などの用語を聞いたことがあるかもしれません。 「システム」という言葉を聞くと、なんだか難しいイメージを持つかもしれ ...
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Check:トレード日記
トレードの記録もせずに感覚でトレードしていては、いつまで経ってもスキルは上がりません。
トレードするたびに反省点やその時の感情を記録することは感情コントロールにも効果的です。
過去から学び、自分の経験を糧にしてください。
感情は意識しないとなかなか気付かないものです。
意識して、感じたことをすべてメモすることが大切です。
過去の負けたトレードや間違った判断から学んだ教訓を明文化してルール化しましょう。
そして、トレードをする前に学んだ教訓やルールを読み直すことによって心の準備を整えましょう。
過去から学び、自分のトレード経験を次のトレードに活かしてください。
「堅実に稼ぐトレーダーへと変身したのは、取引を一件ずつ精密に分析した結果なのだ。」
(ゲイリー・スミス)
「損をすることで何かを学び続けている限り、それは本当の損ではないのです。」
(トム・バッソ)
「成功の秘密はトレードの一つ一つを分析していました。毎日、取引明細をコピーして家に帰り、分析しました。どんなトレードでも、多くの勝ちトレードがあり、負けトレードがあります。必要なのは、どうして勝ちトレードは勝ちで、負けトレードは負けなのかということです。それが分かれば、トレードを選択するようになり、負けにつながるトレードを回避することができるようになります。」
(ランディ・マッケイ)
今後につなげる質問集
トレードした後、以下の質問をすることで、システムの改善につなげていきます。
- 良いトレードを見つけられましたか?
- どの指標が役立ち、どれが役に立ちませんでしたか?
- トレードへの仕掛けはうまくいきましたか?
- 当初に設定したストップの位置は遠すぎましたか?近すぎましたか?
- それはどれくらい?
- 損益ゼロの水準にストップを動かすのが早すぎましたか?遅すぎましたか?
- 利益を守るためのストップは緩すぎましたか?きつすぎましたか?
- トレードから降りるためのシグナルを認識しましたか?
- どうすれば、よりうまくトレードできたでしょう?
- トレードの各局面において、何を感じましたか?
Action:負けから学ぶトレード改善のポイント
FXトレードで稼ぎ続けるためには、以下の作業を繰り返すことです。
- トレードを記録する
- 負けた要因を分析する
- 問題をつぶして、勝てるトレードルールに磨き上げる
負けた要因のカテゴリ分け
負けたトレードに共通する要因を探し、カテゴリーに分類します。
カテゴリーは、
- 仕掛けの根拠が不十分
- 損切りポイントを無視した
- 手仕舞いが遅い
- ポジションサイズが大きい
などに分類します。
負けたトレードの中で、一番多いカテゴリーを発見します。
その要因を真っ先に排除するルールを作り、実践します。
そして、トレードを続けて、その要因による損失が少なくなってきたら次に多い要因を排除します。
この作業を繰り返すと、最終的には排除する要因がなくなり、自然と勝てるトレーダーになるでしょう。
負けから学び続ける限り、将来の失敗を減らすことにつながります。
負けには大きく2種類あります。
- 避けようのない負け
- ルールを逸脱した負け
避けようのない負けトレード
避けようのない負けとは、ルール通りに執行したが、負けたトレードです。
100%勝ち続けるトレード手法は存在しません。
現実を受け入れて、次のトレードに切り替えましょう。
ただし、ルール通りに10回トレードを行っても、利益が上がらない場合はトレードルールを見直すタイミングです。
ルール改善のポイント
- 数字を変える
- 期間を変える
- ルールを加える
- ルールを取り除く
改善に当たっては、まずは利益の最大化より、損失の最小化を目指します。
破産を避けトレードを続け、ルールを改善し続けることが大切です。
勝率を上げるなら、フィルターを改善します。
売買チャンスを増やすなら、仕掛けをシンプルにする。
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【第27回】トレードで勝つための仕掛けルールの作り方
では、具体的に勝つためのトレードルールを作っていきましょう。 トレードルールの種類は、 仕掛け 手仕舞い(損切り、利食い) 資金管理 感情コントロール です。 トレードルー ...
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利食いの改善は、トレイリングストップで利益の確保と最大化を追求します。
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【第28回】損失を抑え、利益を伸ばす手仕舞いルールの作り方
手仕舞いとは、保有しているポジションを決済することです。 手仕舞いには、2種類あります。 利食い・・・利益を確定する決済 損切り・・・損失を確定する決済 手仕 ...
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勝てるトレーダーは、シンプルである。
トレードルールは、できるだけシンプルを維持しましょう。
ルールを逸脱した負けトレード
ルールを逸脱した負けとは、欲望と恐怖という感情によってルールを無視した負けトレードです。
ルール改善のポイント
感情によってトレードがブレる余地があるということなので、曖昧な基準ではなく、より具体的で数値化されたトレードルールを作りましょう。
大きく負けたり大きく勝った後は、冷静になるまで休むというルールも取り入れてみましょう。
希望を持たないことです。
レートが「こう動いたらいいのにな~」といった希望はルールを破る感情を生む要因です。
トレード日記を習慣化することで、意味のないエントリーやルール外のトレードが目に見えて減ります。
トレード日記を習慣化することで、自分がやっていることを完全に理解することができます。
誓いを紙に書いて、それを壁に貼って、毎日眺める。
これは驚くほど効果があります。
また、FXトレードで勝てない理由を定期的に読み返し、知らず知らずの内に当てはまっていないか確認することも効果的です。
- ルールを作り
- 淡々とトレードし
- 記録を付け
- 改善作業
を繰り返すのみです。
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