内容
予想精度
数が多ければ多いほど、予想精度は増す。
数学的な理論で言えば、販売店の数が多ければ多いほど、予想値の精度は合計する販売店数の平方根に比例して増す。
つまり、在庫の多くを二五ある各地の倉庫から工場に移すことで、予想精度は五倍増すことになる。
バッファーサイズ
バッファーのサイズは二つの要因によって決定される。
予想消費量とそれを補充するためにかかる時間よ。
因果関係
この原因と結果の因果関係をちゃんと認識できるまでは、状況をはっきりと把握することはできません。
ですから、まず最初にシステマティックな方法を用いて、その状況におけるすべての問題を関連づける因果関係を図に表します。
この図を〈現状問題構造ツリー〉(Current Reality Tree)と呼びます。
このツリーを構築できれば、問題すべてに一つひとつ対応する必要がないことがわかります。
コアの部分には原因が一つか二つしかないからです。
市場の価値観
製品に対する市場の価値観は、その製品を持つことで得られるメリットによって決定される。
一方のマーケット分野における価格変化が、他方のマーケット分野における価格変化を誘導しない場合、この二つのマーケット分野は互いにセグメンテーションされている。
メリットには二種類あります。
ポジティブなことを増やすメリットと、ネガティブなことを減らすメリットです。
支払う金額に対して、我が社の製品が最大の価値をもたらすことを買い手に示す。
柔軟性
柔軟性を持てばいいんだよ。
一つのセグメントだけじゃなくて、すべての従業員がいくつかの仕事に対応できるようにすればいいんだよ。
たとえば、いま、すでに使っているリソースと同じリソースを使って別の製品を新たに開発するんだよ。
従業員に柔軟性を持たせるには、従業員でなく市場をセグメントしないといけない。
でも、普通の会社はどうしていると思う。
市場がもともとセグメントされていても、新しい市場が現れると、馬鹿な連中はすぐに新しい工場を作ってしまうんだ。
市場ではなくリソースをセグメントしているんだよ。
面白かったポイント
これも必読書中の必読書です。
思考プロセスのおかげで何度も仕事の問題解決の助けになりました。
ザ・ゴールのTOCに加えて、思考プロセスを活用することでサプライチェーン、もっと言うと経営の課題解決を論理的に行うことができます。
何度読み直しても面白い。
満足感を五段階評価
☆☆☆☆☆