ビジネスプロセスの教科書

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『ビジネスプロセスの教科書』山本 政樹

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内容

ビジネスプロセス

ビジネスプロセスを「お客様に始まりお客様に終わる価値提供のライフサイクル」と定義しています。

ビジネスプロセスはいくつもの業務の集合体です。

それぞれの業務はインプットとなるモノや情報に処理を加えて、より価値のあるモノや情報をアウトプットとして送り出します。

後工程の業務はそのアウトプットにさらに手を加えて、価値あるものに変化させていくことを繰り返し、最終的にはお客様に製品やサービスが届きます。

この一連の流れを「ビジネスプロセス」と呼びます。

 

ビジネスプロセスマネジメント

ビジネスプロセスマネジメントには三つの大きなポイントがあります。

「自社のビジネスプロセスの構造理解」、「ビジネスプロセスの目標と実績の管理」、そして「適切な社内コミュニケーション」です。

 

業務の要素

業務を明確にするために必要な要素をざっと考えてみると、次のような事項が頭に浮かびます。

・業務の目的と目標(達成すべき指標)

・業務の処理方法

─作業の流れ、前工程、後工程

─業務ルール/判断基準

─例外処理  等

・インプット/アウトプットの定義

・設備の要件

─情報システムをはじめ各種情報基盤の要件

─必要な機械や器具、建物等

・人の要件

─担当者と担当組織/部署

─担当者の持つ権限

─担当者に求められる姿勢とスキル

 

組織の境界

組織間の役割分担が不適切であったり、組織間の情報共有が不足したりと人や組織の境界で起きる課題が多いことに気づきます。

境界にあたる部分としては部門と部門の境界、経営者や管理職の境界、管理職と現場担当者の境界、自社と協力会社(アウトソーサー)の境界などが挙げられます。

さらに、ここに人と設備(情報システム)の境界を入れても良いかもしれません。

 

面白かったポイント

ビジネスプロセスの考え方がまとまった本。

 

ビジネス書の中でもビジネスプロセスについて書かれた名著って本当に少ない。

私自身BPRの専門家で、BPRこそ業務の生産性を上げるためにみんなが身に付けるべきビジネススキルだと思うが、ここをどう啓蒙していけるのか悩ましいところ。

プロセスフロー図の描き方レベルじゃなかなか厳しいと思う。

具体例が出しづらい、関心の低い職能の業務フローだと頭に入りづらいというのもある。

 

最近、外資系発で〇〇Opsという業務オペレーション標準が出始めているので、それらをフォローしつつまとめ、どのようにして独自のOpsを生み出すのかの方法論を開発していきたいと思う。

 

満足感を五段階評価

☆☆☆

 

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