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【第11回】テクニカル分析で為替レートの動きを予測する

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FXトレードで勝率を上げるためには、為替レートの分析精度を上げることが必要不可欠です。

 

為替レートを動かす要因

まず、為替レートを動かす要因として大きく2つあります。それは、

  • 為替ディーラー
  • 実体経済

です。

 

為替ディーラーは、巨額の資金を運用するトレーダーをイメージすると良いでしょう。

短期的なトレードで為替差益を上げることが目的です。

時には、巨額の資金を使って為替レートを動かす時もあります。

 

為替レートを動かす要因のもう一つは実体経済です。

具体的には、各国の経済指標や政治の金融政策が為替レートに影響します。

経済指標の発表直後は、為替レートが乱高下します。

 

他には、海外で製造販売しているような製造メーカーによる通貨の売買もあります。

ただし、為替ディーラーによる取引量に比べたらレートに大きな影響を及ぼすほどではありません。

 

為替レートを予測する方法

為替レートを動かす大きく2つの要因を分析し、為替レートの動きを予測する2つの方法があります。それは、

  • テクニカル分析
  • ファンダメンタルズ分析

です。

 

テクニカル分析は、チャートを加工した指標を基に分析する手法です。

チャートの動きは、トレーダーの心理状態を表したものでもあるので、テクニカル分析によって為替ディーラーの動きを読むことができます。

 

ファンダメンタルズ分析は、景気や金融政策、金利などから実体経済の状態や今後の見通しを分析する手法です。

実体経済を表すさまざまな経済指標から、為替レートの中長期的なトレンドを読むことができます。

 

テクニカル分析

さきほども説明したように、テクニカルチャートは為替レートを加工した指標になります。

その指標は、トレンドや転換点を示してくれるFXトレーダーにとってはなくてはならないものです。

 

テクニカルチャートの数はかなり多いので、それぞれのテクニカルチャートの目的や強み・弱みをしっかり理解して活用しないと、誤った判断につながります。

各テクニカルチャートの解説をする前に、テクニカル分析の2つの方法について説明します。

 

テクニカル分析は、主に

  • トレンド分析
  • オシレーター分析

の2つに分かれます。

 

テクニカルチャート2

 

トレンド分析

トレンド分析は、為替レートの動きが上昇トレンドなのか、下落トレンドなのかを示してくれます。

FXトレードで勝つための鉄則が「トレードに乗る」なので、トレンド分析をマスターすることは必須です。

 

トレンド分析は、下落トレンドから、小さい振れ幅で上昇し、急上昇という場面が得意です。

逆に、レンジ相場では多くのダマシが発生します。

また、トレンド転換のサインが遅れるといった弱点もあります。

 

つまり、振れ幅が大きいと売買サインが遅れて出る傾向があり、急下落した場合はサインが遅く、大きな損につながる可能性があります。

その場合は、サポートラインを割れたところで手仕舞うことが必要です。

 

これらのトレンド分析の強み・弱みを理解したうえで、弱みを消すために

  • 他のテクニカル指標を組み合わせて売買サインの精度を上げる
  • ダマシに備えて、しっかりと損切りを設定する

ことが必要です。

 

オシレーター分析

オシレーター分析は、買われすぎ、売られすぎを示してくれます。

為替レートの振れ幅をとらえて、振れ幅の下限に来たら買われすぎ、上限に来たら売られすぎ、ということを示してくれます。

 

為替レートの上昇と下降の振れ幅を捉えて、下限に来たら買い、上限に来たら売りを繰り返し、稼ぐ方法です。

振れ幅が小さい場合はサインが出ません。

 

為替レートが一本調子の時、つまりトレンドが形成された時や、一本調子の上昇から一本調子の下落への変化に弱いです。

 

代表的なオシレーター系チャートは、MACD、ストキャスティクス、DMI、RSIがあります。

 

テクニカルチャートを使いこなす

テクニカルチャートはFXトレーダーにとっては勝つための武器です。

しかし、テクニカルチャートは万能ではないということを理解しておきましょう。

 

テクニカルチャートによって得意・不得意な場面があります。

つまり、一つのテクニカルチャートだけではあらゆる値動きを判断することができません。

 

弱みがあるからこの指標は使えない、というわけではなく各テクニカル指標の特性や強み・弱みをしっかりと理解し、弱みを消しながら強みを活用することが大切です。

そして、複数のチャートを組み合わせて判断することで、売買サインの精度を上げることができます。

 

テクニカルチャートは万能ではない

注意しなければいけない点は、テクニカルチャートは万能ではなく、チャートによって得意不得意の場面があるので、理解して買いと売りサインを見極めないと「ダマシ」に引っ掛かることになります。

 

そのため、売買サインの精度を高めるにはチャートを組み合わせることが有効です。

つまり、1つのチャートでは成功する確率が低い相場の時、もう一方のチャートが成功確率が低い売買サインを除外してくれます。

 

また、値幅の大きな調整を許容しないこと。

調整局面であっても、きちんと「売りサイン」が出るようにしておくこと。

勝ち続けるためには「損失を我慢しない」が重要です。

 

本格的な上昇局面は「初期段階」「中期段階」「最終段階」を経ます。

上昇の勢いは「初期段階」と「最終段階」で最も強くなります。

「中期段階」ではほとんど下げないで一本調子に上げていきます。

オシレーター系指標は勢いの強くなる上昇の初期と後期に高水準をつけます。

 

利益を出す値動きのパターンでしっかり売買サインを出す

勝つための3ステップ

テクニカルチャートを活用する前に重要なことは、利益を出せるチャートパターンを決めることです。

その値動きのパターンを捉えることができるテクニカルチャートの組み合わせ条件を決めます。

そして、利益を出せるチャートパターンに対して、売買サインの条件を決めます。

 

決めるべき売買サインの条件5つ

  • 買いの仕掛け
  • 売りの仕掛け
  • 買いポジションの手仕舞い
  • 売りポジションの手仕舞い
  • 休み

 

売買サインの条件を決める時によくある勘違いは、買いの仕掛けサインは、売りポジションの手仕舞いのサインではないということです。

同じ買うという行為でもタイミングが異なることを理解しておいてください。

 

最大の利益を出す値動きのパターンは、勢いの強いトレンド相場です。

トレンド分析によって、しっかりトレンドに乗ることが大きく稼ぐための王道パターンです。

はじめてFXトレードをやる初心の方は、まずはトレンドに乗るテクニカルチャート分析の方法を学び売買サインを決めるとよいでしょう。

 

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