なぜビジネス英語?
ビジネスパーソンやビジネスを伸ばしたい日本人にとって、ますます英語の必要性が高まっています。
経済のグローバル化、人口減少による日本市場の縮小、インバウンドの拡大はこれから加速していきます。
今回は、このような方をを対象にビジネス英語をマスターする方法を解説していきます。
- 突然海外ビジネス担当になった人
- 英語力を付ける必要性を長年感じているビジネスパーソン
- 英会話を続けているが、ビジネス英語の実力に伸び悩んでる
- 出張ベースで海外にいっているので、さらに英語スキルを伸ばしたい
- これから伸びるインバウンドビジネスで英語を学ぶ必要性が出てきた
- グローバル人材として活躍したい
国際ビジネスコミュニケーション協会の調査では、企業の6割がTOEICテストの結果を評価に利用しており、国際部門での業務遂行においては平均750点以上のスコアを期待しています。
勉強や趣味のための日常会話の英語ではなく、ビジネスを成功させるための実践英語が必要です。
そして、ビジネスパーソンは常に時間に追われています。
グローバルで活躍しているビジネスパーソンは、無駄な時間やプロセスを省き、効率的な英語学習法で自分を追い込んでいます。
日常英語とビジネス英語の違い
- 日常会話レベルを脱出し、ビジネスで必要な英語を学びたい
- TOIECは750点を超えたのに、全然ペラペラに話せない。
- 非ネイティブとは英語で話せるが、ネイティブとの会話はついていけない
受験英語は苦手でもなく、TOEICもそこそこいい点を取れているけど、ビジネスで活かすにはまだまだ実力が足りないと感じている人は非常に多いです。
日本のビジネスパーソンにとって永遠の課題と言えるのが英語力。
留学や日常生活で話す英語とビジネスの英語は違うものなのです。
しかし、話せないのは英語が苦手だからではなく、相応の訓練を積んでいないからです。
実は、ビジネスの現場で使われている基本的な英語は、かなり決められた型があります。
自己紹介、プレゼン、メール、会議、電話会議、スピーチなど、それぞれに手順と型があります。
むしろ、ネイティブスピーカーになるよりもビジネス英語をマスターする方がずっと簡単なのです。
ネイティブと言われるレベルは、ジョークや文化、ことわざ、言い回し、言葉のニュアンスを深く広く理解していることですが、英語圏に住んでいない限り難しいでしょう。
ビジネス英語をマスターするということは、ネイティブになるということではないのです。
ビジネス英語をマスターする目的は、ビジネスで成果を出すことなのです。
まず、この意識を転換することが大切です。
英語を学ぶときの心構え
英語の勉強法の前に、英語を学ぶときの心構えについて解説します。
実はこの心構えは、学習法よりも重要です。
なぜならビジネス英語が話せない要因は、英語の能力だけではないからです。
完璧に学ぼうとしない
勉強したことを完璧に覚えようとすると挫折します。
覚えていないことがストレスになるからです。
人間は忘れる生き物です。忘れたらまた覚え直したらいいやという感じで気楽にいきましょう。
間違いを恐れない
日本人は、非ネイティブの人に比べて英語の知識が大きく劣っているとは思いません。
日本人の弱点は、間違えてはいけないという強すぎます。
これは日本の英語教育に問題があると思います。
テスト偏重の教育で、正解・不正解で能力を測る、暗記力に偏る、というのが大きな要因です。
これは、英語に限らず日本の教育の問題だと思います。
間違いを恐れるあまり、完璧にしゃべれるまで話さない、話す経験が少ないので、話す能力が上がらない、ますます話さなくなるという悪循環に陥っています。
アジアの非ネイティブは間違いを恐れるということはなく、どんどんしゃべります。
英語の間違いを気にするより、自分が伝えたいことを話します。
英語の発音やイントネーションも気にしません。
日本人は、「s」を付けるべきか、「a」と「the」どちらを使うべきか、などと細かいところが気になって、話せない人が多いです。
自分の意見を持つ
日本人は、自分の意見を主張するのが得意ではありませんが、欧米人は自分はどう思うのかを主張しますし、ビジネスにおいては必ず意見を聞かれます。
- ある事に対して自分はどう思うのか。
- ビジネスプランに対して賛成なのか反対なのか。
- あるビジネス戦略を採用すべきかどうか。
What do you think?(あなたはどう思う?)
と聞かれて、
I'm not sure(ちょっと分かりません)
と答えると、意見を聞いて分からないとはどういうことなのかと思われます。
責任を回避していたり、他人事のように考えているという印象を持たれてしまいます。
これは文化的な違いがあります。
日本は言葉ですべてを話さなくても伝えたいことが通じる文化です。
日本は単一民族で価値観が同じ人たちとのコミュニケーションが前提だからです。
欧米、特にアメリカは多民族国家であり、人種も価値観も多様です。
自分の言いたいことを伝えるためには、思いを具体的な言葉にしてはっきりと伝えないと、何も伝わりません。
英語を使って物事を伝えるために、一番大事なことは、一番言いたいこと、結論を最初に持ってくることです。
意見を聞かれたら、経緯の説明から始めるのではなく、最初に結論を言います。
結論が先で、結論の後に理由を言います。
まずは、自分のポジションをはっきりさせることです。
- 肯定的なのか否定的なのか。
- 好きか嫌いか。
などです。
大きくどのように感じているのかはっきりさせます。
一番ダメな回答は、「わかりません」です。
もちろん、もっと詳細を聞かなければはっきりしない場合はあります。
その時は、大枠は賛成だけど、いくつかの点については否定的、もしくはよく分からないと伝えるのがベストです。
英語を学ぶ前に、すべての物事に対して、自分はどう思うのかという意見を持つ訓練が必要です。
話すことができないのは、英語の力がないのか、自分の意見がないのか、意識する必要があります。
意見を戦わせることは思考を深めるプロセスであって前向きなことなのです。
個人的な感情をぶつけ合うことではありません。
なので、議論をした後でも個人的な感情を害することなく、通常の関係に戻れます。
自分の意見を言えるようになるためには、普段から訓練をする必要があるでしょう。
様々なニュースに対して、自分のスタンスはどうだろうかということを考えておく思考のトレーニングをしましょう。
物事に対して自分の意見やスタンスをはっきりさせたら、次はその理由付けです。
なぜそのように思うのか、しっかりとした説明をしなければなりません。
自分の意見を支える理由を伝えましょう。
理由は3つあれば説得力が増します。
これは、プレゼンテーションのテクニックの基本形にも通じるところがあります。
英語を話す時は、なるべく短い文章で話す方がいいです。
短い文章でリズムよく会話することがポイントです。
長い文章を難しい言葉で話そうとして、詰まってしまっては意味がありません。
なるべく簡単な単語を使い、テンポよく会話をスムーズに進めることが大切です。
英語を1年で必ずマスターする勉強法
英語の技能を「読む」「聞く」「話す」「書く」に分類し、バランスよく鍛えるのが理想です。
まずはインプット系の「読む」「聞く」に集中し、徐々に「話す」「書く」とアウトプット系を増やすことです。
日本人は、「聞く」「話す」が弱く、「読む」というのは全体的に高い傾向があります。
なぜ英語を勉強するのか?英語を使って何をしたいのかを明確にする
英語は毎日の学習の積み重ねです。
日々の学習内容を決めて、淡々と学習するのはいいのですが、あたらめてなぜ英語を学習するのかを見つめ直しましょう。
目標とする英語レベルによって、必要な勉強や教材が変わってきます。
なぜ英語を学習するのかを明確にしたら、その夢を実現するための期限を決めましょう。
そうなると、1年後には自分はどのレベルになっていけなければならないのか具体的になります。
そして、半年後、3か月後、1か月後、1週間後、そして日々の勉強へと落とし込むことができます。
学習内容と教材は3カ月ごとにステップアップするとよいでしょう。
移動時間やスキマ時間を積み上げる
英語の習得には、3000時間が必要と言われていますが、そのうち2000時間は学生時代に費やしているので、必要なのは1000時間です。
1000時間を1年で割ると、平均1日3時間ということになります。
働きながら1日3時間のまとまった時間をつくり出すのは難しいですが、通勤時間やスキマ時間を積み上げることが大切です。
スマホには、英語の音声教材を入れておき、いつでも聞けるようにしておく、英字新聞のページをブックマークしておくなど、すぐに英語教材にアクセスできるようにしておきましょう。
単語は仕事に必要なもののみ
実は日本人は単語を結構知っています。
改めて単語帳を見ていても、自分は結構知っていると思うでしょう。
「仕事に必要な専門的な英単語」に専念しましょう。
発音と文法は捨てる
英語人口の8割が非ネイティブと言われていて、正しい英語を話せる人のほうが圧倒的に少ないです。
少々文法が間違っていても、相手に伝わりさえすれば問題ありません。
日本人は特に、発音と文法を気にしすぎる点があります。
しかし、中国人は中国英語、インド人はインド英語、シンガポール人はシングリッシュを使います。
日本人も堂々とジャパニーズイングリッシュを使えばいいのです。
ネイティブ並みの発音にするには、大変な労力が必要ですし、一人ではなかなかできません。
かと言って、ネイティブ並みに喋れたとしても、かっこいいと言われるだけなので、コスパは悪いと言えるでしょう。
英語はあくまでもツールで、目的は相手に自分の考えを伝えることだからです。
ライティングはテンプレートをフル活用
英文メールは、テンプレートを活用することでたいていのことは事足ります。
英文メールの事例集とあとはネットで探せばいくらでも出てきます。
映画のシャドーイングは効果的
好きな映画やビジネスに関係するジャンルの映画を英語字幕で見て、単語と表現を学びます。
そして、登場人物のセリフのあとにすぐにマネして復唱するシャドーイングをすることによって、スピーキングのリズムとアクセントを身につけることができます。
1冊のテキストを丸暗記するつもりで繰り返す
いろいろな英語教材に手を出すよりも、1冊のテキストを丸暗記するつもりで何度も繰り返すことが大切です。
いろいろな教材に手を出して、結局中途半端になるよりも、自分はこれを完璧にマスターしたと自信を持つことができます。
教材は、自分の仕事に関係すること、今の自分の実力からするとチャレンジングなレベルがおすすめです。
アウトプット時間を最大化する
英語はインプットばかりしていても実力が付きません。
実践してこそ、本当の英語力が身に付きます。
学生時代に受験で英語を勉強した人の悩みが、英語を話せないということです。
ある程度インプットの基礎ができたらアウトプットする機会を積極的に作っていきましょう。
今なら、いつでもどこでもできるオンライン英会話がおすすめです。
英語スキルを上げる方法
読む能力を上げる方法
まず、英語を読むためには、単語と英文法を知っていなければいけません。
単語と英文法を勉強し続けていてもビジネス英語のマスターにはつながらないので、最初は必要最低限の知識を身につけて、あとは実践で調べながらレベルアップしていきましょう。
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