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【第17回】ストキャスティクスで買われすぎ・売られすぎを判断

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ストキャスティクスはテクニカルの中でFXで使いやすいと人気

ストキャスティクスは、買われすぎ・売られすぎを示す指標です。

テクニカル指標の中で分かりやすくて使いやすいと人気があるオシレーター系指標です。

 

これは為替の値動きから「買われ過ぎ」、「売られ過ぎ」という状態を数値化したもので、「逆張り系」指標になります。

逆張りとは、為替レートが下落しているときに買うトレード手法で、安いところで買うトレードです。

 

ストキャスティクスは、期間中の変動幅において、終値の相対的な位置を示しています。

ストキャスティクスは0~100の範囲で数値が上下するような形で示されます。

 

その指標が上下する範囲の上のゾーン(一般的に80~85%)に入れば「買われ過ぎ」、下のゾーン(一般的に15~20%)に入れば「売られ過ぎ」と判断します。

 

逆張り系の問題は「売られ過ぎ」という判断で買ったら、さらに下落して損失を拡大する可能性もあるので、損切りポイントとしては使えません。

 

ということで、MACDなどの順張り系の指標と組み合わせてダマシを減らすことで、威力を発揮できます。

もうひとつの欠点としては、為替レートが一本調子で上昇・下落しているときにはつかみどころがありません。

 

%K、%D、SDの3本のラインを使います。

%Kは、一定期間において最高値と最安値の間の中で、終値がどの位置にあるのかを見る指標です。

%Dは、%Kを移動平均したものです。

SDは、%Dを平均したものです。

 

ストキャスティクスの売買サイン

スローストキャスティクスは、%D、SDを使います。

%DがSDを上抜いたら買い

%DがSDを下抜いたら売り

 

ファストストキャスティクスは、%K、%Dを使います。

%Kが%Dを上抜いたら買い

%Kが%Dを下抜いたら売り

 

ストキャスティクスの弱点は、トレンドが発生しているときはつかみどころがない動きになります。

そのため、まずトレンド相場かレンジ相場なのかを判断し、トレンド相場の時に限りストキャスティクスを使うという戦略もあります。

 

スローストキャスティクス

ストキャスティクスには「Fast(%K)」「Slow(%D)」の2本の線があります。

 

%K=(当日終値-過去n日間最安値)÷(過去n日間最高値-過去n日間最安値)

%D=ストキャスティクス%Kのm日間の移動平均

 

このようにFastの直近にある一定期間の数値を平均したのがSlowとなります。

つまり、Fastの方が相場のトレンドに敏感に反応し、Slowは遅行して動きます。

 

スローストキャスティクスの売買ポイント

  • ゴールデンクロスとは、安値圏でFast(%K)がSlow(%D)を上に抜いたときが買いサイン
  • デッドクロスとは、高値圏でFast(%K)がSlow(%D)を下に抜いたときが売りサイン

 

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