論語と算盤

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『論語と算盤』渋沢 栄一

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内容

第一印象

人と初めて会った時に得た印象によってその人の如何なるかを判断するのが、最も間違いのない正確な人物観察法なりとせられ、先生の著述になった『言志録』のうちには、「初見の時に相すれば人多く違わじ」という句さえある。

初めて会った時によくその人を観れば、一斎先生の言のごとく多くは誤たぬもので、たびたび会うようになってからする観察は考え過ぎて、かえって過誤に陥りやすいものである。

初めてお会いしたその時に、この方はたいていこんな方だなと思った感じには、いろいろの理窟や情実が混ぜぬから、至極純な所のあるもので、その方がもし偽り飾っておらるれば、その偽り飾っておらるる所が、初見の時にはチャンと当方と胸の鏡に映ってありありと見えることになる。

 

学問

文明の老人たるには、身体は縦い衰弱するとしても、精神が衰弱せぬようにしたい。

精神を衰弱せぬようにするには、学問による外はない。

常に学問を進めて時代に後れぬ人であったならば、私はいつまでも精神に老衰ということはなかろうと思う。

 

肉体

活力旺盛となって、心身潑溂となれば、自然に大活動を生ずる。

大活動をなすについてその方法を誤れば、甚だしい過失を生ずる人となる。

そこで平生注意を払って、如何に猛進すべきかを考えておかねばならぬ。

猛進する力が正義の観念をもって鼓舞されると、非常に勢いを助長するものであるが、その正義を断行する勇気は如何にして養うかと言えば、平生より注意して、まず肉体上の鍛錬をせねばならぬ。

 

すなわち武術の練磨、下腹部の鍛錬は自然身体を健康にするとともに、著しく精神を陶冶し、心身の一致したる行動に熟し、自信を生じ、自ずから勇猛心を向上せしむるものである。

下腹部の鍛錬は、今日腹式呼吸法とか、静座法とか、息心調和法とか称して、盛んに流行しておるが、すべて人の常として脳へ充血しやすく、自然、神経過敏となって、物事に動じやすくなるものであるが、下腹部に力を籠める習慣を生ずれば、心寛く体胖かなる人となりて、沈着の風を生じ、勇気ある人となるのである。

 

面白かったポイント

志を高くするために定期的に読んだ方が良い本です。

 

満足感を五段階評価

☆☆☆☆

 

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