内容
富
努力は富とはほとんど関係ない。
週80時間食堂で働こうが、リッチにはなれない。
リッチになるということは、「何をするか」「誰とするか」「いつするか」を理解するということなんだ。
カネではなく、地位でもなく、富を求めよ。
富とは、君が寝ている間も稼いでくれる資産だ。
所有権を持たないと、インプットとアウトプットが密接に連動するんだ。
つまり君が投入した時間や労力に比例した報酬しか得られない。
レバレッジ
レバレッジなくして富はない。
事業にレバレッジをもたらすのは、資本、人、そして限界費用ゼロで複製できるプロダクト(コードとメディア)だ。
コードが書けないなら、本やブログを執筆し、ビデオやポッドキャストを収録せよ。
君がそれに100%のめり込んでいなければ、100%のめり込んでいる誰かに負ける。
しかも、僅差で負けるのではなく、大差で負けてしまう。
それはなぜかというと、アイデアの領域には複利が大きく働き、レバレッジが大きく働くからだ。
その究極の目的は、複利を得るために全力を傾ける対象を見つけること。
どんな人も、何かに精通して独自の知識で稼ぐことをめざすべきだ。
そして、ロボットやコンピュータなどを通じて、自分の仕事に最大限のレバレッジを効かせるんだ。
そうすれば、インプットではなくアウトプットで評価されるから、自分の時間の主になれる。
君が勝負する分野でずば抜けることが、レバレッジの時代にはものを言う。
どんなゲームでも、勝者になるのは「勝利から得られる満足感が減っているのに抜け出せない」ほどゲームにハマっている人たちだ。
時間を費やして努力することは必要だが、判断のほうが重要だ。
とくにレバレッジを効かせる場合は、どれだけ速く動くかより、どこへ向かうかのほうが重要なんだ。
自分の名前を売る
君はできる限り君の名前で信用を築かなくてはならない。
自分の名のもとに失敗するリスクを張れる人が、莫大な力を得るんだ。
自分に強気な金額の時給を設定し、それを押し通せ。
自力で解決しても時給以下の金額しか節約できないような問題は放っておけ。
時給以下でできる仕事は外注せよ。
君らしさで君に勝てる人はいない。
人生の大半は、君を最も必要としてくれる人やものを探す旅だ。
ネットを利用すれば、君に興味を持ってくれるオーディエンスが必ず見つかる。
ネットで君にしかないものをただ表現するだけで、事業を興し、プロダクトをつくり、富を築き、人々を幸せにすることができるんだ。
ネットのおかげで、君はどんなニッチな分野でもビジネスにすることができる──それを一番うまくスケールできるのが君である限り。
そしてすばらしいことに、人は一人ひとり違うから、どんな人も得意なことを必ず持っている──それは、自分らしくあることだ。
プロダクトやサービス
社会が求めているがどうやって手に入れるかがわかっていないプロダクトやサービスを考えよう。
そしてそれを提供する人に、それも大規模に提供する人になろう。
これこそが、金儲けの最大の難関だ。
世界に何かが起こり、何かのスキルセットが必要になり、それを提供できるのが世界中で君だけしかいない──そんな瞬間を君は待っている。
その瞬間が訪れるまでの間、ツイッターやYouTubeで、または仕事を無償で提供することによって、君というブランドを築いておこう。
君の名前を売り、その過程でリスクを取るんだ。
事業を始めもしないうちから仕事の人脈づくりをするのは、まったくの時間の無駄だ。
私にはもっとしっくりくる信条がある。
「人が欲しがるおもしろいものをつくれ。技を披露し、技を磨けば、しかるべき人が君を見つけてくれる」
幸運
1つ目の幸運は、自分の力がまったくおよばない出来事がもたらす、偶然の幸運。
まぐれ当たりとか棚ぼたと呼ばれるものだ。
2つ目が、忍耐や勤勉、努力、行動を通じて手に入れる幸運。
機会を生み出そうとして奔走するときに起こる幸運だ。
3つ目の方法が、幸運を見つける能力を磨くこと。
何かの分野で高いスキルを持っている人は、その分野に舞い降りたチャンスを見逃さない。
見る目のない人はそれに気がつかない。
つまり、幸運に敏感になるということだ。
そして最後の種類の幸運が、一番不思議で、一番難しいものだ。
それは、独自の個性、独自のブランド、独自の思考方式を確立して、幸運に君を探させる方法なんだ。
君のやっていることで世界一になる。
世界一になるまで、君のやっていることを微調整しつづける。
すると、チャンスのほうから君を探しにきてくれる。
幸運が君の運命になる。
誰もが今すぐリッチになりたがるが、この効率的な世界では誰もが今すぐというわけにはいかない。
時間が必要だ。
だから特殊知識と説明責任、レバレッジ、君らしいスキルセットを揃えて、君のやっていることで世界一になれる態勢を整えよう。
最高の仕事は、運命とも学位とも関係ない。
最高の仕事とは、学びつづける者たちによる、自由市場でのクリエイティブな表現である。
リッチになるための最重要スキルは、いつまでも学びつづける能力だ。
学びたいことを何でも学べる力を身につけなくてはならない。
読書
私は人が思うほどには読書していない。
せいぜい1日に1、2時間だね。
だがそれでも世界のトップ0・00001%には入る。
学問
高度な数学を深く学ぶよりも、算数と幾何に精通したほうがいい。
私は1日中ミクロ経済学を読んでいた──ミクロ経済学入門だ。
統計と確率は隅々まで完璧に理解しておけ。
環境
働くときは、自分より成功している人とつきあえ。
遊ぶときは、自分より幸せな人とつきあえ。
君がどんな環境でなら成功できるかを考え抜いて、成功できそうな環境を君のまわりに築けということだ。
人生の見返りは、群れから出てこそ得られるんだ。
社会的承認というのは群れの中の話だ。
現代の闘争
個々人が超人的な意志力をふりしぼって、断食、瞑想、運動等々に励んでいる。
これに対し、科学者や統計学者の軍団が、飽食、画面、薬を利用して、ジャンクフードやクリック数を稼ぐニュース、無限のポルノ、果てしないゲーム、中毒性の薬物という兵器をつくっている。
方程式
幸福 =健康 +富 +よい人間関係
健康 =運動 +食事 +睡眠
運動 =高強度インターバルトレーニング +スポーツ +休息
食事 =自然食品 +間欠的断食 +植物性食品
睡眠 =アラームなし +8~9時間 +概日リズム
富 =収入 +資産 ×(投資収益率)
収入 =説明責任 +レバレッジ +特殊知識
説明責任 =自分のブランドを構築 +自分の活躍できる場 +リスクを取るか?
レバレッジ =カネ +ヒト +知的所有権
特殊知識 =簡単に訓練する方法がまだわかっていないスキル
投資収益 =「長期保有」 +評価価値 +安全域[本来の価値よりも市場価格のほうが割安な場合の差額]
面白かったポイント
金言がいろいろあって面白かったです。
成功するために必要な事を学び直すことができました。
今の時代、個人でもITやロボットを使ってレバレッジを利かせることができるので、アイデアはどんどん実行するべきですね。
個人で成功するなら所有権を持ち、レバレッジを利かせる、これに尽きる。
そして、読書は続ける。
満足感を五段階評価
☆☆☆☆☆